タイトル | こんなわたしをかわいい、なんて |
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原作・漫画 | 菅田うり |
出版社 | 講談社 |
あまのじゃくでスナオじゃない
私のことを
「カワイイ」と言ってくれる
年下の男の子――。
そんなわけない・・・。
だって私は7年間好きな幼馴染にも
バレンタインのチョコひとつ
渡せない――。
でも彼はそんなところも
スナオでカワイイと
言ってくれて!?
年下男子の優しさに
まるごと包まれたい!
心温まる癒し系ラブストーリー!
こんなわたしをかわいい、なんてのあらすじ紹介
七尾直(なお)高校二年生は
素直じゃない女の子。
バレンタインの今日も、一つ上の幼馴染
羽鳥潤にチョコを渡せず、校舎の
ゴミ捨て場にチョコを放り投げた。
すると一人の男子がそのチョコを
キャッチしようとして
ゴミの山に突っ込む!
彼はキャッチした直のチョコを
返してきたが、直はもういらないと
怒鳴ってしまう。
それならば自分が貰う、と言った彼は
自分を1年の大須碧人(あおと)と
名乗った。
碧人は文化祭実行委員の時
直のことを見かけたと言う!
こんなわたしをかわいい、なんてのネタバレと今後の展開は?
碧人は、実行委員で直が潤を
ずっと見ていたことを覚えていて
チョコの相手が潤だと言い当てた。
図星を指されて直は思わず
義理チョコだ、と怒ったように
言ってしまう。
また自分のあまのじゃくな性格が
出てしまったことに気が付き、
直は碧人に謝る。
すると碧人はあまのじゃくどころか
直はとても素直だ、と言うのだった。
直は碧人の言葉を信じられない。
なぜなら、直は好きな人である
潤に接する時でさえ、いつも
かわいくない態度だったからだ。
今回のバレンタインも、直は
潤にチョコを貰ってやると言われ
頑張って作ったのだが――。
なかなか渡す勇気が出ず、
迷っているうちに放課後になり
やっと渡しに行くと
潤は他の女子に告白されOKしていた。
直はチョコも渡せず、
告白もできないまま
その場から逃げてしまったのだ――。
しかしその話を聞いても碧人は
直のことを「素直」だと言う。
なぜなら直があまのじゃくなのは、
好きの照れ隠しからくる行動・・・。
素直で「カワイイ」、と
碧人は言うのだった!
こんなわたしをかわいい、なんての読んでみた感想・評価
カワイイにも色々ありますが、
碧人の言う「カワイイ」は
特別心に突き刺さりました!
素直じゃない、あまのじゃくな性格を
全て分かったうえでの「カワイイ」!
自分の性格をコンプレックスに
思っている直にとって、これほど
嬉しい言葉は無かったでしょう。
特に直が自分を最悪だ、と言った時
直の本心を代弁して、褒めるところは
碧人の優しさが伝わって、
心がポカポカと温まりました。
しかも潤への告白の手伝いまで
してくれる碧人・・・
本当にどこまでもいい人です!
その理由がまたすごく良くて、
ジーンと来てしまいました。
そもそも直のあまのじゃくな態度を
「好きな裏返し」と分かるのも
長い間温かい目線で直を見ていたからこそ。
これだけで、碧人がどれだけ
直を好きなのか伝わってきて
キュンと来てしまいます。
幼馴染の潤も悪い人ではなさそうですし
直とはすれ違ってしまっただけで、
これから一波乱がありそうですが・・・。
碧人といた方が直は素直な自分を
さらけ出せているような気がするので、
このまま二人上手く行って欲しいです。
こんなわたしをかわいい、なんてはこんな方におすすめな作品!必見
心温まるほのぼのラブストーリーが
お好きな方に楽しんでいただける
作品です。
絵柄も可愛らしく
主要な登場人物の性格も温和、
過激な表現もなくとても癒されます。
直はいわゆる「ツンデレ」ではなく
好きな人に常にツンな、
あまのじゃくタイプとして描かれています。
この物語は、そんな直の性格を
改善しなければならない欠点としません。
直のそのままの性格を可愛い
あまのじゃくな態度=好きの表現ととらえる
碧人は新しいタイプのイケメンですね。
顔もイケメンですが
どちらかというと優しくて温和な
年下男の子といった感じです。
コンプレックスをも認めてくれ、
まるまま好きでいてくれるところは
包容力の豊かな人であることが
伺えます。
直には敬語を使用したり
素直で可愛らしく
年下男子の魅力も満載ながら
男らしく頼もしい面もあって
ドキッとさせられますね。
軽々とお姫様抱っこを
してしまうシーンなどは
必見ですよ!
碧人が否定的な物の見方ではなく
常に肯定的なのも、とても
好感が持てるところです。
読んでいて明るい気持ちになり
元気になるので、疲れ気味の方にも
もってこいの作品です!