タイトル | おんなのいえ |
---|---|
原作・漫画 | 鳥飼茜 |
出版社 | 講談社 |
彼氏と知り合って10年・・・
同棲して3年目が過ぎようとしています
大前有香は彼氏の圭佑と、
正月のある日を過ごしていました。
年賀状には友達と子供が
印刷されていました。
有香は自分が取り残されたような
気持ちを感じているのでした。
おんなのいえのあらすじ紹介
お正月に実家から
電話がかかってきました。
母は有香に対して、
30にもなって結婚もしてないことを
非常事態だと言いました。
有香は結婚して平凡に生きていく
友達の方が非常事態だと言います。
いつも日からか、有香の夢は
圭佑の夢を支えることになっていて
圭佑の夢が有香の夢になっていました。
有香はイラストレーターになる夢を
持っていました・・・
でもその夢なんてどうでもいいと
諦めてしまいました。
知らず知らずのうちに、彼氏の圭佑に
プレッシャーを与えてしまいました。
おんなのいえのネタバレと今後の展開は?
仕事の事もお正月のお餅の味付けの事も
圭佑の為にと・・・
全てに対して、そう言う有香。
圭佑は有香に言いました
俺は頼んでない・・・続けるの無理や!
そして二人は別れる事になったのです。
彼の夢を共に追いかける事を生活の
中心にしていた有香は精神的に
ボロボロになってしまいます。
実家に帰郷した有香は、
失恋の痛手に打ちのめされていた事も
有り熱を出してしまうのでした。
その頃ちょうど母はお友達と旅行に
行く予定が入ってました。
ですが娘が体調を崩している事で、
自分の予定をキャンセルします。
母は有香に、アンタの為に旅行を
キャンセルしたと言います。
それを聞いていて、私も圭佑に気持ちを
押し付けていたんだと気付くのでした。
ありがた迷惑な行動の遺伝子が
しっかり受け継がれているような
ヒドイ言葉を母親に言ってしまいます。
そして精神的に限界になり、
倒れてしまいました。
病院のベットに、
圭佑が来てくれた様に思って
有難う圭佑と、うわ言を言います。
母ですけど・・・!?
やっぱり彼氏は
もう来てくれないのか・・・
お見舞いに来た妹と、そして母。
お菓子を食べて雰囲気が良くなりました
おんなのいえの読んでみた感想・評価
自分の事を、人からよく思われたい!
って感情が有ますよね。
どうしてだろう、
他人が自分をどう思ってようと
本来は関係ないはずなのに。
でもよく思われたい!
良い人って言われたい!
圭佑が有香に別れたいと告げた時。
別れの理由が、あくまで個人間の
二人の理由って印象で言った事に
腹立たしさを感じます。
男性はズルい!
ズルくない人もいるけどスマートに
別れようとする事に狡さを感じます。
別に戻ろうと思っている訳じゃないのに
ただ自分の印象が悪く思われる事が
嫌だったのでしょうか。
別に好きな人が出来た事を
はっきりと告げられた方が有香だって
早く吹っ切れるのに。
東京の住んでいた家の話をする時に、
やっぱり良い声しているなぁと
最後の時まで思った有香に
女性は弱いなぁ~と思いました。
でも一緒に住みたいって人が居るから!
って言った時にはスカっとしました。
でも一瞬・・・圭佑の気持ちをラクに
しただけ?とも考えてしまいました。
女性は感情で動く生き物だと、
昔何かで聞いたけれど、激しい生き方も
良いのかも知れないと思います。
おんなのいえはこんな方におすすめな作品!必見
アラサーという妙齢に差し掛かった
女性が体験する同棲後の別れ!
リアル感がたっぷりです。
リアルに感じる分、感情移入して
ついつい読んでしまったりします!
そこが楽しめましたよ。
女性特有の行動、あるある満載です。
女性の気持ちが、
上手く表現されていて共感しました。
違うって疑っていなかった事が、
実際はそうだった時・・・
女性は言い返さず逃げるよねーっと
不思議と納得してしまいました。
妹が有香の為に、元彼を殴っていたのも
ちょっといいなって思いました。
またそれを恩着せがましく言わない事に
ある種の男気を感じました。
血の繋がりって、
時にすごくうざったくなる時が
あるけれど実はあったかい時がある。
何かに傷付いた時に、
友達じゃない距離が
心地良い時が有ますよね!
傷付いた時はボロボロになってもいい、
人間にはそこから復活する強さが
あるっていう勇気を感じました!
泣いてしまったり、笑ったり怒ったり
人間だもの感情豊かで良いじゃない!
明日も頑張れる気持ちになる作品です。