[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

かの人や月のあらすじとネタバレと感想を書いてます!最終回が気になる!

かの人や月

この記事は約 4 分で読めます。
タイトル かの人や月
原作・漫画 いくえみ綾
出版社 集英社

一人暮らしをしていた長男が、
急に家に戻ってきた。

しかしその理由は失恋や
失業ではなく、
なんと、オカルト現象!?

ドタバタ的なコメディを軸に、
家族の温かさや人の内面にも
焦点を当てている、

家族ドラマの傑作です。

サイト内で【かの人や月】を検索!

かの人や月のあらすじ紹介

いつも賑やかな羽上さん一家ですが、
その日発したおばあさんの叫び声は、
普段とは明らかに違っていました。

駆けつけた家族にも、何やら
しみじみと話をしたりと、
様子からしてちょっと違います。

話を聞くとどうやら宝くじで
「二億円が当たった」らしく、
顕がチェックしても番号は当たり、

この大ニュースに家族は騒然、
様々なプランが出てきます。

お墓や三世帯住宅、
いやマンション等々、
話はどんどん膨らむ中で、

工場勤め一本だと思っていた
お父さんの意外な過去なども
明らかになったりもしますが、

実際まだ宝くじの「現物」は
チェックしていなかったのでした。

かの人や月のネタバレと今後の展開は?

ごく普通な三世帯家族、羽上さん一家。

毎日家族がワイワイとやっていますが、
家を出たはずの長男、顕が
一旦家に戻ってきました。

しかもその原因は失業などではなく、
部屋に「出る」ということらしく、
クールな顕とは思えない行動に、

家族はもちろん大騒ぎです。

特に次女のほのかは、自分の
部屋が取られてしまうと大騒ぎですが、
顕としては納戸でも良いとのこと。

前置きもなく「現象」の怖さを
語ったりもする顕とは対照的に、
長女ひろのの男友達の深町や、

話を聞いた家族たちは乗り気で、
バスツアーまで開催します。

そしてたどり着いたアパートで
若者たちは顔を合わせますが、
顕たちが用足しに出ていったため、

ひろのと深町は、
部屋に二人きりになってしまいますが、

「友達」同士の関係なので、
何も起こらない、といった感じのその時、
ひろのを不可解な「現象」が襲うのでした。

皆ひろのの言葉を信じませんでしたが、
実はその現象は「本物」であり

発端には顕の言動も微妙に
絡んでもいたのでした。

サイト内で【かの人や月】を検索!

かの人や月の読んでみた感想・評価

こういう切り口があるんだ、と、
笑いながら納得できる作品ですね。

どこにでもありそうな、しかし
個性豊かな家族たちが
色々なことで騒いでいる、

典型的なホームコメディのようで、
しかもそこにオカルトが絡みと、
強烈なドタバタぶりが楽しく、

しかもその場面に至るには、
各人ともに色々な出来事を経験し、

中には家族にも言えないような
出来事があったりもしますが、

当人の顕だけはまるで無風で、
しかしそれが原因だったりと、
本当に予想がつきませんでした。

しかし、心霊現象までもを
盛大にネタにして楽しむ
愉快な家族の中にも秘密があり、

怖いだけのようにも見える
オカルト現象の中にも、
人間の切実な感情があったりと、

一筋縄ではいかない物語で、
再読することでさらに楽しく
読めるようにも仕上がっています。

「現象」の当事者である顕を筆頭に、
家族のキャラが非常に個性的であり、
短編のエピソードであっても、

皆がそれぞれの反応と表情を
欠かさず示してくれているのは
率直に楽しかったですし、

語られていない部分でも、
登場人物の「考え」が
見えるような描写も良かったですね。

かの人や月はこんな方におすすめな作品!必見

不慮の事故を遂げた人がいた場所で、
何か恐ろしい出来事が起こる、
同じ部屋に住んでいたら取りつかれる、

そういった話は非常に多くありますし、
漫画作品としても非常にメジャーですが、
どうしても人に災厄をもたらす、的な、

後味の悪いだけの結果になりがちで、
そのターゲットが普通の善人たちならば、
なおさら嫌な感じになります。

もちろんそうしたジャンルは、ホラーの
枠内での定番でもあり、怖くて悪くて
全然OKではあるのですが、

一方本作のような切り口は斬新であり、
しかも温かい気持ちになれます。

「人外の存在」をカギにしつつ、
ただ怖いだけではなく
ギャグに走るわけでもなく、

温かい「人間」を描いた作品を
読みたいなら、本作はとても
秀でた作品だと言えるでしょう。

しかし、ただハートフルだけでなく、
思いを残した死者への怖さや
後悔や悲しさの念なども感じさせ、

ドタバタした中でも深く考える
要素をいくつも盛り込んでおり、
さらには各人を掘り下げる、

構成のうまさも素晴らしく、
一つの作品で様々な
楽しみ方ができる、

読み手に嬉しい作品ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA