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ねこまんまのネタバレとあらすじ!試し読みや感想もあり!

ねこまんま

この記事は約 4 分で読めます。
タイトル ねこまんま
原作・漫画 魚乃目三太
出版社 日本文芸社

作家として知られた「先生」の家には、
自らを「吾輩」と自称する猫が
一匹暮らしていました。

明治期の日本、
猫の目から見た人の暮らしと
「食」はどんなものなのか?

おいしい料理と猫がいやしをくれる
ハートフル・ストーリーです。

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ねこまんまのあらすじ紹介

明治時代、作家として知られた存在である
「先生」の家には、何人かの人以外にも、
大きな猫が暮らしていました。

自らを「吾輩」と名乗り、
まだ名も付けられていないその猫。

猫と思えないほどに賢く、
おいしいものには目がありません。

極上の「ねこまんま」の美味しさに
舌を鳴らしつつ…

周りをじっくりと見回す「吾輩」の
目から見る人間社会は
一体どのようなものなのでしょうか…。

料理も人もほかほかとあったかい、
読んでいてほっとできる物語です。

ねこまんまのネタバレと今後の展開は?

大作家として知られる「先生」の家で
飼われている無名の猫。

「吾輩」と自称するものの
名を付けられてはいません。

しかし「彼」はとても賢こく観察眼が鋭い。

「先生」の家に詰めている出版社社員の
青年の蕎麦の食べ方が
なってないことも見抜いています。

しかし猫なので、花見よりもご馳走よりも
ちくわに目がないといった
性格の持ち主でもあります。

そんな「吾輩」の目を通した
「先生」とその周りにいる人々、そして
人間社会とは一体どのようなものなのか?

あくまで深刻にならず、
「吾輩」はいつでもゆったり、
どっしりと構えています。

そして時には
ご近所にご飯をおねだりしたりしつつ、
じいっと観察しているのです。

実際に「吾輩」は
大きな体の割にフットワークが軽い。

時にはフランス料理のご相伴にあずかり…
またある時は人間のイベントに同行したり…

実においしいものを
食べるタイミングをよく心得ています。

それでいて賢いので、
誰かに迷惑をかけることもありません。

結果、周りにいる人たちも皆ニコニコという
好循環を生み出してもいるようです。

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ねこまんまの読んでみた感想・評価

こんなに温かな「大作家先生」たち人間と
「吾輩」の交流の物語があったとは、
読んでいて実にビックリしました。

明治維新から数十年…

洋食がすっかり浸透した
明治期の日本の空気感までが
バッチリ再現されています。

とにかくおいしそうな料理が並びます。

話自体も短くてテンポが良いながらも
和みと笑いが含まれていて
心の栄養にもなるといった感じです。

難しくなりがちな話を
補強してくれるコラムの存在も
嬉しいものがあります。

さすがは料理漫画の名手、魚乃目氏の名采配

本作は動物漫画としての癒しもありつつ
さっぱりとあか抜けた感じが実にいいです。

お蕎麦やちゃんちゃん焼き、カレーうどん
…などの和食っぽい食べ物から、
本格派フレンチに中華粥まで…

現代に生きる私が読んでいても
本当においしそうなものばかりです。

なるほど、当時の「富国強兵」を支えたのは
実は身近な食事にあったのだな、
なんて思ったりもしました。

実際、江戸時代よりも
はるかに彩りを増した食事が
体格向上に役立ったことは事実でしょう。

そして、普通の人たちが
グルメを楽しめるようになっているのは
世の中が良くなっている証拠でもあります。

ねこまんまはこんな方におすすめな作品!必見

とにかく人にも猫にもやさしく、
おいしい料理が多数出てきます。

手のこんだ料理もそうでない料理もあります

そのため、食べるのが好きという方には
ほぼ無条件で読んで欲しいです。

登場人物が本当に幸せそうなのがいいです。

それにしてもなかなか「吾輩」はグルメ。

おいしいものが何かを熟知している感じで
丸々太っていますが、
そこがまたキュートで猫好きにはたまらない。

「彼」の食べる姿もまた実にいい感じです。

現実には健康のことを考えると、
猫に人間用のご飯を
あげるというのも難しいです。

ですから、せめて紙面で
楽しもうということになるでしょうか。

話全体の流れもまた実に
さっぱりとあか抜けたものを
感じさせるものがあります。

色々とおいしいものが出てきた中で、
最後は「先生」が作った猫まんまでシメ。

そういうところには上質の
日本の話芸のエッセンスを感じましたし、
その後のおまけも蕎麦とは…。

これはもう落語を聞いているような
気分にひたることができました。

洋風なものが色々出てきます。

文明開化が著しい「元祖洋食」を味わいつつ
日本の伝統食の良さと心意気にも触れられる
貴重な一作。

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