タイトル | あげくの果てのカノン |
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原作・漫画 | 米代恭 |
出版社 | 小学館 |
異星人の”襲来”により
廃墟となった東京都心部。
以来常に”雨”が降り
暮らしは一変する。
地域の安全の違いで
人々は地下民と
地上民に別れた。
主人公・高月かのんは
地上民の一人。
今日もいつも通りに
ケーキ屋でバイトをする。
高校の時から好きな
あの人との再会を待ちながらー
若手漫画家・米代恭が描く
衝撃のSFラブストーリー!
あげくの果てのカノンのあらすじ紹介
ある日
境宗介と再会した
主人公・かのん。
宗介と再会するのは
高校の時にフラれて以来。
現在彼は”既婚者”だが
それでも好きなままでいた。
かのんは
突然の出来事に驚くも
内心喜び言葉を交わす。
しかしここで
ある”違和感”を感じる。
高校の時の宗介と違い
今の宗介は…
変わったようだった。
違和感の正体が分からないまま
宗介と別れ…。
その夜
かのんはこの日盗聴した
宗介の声を愉しんだ。
八年振りの愛しい声は
何度聞いても素敵で…
ますます好きになるのだった。
別の日かのんのバイト先へ
宗介がやって来た。
以前と違い
軽い態度を取る宗介。
かのんはときめきながらも
戸惑いを隠せずにいた。
そんな中
宗介から突然
誕生日を祝ってと言われ…。
あげくの果てのカノンのネタバレと今後の展開は?
翌日かのんは
緊張しながらも宗介を祝い
誕生日プレゼントを渡します。
すると宗介から
誕生日は今日じゃないと
指摘されました。
かのんは
誕生日当日”仕事”だと思い
あえて今日にしたと答えます。
それを聞いた宗介は
かのんを誘うつもりだったのに
と呟きました。
ここでかのんは
またしても”違和感”を感じます。
誕生日当日は
奥さんと過ごすのでは?と。
嬉しいものの
戸惑ってしまいました。
もしかして
自分を選ぼうとしている?
それでもかのんは
自虐的に考え直し…
大本命は”奥さん”なのだと
開き直ることに。
こうして
誘いを受ける決意をします。
宗介と別れる際
ふと彼を見ました。
数日前にちゃんとあった
耳のホクロがありません。
知らない間に
変わっていく宗介…。
誕生日当日の朝
かのんはベッドの中で
携帯を見つめていました。
宗介からのメールで
受信時間は午前5時38分。
急遽仕事が入り
今日は会えなくなったという
内容でした。
外は”晴れ”。
つまり
特殊部隊・SLCが
異星人を破壊したということ。
宗介はそのSLCの
リーダーを務めています。
彼の活躍を見ようと
慌ててテレビを点けるかのん。
するとちょうど
インタビューされていました。
異星人との激しい戦いにより
左腕を失った宗介。
これくらいなら
“修繕”でどうにかなると言います。
その時
宗介はあることを口にしました。
自分には今
気に入った”万年筆”があると。
その”万年筆”とは
かのんがプレゼントしたもの。
そして
まるでかのんへ向けるかのように
小さく手を振りました。
それを見ていたかのんは
自分に手を振ったと気づきますが
ありえない…と戸惑います。
それでも
自分に手を振ったのだと思うと
ますます好きになるのでした。
あげくの果てのカノンの読んでみた感想・評価
ただただ
衝撃を受けました。
今時不倫を描く漫画は
沢山あると思いますが
これは”異色”!
SFに不倫を加えるとは
斬新ですよね…。
最初は「どうかな?」と
思いましたが
面白かったですよ。
SFが苦手な自分でも
途中リタイアしませんでした。
ただ
世界観をもう少し
説明してほしかった…。
異星人?SLC?
地上民?地下民?と
分からない部分もあったので。
あくまでメインは”不倫”だからか
世界観の説明は後回し…
という印象でした。
にしてもこの漫画
本当に衝撃でしたよ。
まず主人公・かのんが
重い(というかメンヘラ)。
宗介を好きすぎて
色々なことを考えてしまう。
そんでもって自虐的。
好きならもう一度
告白すれば…と思いますが
宗介には”奥さん”がいて。
それでもかのんは
好きを止められません。
それどころか
ますます好きになっていく。
既婚者である宗介を
好きでいるかのんには
共感しませんが…
宗介とどうなるのか
とても気になります。
宗介の奥さんもまだ
登場してませんし…。
この奥さんとかのんが
もし接触したことを
考えると恐ろしいです。
少なくともハッピーエンドで
終わりますように…。
あげくの果てのカノンはこんな方におすすめな作品!必見
ありきたりなラブ・ストーリーは
飽きてしまった…。
そんな方には
本作をおすすめします!
「あげくの果てのカノン」は
普通のラブ・ストーリーと違い
不倫を描いています。
あくまでも純愛ではなく
ズブズブな”不倫”。
さらに舞台は
異星人が襲来し
廃墟となった都心部です。
文だけ見ても
衝撃的でしょう?
実際読むと絵柄も加わるので
さらに衝撃を受けると思います。
そして魅力なのは
少し癖のある主人公。
主人公・かのんは
“メンヘラ系”です。
高校の時から宗介を想い
今も好きでいます。
ただ
その一途な想いが
ちょっと”特殊”で…。
盗聴・盗撮・ストーカー
何でもアリです。
好きとはいえ
ドン引きですよね…。
そんなかのんがある日
宗介と再会したことで
運命が大きく変わります。
果たして
変わってしまった彼と
一線を超えてしまうのか?
それとも
奥さんのことを考え
気持ちを断ち切るのか?
最終的にかのんは
一体どうなってしまうのか…
最初から最後まで
目が離せません!
本作は
読む人に衝撃を与える
そんな作品だと思います。