タイトル | ブラックジャックによろしく |
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原作・漫画 | 佐藤秀峰 |
出版社 | 講談社 |
研修医斉藤が様々な困難に直面しながらも、
医者として成長していく場面を描いた作品。
物語の中で診療報酬や
保険制度についてのことにも触れています。
医療の現場で斉藤自身が
患者を治療している場面、
手術をするシーンなども多数出てきます。
ブラックジャックによろしくのあらすじ紹介
誠道病院で夜勤のアルバイトを始める斉藤、
ここに交通事故の患者が運ばれてきました。
治療をしようとしましたが、
患者の前に手が動かない事態に陥りました。
それを見ていた病院の医院長は、
斉藤に対し厳しい激励の言葉を送りました。
その言葉を受けた斉藤は、
自身に足りないものが何かを見つけようとします。
斉藤はアルバイトの当直をしている際に、
勤務医牛田と親しくなりました。
この出会いを機に
当直を何度か頼まれることになりました。
大学時代の同期生でもある出久根と
出会う場面もありました。
5浪して永禄大学に入った出久根は、
斉藤ほど医師に対しての熱意は
持ち合わせていませんでした。
ブラックジャックによろしくのネタバレと今後の展開は?
斉藤は金子と言う名の患者を受け持ちました。
患者を受け持つことになるのは
この時が初体験でした。
治療を懸命に行い何とかして延命させよう
とする斉藤でしたが、ここで初めての
別れを経験することになりました。
涙を大量に流す斉藤、
その姿を周囲にいる看護師や医師達は
何も言わずに見守りました。
新生児集中治療室に配属された斉藤、
その指導医になったのは高砂でした。
新生児達が次々に生まれる場面を見た斉藤は
懸命に動く看護師達がいる現場から
緊張感を感じ取ります。
そして働き方を覚え始めたその時、
田辺夫妻が病院を訪れました。
精子減少症で中々、
子供が恵まれなかったのですが、不妊治療の
効果で妊娠することに成功しました。
ところが、妊娠28週の段階で
双子を出産することになりました。
生まれた子供を見た高砂は
おかしな行動をしているため、
ダウン症の疑いがあると診断しました。
それを聞いた夫婦は取り乱しましたが、
斉藤の説得で冷静になっていきました。
ブラックジャックによろしくの読んでみた感想・評価
斉藤がガン患者のために奔走している場面は、
素晴らしい行動なので感心しました。
結果として
上司から注意されることになりましたが、
人間としては正しい行動だと思いました。
それに看護師も
同じ気持ちを抱いてくれていたので、
一緒に褒めてあげたくなりました。
双子の赤ちゃんを救おうとしている斉藤の姿
それは、立派な姿勢だったため、
頑張れと応援しながら読みました。
緊張した場面が続きましたが、
何とか命が助かったので安心しました。
それを見ていた子供の母も
泣きながら喜んでいたので、
良い子育てが期待できそうに見えました。
すごく感動した記憶に残る場面だったので、
ここの話は何度も読んでいます。
老いた医師が昔の場面を思い出しながら、
知人の治療をしているシーンもありました。
高度経済成長期と思われる時代の話で、
回想しながら治療をする場面は、
何となくですが印象に残りました。
過去を振り返りながら何かをする光景は、
感情移入しやすくていい感じでした。
ブラックジャックによろしくはこんな方におすすめな作品!必見
医者という職業に就こうと考えている人、
医療の世界について興味がある方、
スリルを求めている人等に向いています。
この作品には医療の現場のことが
詳細に出ているため、読むことで
どのような世界なのかを知ることができます。
手術をしている場面もリアルに近い
表現をしており、読むことで
現場の空気に触れることが可能です。
産婦人科医や小児科など、
斉藤が色々な診療科目で
働く場面も出てきます。
治療のやり方や患者への応対方法など、
実際の治療に有益なやり方の話が出ており、
医療に興味を持つきっかけになりそうです。
作品にはスリルを感じられる所も
いくつか出てきます。
特に病気の患者が、
斉藤に自身のことを伝える場面は
手に汗握る展開になる可能性が高いです。
このように、
先を知りたくて仕方がない…というのも
漫画の魅力といえます。
続編に、
新ブラックジャックによろしく
という作品もあります。
こちらも前作同様に
読み応え十分の作品なので
一緒に読んでみてはいかがでしょうか。