タイトル | けんえん。 |
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原作・漫画 | 風越洞 壱村仁 |
出版社 | マッグガーデン |
遠州(静岡県)・見付村。
ある日”猿の妖怪”から
娘を奉納しろという
矢文が射られる。
それを村人に聞いた
修行僧・弁存(べんぞん)は
信州(長野県)に向かった。
妖怪退治に名高い”霊犬”
疾風(はやて)の噂を頼りに…。
けんえん。のあらすじ紹介
山と川に囲まれた見付村に
妖怪・攫猿(かくえん)から
一本の矢文が射られる。
内容は”娘を奉納しないと
災いを招く”というもの。
その話を耳にした
修行僧・一実坊弁存は
信州の光前寺に向かう。
噂によると”妖怪退治のプロ”
疾風(はやて)がいるらしい。
寺にたどり着いた弁存は
風のように駆ける犬に遭遇。
実はこの犬が疾風である。
信じられない弁存は
とりあえず彼を連れて
見付村に戻ることに。
村人にどう思われるか
不安を抱くが…疾風は
VIP待遇で歓迎された。
そして攫猿がやって来る日…。
けんえん。のネタバレと今後の展開は?
攫猿がやって来る夜。
疾風を棺に入れ
攫猿に指定された
見付神社に運びます。
”ヤナヒメ”が祀られながら
ひどく荒れた見付神社…。
弁存は手伝いに来た
村人を村に帰した後
残された棺を見守ります。
近く身を隠していると
攫猿がやって来ました。
人間にそっくりな容姿に
スラリと伸びた尻尾…
まさに”物の怪”です。
攫猿の名はマシラ。
マシラは棺を開けると
そこにはぐっすり眠る
疾風がいました…。
まさかの展開に驚く弁存。
このままでは疾風が
危ない目に…と思いますが
マシラは疾風のことを
捨て犬と勘違いして
連れ帰りました。
疾風に心を奪われた彼は
当初の目的などすっかり
忘れてしまったようです。
弁存は生まれて初めて
犬(疾風)を持ち帰る
猿(マシラ)を見ました。
住処に戻ったマシラは
ヒヒと呼ぶ爺に叱られ
プチ喧嘩を繰り広げます。
娘を攫うため
神社に行ったはずなのに
犬を持ち帰ったマシラ…。
ヒヒに叱られるのも
無理ありません。
マシラは疾風を連れて
外に飛び出しますが…。
けんえん。の読んでみた感想・評価
大昔を舞台に描いた
和風ファンタジーは
とても面白かったです!
本作はギャグとシリアスが
テンポ良く描かれていて
かなりハマりました!
今気づいたのですが
”猿”は”マシラ”とも読む
なんて初めて知りました。
疾風・マシラのコンビが
楽しくて癒されます。
私が一番好きなのは
やっぱり疾風ですね…
すごくかっこいいです!
まさかストーリーの中盤で
”半妖”に姿を変えるとは
思いもしませんでした。
(ちなみに半妖とは
半分妖怪・半分人間
という意味ですよ!)
美しい長髪と犬耳は
『犬夜叉』の主人公に
似ていてすごくイケメン。
基本上から目線で
自分優先なところは
イラッとするけれど…
やっぱり一番好きな
キャラクターです!
マシラとはどんどん
仲良くなってほしいな~。
弁存は主人公と思いきや
ナレーションだったとは…
ちょっと笑ってしまいました。
彼は疾風とマシラに負けない
良いキャラだと思います
(実は犬アレルギーとか)。
これからも引き続き
活躍してほしいです!
けんえん。はこんな方におすすめな作品!必見
和風ファンタジーが好き…。
そんな方には
「けんえん。」を推します!
本作は大昔の日本を舞台に
犬×猿コンビの活躍を描く
和風ファンタジーです。
手がけるのは
遠州(静岡県)出身の
漫画家・風越洞さんと
現在『HEROIZM』を
連載中の漫画家・壱村
仁(ひとし)さんです!
二人によって描かれる
和風ファンタジーの世界は
とても楽しくて飽きません。
ちなみに壱村さんは
ペンネームが男らしいですが
実はれっきとした女性です。
男だと思っていた私は
この事実を知った時
とても驚きました!
壱村さんの繊細で美しい
絵は素晴らしいですよ。
本作の見どころは
”霊犬”疾風と”攫猿”マシラの
奇妙だけど面白いコンビ。
異種族コンビが織りなす
ストーリーはハマります!
二人の出会いにも注目です。
ひょんなことから
疾風を拾ったマシラ。
最初は上から目線で
自分優先な疾風に
振り回されますが
だんだん息の合う(?)
コンビになっていきます。
たぬぅ~なタヌキや
テクテク歩くマツタケ…
癒されるので必見です!