タイトル | くるみと七人のこびとたち |
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原作・漫画 | 高瀬綾 |
出版社 | 講談社 |
主人公の女の子、くるみは
元気いっぱいで
大好きな人がいる中学生です。
その大好きな人は
くるみの遠い親戚で
名前をハルヒといいます。
ある日、その大好きなハルヒが
絵本の中に閉じ込められたのを
知ったくるみは
絵本の登場人物である
7人のこびとたち、
そして白雪姫の王子様である
カイルと一緒に
助け出す決意をします。
くるみと七人のこびとたちのあらすじ紹介
主人公、くるみは
童話が大好きな
女の子です。
今から3年前、
ある童話作家の話を
大好きになったくるみは
母親にもっと同じ作家の本を
読みたいとお願いをします。
すると母親は
「その本を書いたのは
あなたの親戚の
ハルヒお兄さんの本」だと
くるみに言います。
驚いたくるみにさらに母親は
ハルヒがちょうど
同じ街の丘の上「ユウレイ屋敷」に
引っ越した事を教えます。
それから毎日のように
通うくるみですが、
ある日ハルヒは
突然ドイツ旅行へ行ってしまいます。
ハルヒが日本に帰ってくる日、
くるみは大喜びで
ユウレイ屋敷に行きますが
そこで不思議な本を見つけます。
くるみと七人のこびとたちのネタバレと今後の展開は?
不思議な本を見つけた
くるみですが、
本を広げると
7人のこびとたちと一緒に
グリム兄弟が出てきて驚きます。
ハルヒをどうしたのか
グリム兄弟に問う
くるみですが、
兄弟から
「青年が本の中に入った事で
大騒ぎになってしまった」と
言われます。
くるみはグリム兄弟から
ハルヒがドイツで
この本を購入した事、
そして本が
「メルヘンランド」と繋がっており
登場人物達はこの本の中で
現実として生きている事を
教えられます。
さらにハルヒは
白雪姫と恋に落ちてしまいます。
ハルヒを好きなくるみは
大きなショックを受けます。
メルヘンランドに繋がる本には
本来しっかり鍵がかかっていましたが、
古い本なので
鍵が壊れかけてしまい
その結果ハルヒは
本に入りこんでしまいます。
さらに本来の王子様以外の人と
恋に落ちてしまった
白雪姫の世界は
最終的に死ぬはずの
お妃であるサザーヌが
生き残ってしまった上に悪事を働き始め
メルヘンランドの世界は狂いだします。
メルヘンランドは
おとぎ話を管理していますが、
このままだと崩壊しかねない、
さらにもう「シンデレラ」が
犠牲になっていると
グリム兄弟に言われたくるみは
大好きなハルヒと
おとぎ話を助けるために
メルヘンランドの中に入り、
7人のこびとたちと一緒に
ハルヒを一緒に助ける決意をします。
早速メルヘンランドの中に
入ったくるみですが、
ある一人の少年と出会います。
くるみと七人のこびとたちの読んでみた感想・評価
私はおとぎ話が大好きで
昔からよく読んでいました。
さらにこの物語が
連載されていた時
ちょうど掲載誌の
「なかよし」を購入していたので
思い出に残る
漫画の一つになっています。
実際に自分自身で
おとぎ話の本の中に入り、
その世界を助けるという設定は
おとぎ話好きには
たまらなかったです。
毎号ワクワクしながら
続きを待っていました。
大人になってから改めて読んで、
高瀬先生の可愛くも優しい絵柄と
白雪姫やシンデレラ等
慣れ親しんだ物語が
次々と出てきて
やはり当時のように
ドキドキしました。
くるみが最初に出会った少年は
白雪姫の王子、カイルでした。
かっこいいですが、
ちょっと生意気なところがあります。
その態度にくるみは
最初ショックを受けますが、
シンデレラや赤ずきんちゃん等
色々なおとぎ話の世界を
一緒に助けていくうちに
徐々に好きになっていきます。
ですが、カイルは本来
白雪姫に出てくる王子様で
くるみは別の世界の少女です。
この二人の関係が
最後どうなるかも
ドキドキしました。
くるみと七人のこびとたちはこんな方におすすめな作品!必見
おとぎ話が大好きな人に
おすすめしたいです。
私もですが、
実際に自分がおとぎ話の中に入り
めちゃくちゃに
なってしまった物語を
かっこいい王子様と一緒に
元に戻すストーリーは
おとぎ話が大好きなら誰でも
ドキドキできると思います。
そして特に大人の場合、
物語が大好きだった
昔懐かしい気持ちを思い出せるので、
昔にちょっと戻ったような
不思議な感覚を味わえます。
この物語を好きになったら
同じく高瀬綾先生の
「せりなリニューアル!」を
おすすめします。
この漫画は地味で
ちょっと冴えないせりなが
パソコン通信を通して
別の世界の「SERINA」と
入れ替わってしまう物語です。
そっくりなせりなと
SERINAですが、
性格が全然違っている上に
家族構成等も全く違っていて
せりなは困惑します。
今でこそインターネットを使い
人と繋がるのは
当たり前になりましたが、
まだこの漫画が連載されている時は
ごく一部のパソコンを
持っている人限定でした。
私もこの漫画で
パソコン通信の存在を知りましたが、
こんな世界があるなんてと
ワクワクした覚えがあります。
気が弱いせりなの
成長物語は当時多くの少女に
勇気を与えました。