タイトル | あやしや |
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原作・漫画 | 坂ノ睦 |
出版社 | 小学館 |
これは鬼と人が
同じ世に在る物語。
鬼と人は
決して相容れぬ。
決して
相容れてはならぬもの也ーー
鬼導隊見習い・咲が
出会ったのは
呉服「綺糸屋」
二代目当主・仁。
彼は人でありながら
“鬼喰いの鬼”とともに
暮らしていて…。
『忍びの国』の
新鋭・坂ノ睦が手がける
初のオリジナル!
鬼と人とのバトルを描く
SFファンタジー!
あやしやのあらすじ紹介
鬼導隊の見習い・咲は
町で鬼除けの札を
配っていたところ
「綺糸屋(あやしや)」という
立派な呉服店を見つける。
札を配るため戸を叩くが
人はなかなか出てこない。
諦めずに叩いていると
中から寝間着姿の
子どもが出てきた。
こんな早くから何のご用で
ございましょうか?
と子どもは言うが
この時
平日のもうお昼で…。
色々と言いたいことは
あるものの
急いでいるため
自己紹介を済ませる咲。
そして「鬼門」が
昨夜現れたことを知らせ
札を手渡そうとするが…。
あやしやのネタバレと今後の展開は?
咲がカバンから
札を出そうとしたその時
どこからか
“まずいっ”という声が
聞こえます。
子どもは
お湯沸かしっぱなしを
思い出したと走り
札を置いておいてほしい
と言います。
言われた通り札を置き
何なのあの子…と思う
咲ですが
今はそれより札配り!
と慌ただしく次の家へ
向かいました。
咲が去った後
子どもは札を
手に取ろうとします。
しかし触れた瞬間
子どもの手は拒絶され…
それでも子どもは
何とか札を破るのでした。
その時
“やれやれ”と安堵する
声が再び聞こえました。
子どもは
姿の見えない声と
しばらく話します。
寝間着から普段着に
着替えながら
声は”今宵も狩りだ”と
子どもに言い…。
その晩ーー…
鬼導隊とはぐれた咲が
町をうろついていました。
すると「鬼門」が
彼女の真後ろに現れます。
振り返ろうとした瞬間
自身の服を噛みちぎる鬼と
「綺糸屋」で出会った
子どもが見えました。
よく見ると子どもは
鬼のような”何か”に
とりつかれています。
鬼を倒した後
子どもは自身と”何か”の
正体を明かしました。
“何か”の名は
鬼喰いの鬼・だまり。
そして子どもは
呉服「綺糸屋」
二代目当主・仁。
二人の正体を知り
その”奇妙な関係”が
気になる咲でしたが…。
あやしやの読んでみた感想・評価
「あやしや」
面白かったです!
鬼(妖怪)と人のバトルを描く
作品はこれまでたくさん
読んできましたが
鬼と人が
“協力”して悪鬼(あっき)と
バトルを繰り広げる…
というストーリーは
新しさを感じました。
絵も”和風”っぽくて
世界観とともに
惹きこまれます!
特にバトルシーンは
とてもかっこよくて
ハラハラしました。
作者・坂ノさんの
画力のレベルの
高さがよく分かります。
あえて刀ではなく
“変形する武器”で
戦うのも良いですね!
それと
想像していたより
悪鬼って怖いです!
とても巨大というわけでは
ありませんがデカイ。
顔はどことなく
外国の民族(?)のお面
と似ており…
鋭く並んだキバが
恐ろしさを表しています。
あんなものに襲われたら
ひとたまりもないよな…
と思うとゾッとしました。
にしても
だまりはどうして
“鬼を喰う”のでしょう?
仁にとりついている
理由も気になります。
そもそも二人が
出会ったきっかけは?
う~ん…
考えると止まりません!
面白いので
続きを読もうと思います。
あやしやはこんな方におすすめな作品!必見
「あやかし」は
ダークファンタジーが
大好きな方におすすめです!
テンポの良いストーリーと
ダークファンタジーに”和風”を
融合させた世界観…
さらにキャラクターも
かっこいいのでハマりますよ。
本作のテーマは
“妖怪と人のバトル”です。
主人公は
呉服「綺糸屋(あやしや)」
二代目当主・仁。
彼は自身にとりつく
鬼を喰う鬼・だまりとともに
悪鬼(あっき)を退治します。
本作の見どころは
鬼と人が”一心同体”で
バトルするところです!
作者・坂ノさんが描く
悪鬼とのバトルシーンは
惹きこまれますよ。
何より
画力のレベルが高い!
悪鬼を倒すシーンは
圧巻でスカッとします。
一方だまりは
倒した鬼から出る
“魂”を喰うだけなので
バトル中は
あまり目立ちません。
その代わりというのも
なんですが…
キャラが面白いです。
元々彼も恐ろしい
鬼だったはずなのに
どこか憎めません。
悪鬼とのバトルも仁と
息を合わせて戦ったり…
奇妙ですが愛らしいです。
ストーリー・世界観
そしてキャラクターも
全て完璧なので
最後まで飽きずに
楽しめると思います!