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がらくた屋まん太のあらすじやネタバレを書いています(感想もあり)

がらくた屋まん太

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル がらくた屋まん太
原作・漫画 能田達規
出版社 アスキー

町中にある電器店、「我楽太屋」。

もっとも「がらくた」というのは
名前だけで、少年店主まん太は、
非常識なモノを扱うこともしばしば……。

意表をついたエピソードとギャグ、
展開、そして緩くて人情味ある
世界観が実に楽しい、

奇想天外的電器屋コメディです。

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がらくた屋まん太のあらすじ紹介

大手チェーン店にはないものが
平気で売られている事もある
「我楽太屋(がらくたや)」の店主

まん太の周りには、
とにかく個性的な面々が集っていきます。

何の気なしに地球防衛隊の
対宇宙人用兵器と関わりを
持ってしまったかと思えば、

ほどなくして本物の宇宙人と、
宇宙人をつけ狙うハンターと
接点を持ってしまうという有様です。

しかし、奇想天外な人や物に囲まれた
生活というのはなかなか楽しく、
また便利なものであり、

まん太はどう考えても無茶な
大食い勝負をも、

超小型原子炉を体内に
飲み込むという荒業で対抗したりと、

なかなか思いつかない方法での
対応をしていくのでした。

がらくた屋まん太のネタバレと今後の展開は?

町中に存在するショップ、
「我楽太屋(がらくたや)」は、

電器店ではあるもののチェーン店っぽい
雰囲気は微塵もなく、
妙な品を大量に扱っています。

そこに一人の女の子が通りがかり、
店先にデンと置かれた巨大なタヌキ像に
ただならぬ関心を示します。

店主のまん太すら、そのタヌキに
見覚えはありませんでしたが、

何としても欲しそうなその娘の態度に、
まん太は二千円という安値で
譲り渡します。

しかし、戻ってきた吉田のじーさんが
ピンときたため調べてみると、

それは何と地球防衛隊の
秘密兵器だったことが判明、

もちろん個人が持つには
危険過ぎるということで、

まん太たちは購入した
女の子の家に急行することに。

しかし、上がり込んだ彼女の部屋には、
見渡す限りタヌキの置物などが
埋め尽くしているという状態で、

何やら妙なコミュニケーションを
取ってくる巨大タヌキは
まったく手放してくれない感じでした。

だが、まん太たちとその娘が
すったもんだしているうちに、
地球防衛隊が到着してしまい、

いよいよ収拾がつかなくなってきた
ことで、巨大タヌキはスイッチを
押してくれと女の子に頼みます。

彼女が悲しみの中で
スイッチを入れると、しかし状況は、
さらなる混沌を示してくるのでした。

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がらくた屋まん太の読んでみた感想・評価

何を買うでもなく延々と
居続けてしまったりもした私にとって、

本作の我楽太屋の雰囲気は
ジャストフィットでしたね。

最近のコンビニやショップは
確かにとても便利で、

いつでも質の高い商品を
買うことができますが、

何やら使い方も分からないような
品々がデンと売られているような
ことはなく、まだ見ぬ

「パートナー」との遭遇という
楽しみをするには、やはり
「我楽太屋」のような店が必要ですね。

そして現実でなくフィクションである
からには、そうしたワケの分からない
品々にはそれなりの「働き」を

して欲しくなるもので、
一巻冒頭のタヌキには
早々から大満足でした。

話のスケールも一々大きく、
軍隊レベルの組織や「地球」、
「宇宙」といったフレーズが

バンバン出てくる楽しさもありますが、
一方で町内の密接した
楽しみがあったのも良かったです。

まん太や花子などの登場人物も、
王道的であるようでいながら、
思わぬクセがちょくちょくあって、

物語全体としても意外性を交えつつ、
実に楽しく読み進められましたね。

がらくた屋まん太はこんな方におすすめな作品!必見

必要のないものには「ガラクタ」という
レッテルをつけて遠ざけて
しまいたくなるものです。

しかし、他人がいらないと思った
「ガラクタ」にもたまらなく
人を惹きつけ、

とてつもなく価値を持ったものが
沢山あります。

本作の「我楽太屋」が扱っている品々も
まさにそうした感じのもので、

宇宙人対策用最終兵器(タヌキ)の
起動装置から、人の消化を助ける(!)
超小型原子炉まで、

色々ととてつもない品物が
揃っています。

とは言え物語は全体に穏やかで、
しかもドタバタがある割に
ムダがなく完成されています。

センスの良い短編映画を観るような
感じを満喫したいなら
本作は非常にオススメですね。

意外な導入からパワーのある
ドタバタにつながっていき、

そしてシビれるラストに
なだれ込む全体としての無駄の無さは、

読んでいる側にとっても
実に嬉しいものがありました。

またビシッとパンチが効いた感じの
ネタも挟まれており、単に緩い
世界観ではないと滲ませているあたりは、

ユーモアが効いた作品好きの方にも
向いた一作と言えるかも知れません。

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