タイトル | まんがグリム童話 性に汚された花嫁 |
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原作・漫画 | 愛田真夕美 |
出版社 | ぶんか社 |
日本の時代で言えば信長や秀吉の時代
イタリアのフィレンツェでの
実話の物語です。
主人公のジュリアは、
父は貴族、母は召使の間に生まれました。
けれど正式な貴族としては認められず
祖父母のもとで育ちました。
年頃になったある日、
あることの実験台として
貴族の世話係に任命されます。
彼女の任命されたこととは。
まんがグリム童話 性に汚された花嫁のあらすじ紹介
フィレンツェで庶民として暮らす
ジュリアには貴族の血を引いています。
母が召使として仕えた
貴族の家で貴族に愛されて
ジュリアが生まれたのです。
けれど召使の子供が貴族としては
暮らすわけにはいきません。
庶民して祖父母と静かに
暮らしていました。
父親が自分の子供であると言って
認知してくれたおかげで養育費は
もらえますが、結婚が出来ません。
そんなジュリアにある貴族のお世話係の
話が舞い込んできます。
お世話係と言ってもジュリアが
命じられたのは性的なお世話係でした。
まんがグリム童話 性に汚された花嫁のネタバレと今後の展開は?
贅沢を望まなければ穏やかで
幸せな生活の中にいたジュリア。
母親も父親も早くに亡くなって
祖父母のもとで暮らしています。
貴族の落とし種と言う理由があって
身分の問題で庶民と
結婚することもできません。
自分の人生をあきらめていた
ジュリアでしたが、
貴族のお世話係になります。
お世話係とは、実は名ばかり
本当は、一度結婚した男性貴族の
性機能の実験として選ばれたのです。
ヴィンチェンツォは最初の結婚で
子供を授かることができませんでした。
その時は、女性の責任にして
妻を追い出したのですが。
囁かれるのは、ヴィンチェンツォに
原因があったのではと言う事。
どちらに責任があるのか
調べるためにジュリアは呼ばれたのです。
セリフに咥えろとか、果てるまでとか
奉仕しろとか。
周りのの思惑を知っていたヴィンチェンツォは
最初はこんな風な、ひどい言葉を
ビアンカにいいますが。
でも本当は、前の奥さんを本当に
愛していて、子供が出来なかった自分を
責めていた哀しい人でした。
いつしか、二人の気持ちも
通い合い、実験の結果は。
まんがグリム童話 性に汚された花嫁の読んでみた感想・評価
本のタイトルが
性に汚された花嫁とか実験台とあって
少しドキドキしました。
でも子供が授からない夫婦の哀しい話と
そんな彼に寄り添って、実験台との
自分を受け入れたジュリア。
ラブストーリーとしても十分
温かい気持ちになれるストーリーです。
刺激的なお話を求めている人には
ちょっと物足りないかな。
でもこの本の中には娼婦を題材にした
お話も2編含まれているので
安心してください。
そちらのニーズにもちゃんと
答えてくれる本です。
あと、もう1編含まれているのは
猟奇的な未解決事件を描いた
薔薇の残り香があります。
こちらは、結構残酷な事件で
未だに解明されていません。
死体から子宮や膀胱を
持ち去られたりします。
バラバラにされてしまった
死体もあります。
この漫画を描いている愛田真夕美さんは
1980年代には花とゆめで
作品を描いていました。
なつかしい気持ちになる人も
いるかもしれないですね。
その頃の作品もサスペンスタッチの
物が多かったので、こちらの
作品もグロイですが綺麗に描かれてます。
まんがグリム童話 性に汚された花嫁はこんな方におすすめな作品!必見
この本に描かれている作品が
それぞれにタイプが違うので
いろいろ楽しみたい人向けです。
絵のきれいな漫画家さんなので
背景なども丁寧に描かれています。
ガラスの仮面やスケバン刑事が
描かれていた頃の花とゆめを
読んでいた人には懐かしい漫画家かも。
昔の花とゆめ作品も読んでみたいなと
彼女の名前で、検索したのですが、
残念ながら、まだありません。
いつか、この方の「マリオネット」が
掲載されるようになったら
この作品もドキドキ・ハラハラできます。
1980年代の花とゆめを読んでいた世代の
人たちにも読んでほしいなと思います。
この一冊は、あの頃の花とゆめを
思い出させる要素があります。
少女漫画なのに結構エロくて
残酷なシーンも結構描かれていた。
あの時代を思い出せるかも。
あとは、歴史的な要素も沢山
あるので、歴史ものの漫画が
好きな人にもいいと思います。
またこの話を読んで愛田真夕美さんが
気に入った方は、まんがグリム童話で
いくつか作品も並んでいます。