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こっとん鉄丸のネタバレと感想です!どうなる結末は!?

こっとん鉄丸

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル こっとん鉄丸
原作・漫画 あおきてつお
出版社 小学館

デザインはこんなに奇抜で、
こんなに面白い! 

1980年代の少年漫画雑誌で、
ファッションをテーマにしてみせた
意欲作ですが、極めてユニークな

アイディアと、ガッチリ少年漫画の
王道を突き進むストーリーと
キャラ造形が痛快です。

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こっとん鉄丸のあらすじ紹介

洋服作りに並々ならぬ情熱と
センスを燃やす、山田 鉄丸。

十代半ばの若年で、年齢以上に幼く
見える容姿ですが、小さな頃から

デザインのノウハウを身につけてきた
ベテランでもあります。

そんな鉄丸は、おしゃれの街、
原宿で「露店」を営むことにしました。

激安にして斬新さのあるデザインは、
一挙に街ゆく人の関心を集めますが、
客を取られた店側は黙ってはいられません。

一方、鉄丸としても、あこぎな商売をしている
店にやり返してやる気持ちがあったことも

事実で、二人は路上で「勝負」を
始めることになるのでした。

一見やや冴えなく見える鉄丸の
仕事でしたが、「実用」の段階になると
その真価は一挙に発揮されていき…

こっとん鉄丸のネタバレと今後の展開は?

おしゃれの街として名高い原宿。

その片隅にひっそりと
存在しているのが原宿学園です。

伝統ある学校ではありましたが、
いかにも歴史を感じさせる学ランの

デザインは、若者にとってはダサい
ものでしかなく、何とか新しい

デザインをという声が数多く
上がっていました。

そこで、高名なブランドであり、女子の
制服をデザインしたカンゾー一門に
白羽の矢が立ちますが、その任を

負った気鋭のデザイナー、直は
乗り気ではありません。

一方、路上でカンゾー門下のプロを
撃破したことで有名になった鉄丸の
ところにも、原宿学園の制服を

デザインしてくれという依頼が
届いていました。

一足違いで出遅れた鉄丸ですが、
直と激しく衝突する形になります。

それを見ていたカンゾーは、
それならばと、生徒とOBに

判定してもらう勝負の形に
することを提案します。

こうして一対一の状況になった
鉄丸ですが、どうしても似たり寄ったりの
形になってしまう制服に大苦戦。

一方の直は、生徒とOB双方が喜ぶ
デザインという難題に即座に解決点を
見出して作り出していきます。

そして迎えた勝負当日、あえてレトロな
デザインを打ち出して、斬新さと格調を
両立させた直に対し、鉄丸は発想の

質からして違う奇策で
挑んでいくのでした。

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こっとん鉄丸の読んでみた感想・評価

グイグイと読み進めることができました。

普段からファッションには一切興味がなく、
そのためにファッション系の漫画も
ほとんど読んだことがない私でしたが、

本作は、志を抱いた情のある少年が
ライバルと戦い続けていくという、

正統派少年漫画の文脈を完璧に
押さえており、抵抗感なく
読むことができました。

鉄丸少年は肉体こそ小柄ですが、
ハートも構想もビッグで、話を
進めていけるだけの力を持つ

キャラクターであり、恐らく
ファッションにそこまで詳しくなかった
当時の少年誌の読者たちにとっての

最適なナビゲーターだったはずだとも
思いましたし、豊富な奇策、奇略の
数々はあっと驚かせるにも十分、

何より鉄丸たちには「邪念」がなく、
今時っぽい「複雑」さがないところにも
かえって好感が持てました。

また、ただ突飛なだけではなく確かな
知識に支えられているだけに、本作が
連載されるようになった少し後から学校の

制服が劇的に変わり出したりと、時代の
「空気」のようなものを的確に掴み取る
こともできており、ファッション

過渡期ならではの混沌を見て
取ることもできたように思いました。

こっとん鉄丸はこんな方におすすめな作品!必見

今や一大文化と言っていい
漫画ですが、やはりいつの時代も

少年や少女がメインの読者層で
あることは変わらないと思います。

そんな中でも少年誌と少女誌では、
取り扱うジャンルが大きく
異なってきます。

少女誌であればラブコメやオカルト、
ロマンスが主軸となるところで、

少年誌ではスポーツや喧嘩、
アクションファンタジーなどが
主な題材になってきます。

そうした中にあって、本作
「こっとん鉄丸」は、「服飾デザイン」を
中心に据えていった意欲作であり、

当時の少年誌ということを考えると
その斬新さは、なおさら明らかだとも
言えます。

当時の「男のファッション」というと、
制服を改造してイカつい裏地を入れて
見たりボンタンズボンにしてみたり、

はたまたリーゼントに挑戦してみたり
といった感じだったわけで、制服を
着る若年層をターゲットにしつつ

斬新なファッションを提案していく
というのは、かなり意外な
組み合わせとさえ言えます。

一方で内容は極めて本気度が高く、
見た目のデザインだけでなく、

「洗濯した後の仕上がり」から
「ネクタイの締め方」一つひとつ

にまで焦点を当てて進めて
いっているため、知識とともに

実用に活かせるセンスも身に着く
形になっているなど、構成面からも
見るべき点は多いですね。

また、何かというと「バトル」に
行ってしまうのが、良くも悪くも
少年誌的作品の特徴の一つですが、

本作の場合は実質的に
「コンペ」のような流れに
なっているので、必然性が

あるだけでなく、優れた作品が
競り合うことで、より依頼者の満足度が

高くなる形にもなっているのも
嬉しいところでしょう。

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