タイトル | ときめきトゥナイト |
---|---|
原作・漫画 | 池野恋 |
出版社 | 集英社 |
少女漫画でファンタジーものと言ったら
コレ!というほどの代表作です。
魔界と人間界の二つの世界があるという
設定をもとに、繰り広げられる
ロマンティックなストーリーと
なっています。
蘭世と俊編、なるみと鈴世編、
愛良と開陸・彬水編の三世代の恋愛を
描いている長く読み応えのある作品です。
ときめきトゥナイトのあらすじ紹介
蘭世は人間界で暮らす普通の女の子。
でも実は、吸血鬼の父と
狼女の母を持つ魔界人なのです。
蘭世にはまだ、変わった力はなく、
魔界人だという実感もなく、
普通に同級生の俊に恋をします。
でもある日、そんな蘭世にも
不思議な力が宿ります。
それは、人にかみつくと
その人に変身してしまうというもの。
力が宿り魔界人だということを
思い知らされても、
俊を思う気持ちは変わりません。
そんな蘭世の魔界と人間界の壁を
越えた、深い愛を描いた
ラブストーリーです。
さらに、その蘭世の弟鈴世を想う
なるみの恋、さらには蘭世の
子供である愛良の恋へと続いていきます。
ときめきトゥナイトのネタバレと今後の展開は?
俊は実は魔界の王の子供である
双子の片割れで、魔界人でした。
双子の王子は古くから
災いをもたらすとして、
魔界の王と俊との戦いが起きるが
無事収まり、蘭世と俊は結ばれます。
人間として生きようとする俊が
蘭世から離れようとすることもあるが、
蘭世は後を追い人間になるなどして
俊への思いをあきらめませんでした。
そんな中、世界を支配しようと図る
冥王が二人に立ちはだかります。
5つの指輪がそろうと
冥王が強大な力をもってしまうとされ、
冥王との闘いが繰り広げられます。
蘭世は冥王との戦いに勝利し、
今度こそ俊との幸せを手にします。
そして、物語の主人公は
なるみに代わります。
なるみは蘭世の弟
鈴世の幼いころからの恋人です。
ある日魔界の花をお茶に浮かべて
飲んでしまったなるみには、
動植物やモノの声が
聞こえるようになります。
そして、モノにキスをすると、
モノに力が宿り、臨んだように
動いてくれるように。
一方鈴世は月の妖精チップルの力で
二重人格になってしまったり、
黒妖精の力でなるみの記憶を
なくしてしまったりと、
なるみの心は痛むばかりです。
しかし、なるみの愛の力で
鈴世は記憶を取り戻し、
黒妖精との戦いに勝利します。
そして最後に俊と蘭世の娘である
愛良の物語が始まります。
愛良は生まれたとき、
石を握っていました。
そしてその石と同じものを
持っていたのが幼い開陸です。
開陸は魔界人を嫌っていましたが、
実は魔界人だったのです。
愛良は開陸のため、
いろんな問題を解決しようと
魔法の力を使いがんばります。
しかし、開陸とは
幼いころにわかれてしまいます。
高校生になった愛良は
人間である彬水と恋に落ちます。
愛良は強大な力を持つ魔女へと
成長し、様々な戦いから彬水を守り、
二人は結ばれます。
そして、星のゆくえでは
彬水が開陸だということがわかります。
あらためて運命を感じた二人は、
さらに愛を深めてゆきます。
ときめきトゥナイトの読んでみた感想・評価
とにかく、主人公となる女性たちの
深い愛が魅力的な漫画です。
どうして、そんなにもひたむきに強く、
一人の人を想い続けることが
できるのだろうと思うほど、
純粋に相手を想います。
そして、何度もある戦いのシーンでも
男に守られるのではなく、
先頭に立って戦っていきます。
守られるのではなく、守るんだ!
という女の強さもしっかりと
描かれていて、感動します。
さらに、魔界の設定が
しっかりとしていて面白いです。
使い古された感じがまったくない
世界観で、ギャグも挟んでいて
引き込まれます。
ファンタジーでの恋愛漫画で
これを超える作品はもう
現れないのではないかと思うほど、
一度読んだら記憶に残る
物語になっています。
3世帯とも面白いですが、
個人的には蘭世編が一番好きです。
黒髪で前髪がぱっつんの蘭世が
とてもかわいいんです。
俊もヤンチャで男らしくて
かっこいいです。
長いストーリーの末結ばれた
二人の子供である愛良が
生まれたときは、
なぜかとてもうれしく感じました。
それだけ愛着を持って読むことが
できる物語なのだと思います。
ときめきトゥナイトはこんな方におすすめな作品!必見
やはり、純愛が好きな方に
おすすめの作品です。
3編通じて、好きな人を想う
女の子の強さや、
ひたむきさを描いているので、
片思い中の方にはジーンとくる部分が
あるのではないでしょうか?
大人の女性の方には、
少しピュアすぎる恋愛だと
感じられるかもしれませんが、
個人的には懐かしみながら読める
作品だと思います。
1巻はかなり絵が古いと感じる方も
いるかもしれませんが、
可愛い絵ですし、
巻数が進むごとに絵も今どきの
テイストに変わっていくので、
若い人もすんなり物語に
入っていけると思います。
吸血鬼や狼男、死神、メディウサなど
魔界人の能力や、太陽が出ない
ところでの暮らしぶりなど
魔界の世界観がしっかりと
表現されているので、
ファンタジーや異世界ものが好きな方にも
気に入っていただけるのでは
ないかと思います。
巻数が多いので、長いストーリーを
じっくりと読みたいときや、
物語の中に入り込みたい時などに
おすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください。