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あるいていこうのあらすじとネタバレ!終わり方(結末)が見たい!

あるいていこう

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル あるいていこう
原作・漫画 上田美和
出版社 講談社

陸上部に入って毎日長距離を
徒歩で元気に登校しているイケ。

しかし最近は何かと皆から
差をつけられている気がしていて……。

中学生ならではの思春期感と、
微妙で絶妙な成長の素晴らしさを
活き活きと描き抜いた、

人の感性に響いてくる、
透明感ある青春物語です。

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あるいていこうのあらすじ紹介

中学で陸上部に入っているイケ。

しかし、好きだった漫画は友達は
「卒業」してしまい、
ブラをするのにも遅れて、

何となく周りから差をつけられた
気分になっていました。

しかし、大阪から来た、スケベな
お調子者の丸毛にも、
いいセンスがあるのに気付いたり、

周りが憧れる先輩の良さを
再認識したりと、
イケの「発見力」は優れていました。

対外的には特に見るべき所がない、
ため池だらけの故郷にも、
実は素晴らしい場所は沢山あるように、

周りの人の色々な顔を見ていくイケも、
その経験から成長していきます。

あるいていこうのネタバレと今後の展開は?

徒歩通学と自転車通学の境目に住み、
とても長い距離を歩いて学校に
行くことを余儀なくされているイケ。

登校中の道端ではふとした楽しみを
見つけたりもしていますが、
ブラをするタイミングなど、

同級生に先を行かれた感を
味わってもいました。

もっとも大阪出身で子供っぽい
イタズラをしてくる丸毛など、
悪友は結構多くいましたが、

オトコによく見られるのはイヤと、
寝癖すら直さないような
マイペースぶりも見せていました。

一方で漫画や地元や家族など、
好きなものを好きとは言えず、
微妙なダサさを感じてしまう自分が、

ちょっと嫌にもなっていましたが、
そんな折所属する陸上部の部長に会い、
万事大人な良さにドキドキします。

すると前々から、部長が素敵だと
言ってきた親友の美海に、
「恋をしているね」と、

自分でもはっきりしなかった
感情を見事に、
言い当てられてしまいました。

自身の気持ちに気付いたことで、
より部長を素敵に感じるイケですが、
美海が聞いた「部長が好きな人」は、

イケにとっても物凄く
意外な存在だったのでした。

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あるいていこうの読んでみた感想・評価

わいわい明るく楽しく元気に、
そんな中学校生活を
リアルに想像させつつも、

そこに思春期特有の
ロマンチックな雰囲気を
滲ませているのが良いですね。

本作の特徴は、作中舞台と
登場人物、そして全体の雰囲気に
共通性があることです。

イケちゃんたちが住んでいるのは
なんにもない感じの田舎です。

特に名所があるわけでもなく、
ため池が多いことぐらいしか
地元民でも特徴を見い出せない、

ひどくはないが良くもなく、
学校の生徒たちも、
ごく普通の子たちが集まっています。

とは言えそうした中でも、
キラっと輝く人はいるし、
なかなか面白い場所もあって、

見る人の視線や心持ちの違いで
そうした魅力がどんどんと
見えてくるんですね。

良く見れば何とも味のある
故郷の風景はもちろん、
イケメンの部長だけでなく、

子供っぽくてエッチな
丸毛君さえもはっとするような
男気を見せたりもします。

次々と「良さ」が出てくるので
読んでいる私としても
はっとさせられましたし、

「発見」を繰り返して
自分も成長していくイケちゃんの
爽やかな魅力も素敵でした。

何より、大人になってからだと
皆同じに見えてしまうような
学年間の確かな違いや、

もっと細かな数ヶ月での
姿勢の変化などの部分を
見られたのは素晴らしかったですね。

あるいていこうはこんな方におすすめな作品!必見

一年生と最上級生と言うと、
相当大きな違いがあるものですが、
当人たちがもっともその差を感じるのが、

中学での三年間かも知れません。

まだ小学生気分が抜けていない一年生と、
高校受験を控えた三年生の差は、
学力はもちろん、部活のスキルや、

異性への気遣いに至るまでまるで違い、
だからこそ後輩はしばしば、先輩に
憧れを抱いてしまったりもします。

本作ではそんな「中学生」ならではの
微妙な内面や表情、仕草の差などを
緻密かつ温かい視線で描いており、

本当に大事な時間を描いた
青春作品を読みたい方に、非常に
オススメできる一作となっています。

またいわゆる「中二病」などの
デフォルメっぽいキャラや、
「大人」になった人が過去を顧みて、

過度に当時の自分を卑下したりと、
今時風の「中学ものあるある」が
見えないのもポイントです。

実にさり気ない、どこにでも
あるような青春風景ですが、
作中の丸毛がやってみせたように、

「見方」一つで変わるような
そんな不安定で面白い世界が
楽しめるのもいいですね。

また、ほんの少しの加減で
わざとらしくなってしまいがちな
種々のリアクションを、

ギリギリのところでバランスを取り、
作品の「雰囲気」を崩さずに
仕上げているのも素敵です。

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