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アイ’ム ホームのあらすじとネタバレ!終わり方(結末)が見たい!

アイ’ム ホーム

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル アイ’ム ホーム
原作・漫画 石坂啓
出版社 小学館

お餅を食べていたら、
一酸化中毒になり最近の記憶を
なくしてしまった家路が、

持っていた鍵に誘われるように、
かつての大事だった人達と
思わぬ再会を果たしていく。

記憶障害のリアルな怖さと
人との本音のやり取りが印象的な、

テレビドラマにもなった、
傑作ヒューマンストーリーです。

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アイ’ム ホームのあらすじ紹介

サラリーマンで妻子のいる、家路。

見た目は平凡な彼でしたが、
実は一酸化炭素中毒が原因で、
ここ数年の記憶を

欠落させてしまっていました。

その上、現在の妻子の顔も
何やら仮面を被っているように感じ、
家での居心地は良くありません。

一方で彼のポケットには、
大事な人、大事な家と自分をつなぐ
たくさんの「鍵」がありました。

そこで家路は、折に触れて意識的に、
あるいは無意識のうちに、
その鍵が通じる家に入り、

かつて大事だった人との
再会を果たすことに。

数年分の記憶を失っている家路は
かつてとはまるで違う対応を
してしまうこともありましたが、

逆に記憶がないことが幸いし、
以前よりもいいやり取りが
できたこともあったのでした。

アイ’ム ホームのネタバレと今後の展開は?

有能なサラリーマン、家路。

単身赴任で仕事をこなすなど
積極的にやっていましたが、
お正月にお餅を食べていたら、

一酸化炭素中毒になり
倒れてしまいます。

幸い一命はとりとめて、
外見上も言葉遣いも
まったく変化がないほどに

回復することができましたが、
実は事故の影響でここ数年の
記憶が欠落していました。

そのため、かつて住んでいた
「自宅」に入り込み
家事をこなしていると、

帰ってきた娘、スバルと
鉢合わせてしまいます。

既に離婚をしていた家路は
勝手に人の家に入るなんてと
怒るスバルの態度に

ようやく自分がミスを
してしまったことに気付きます。

しかし怒ったスバルと揉める中で、
キーホルダーに入れていた
たくさんの鍵がバラけてしまったりと、

久しぶりの「帰宅」は
散々な結果になってしまうのでした。

もっとも仲が良くなかったという
スバルの言葉は真実ではなく、

まだ再婚でできた義父という
新しい家族に馴染めないスバルは
家路を恋しがってもいたのでした。

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アイ’ム ホームの読んでみた感想・評価

読んでいくごとに深く、
様々な感情と対峙することに
なるような一作でしたね。

いきなり記憶を失っていた、的な
展開は物語の導入としては定番です。

過去を失ったからこそ一切の
しがらみがなくなるからかも知れません。

しかし少しリアルに寄せて考えると、
家に帰ってみると、別れた父親が
平然と家事をしているというのは、

なかなか歓迎しがたい構図ですし、
ましてやその父親が記憶の一部を
失っている姿は耐え難いものです。

しかし当の本人はと言うと、
まったく悪気がない上に、
ミスをした感覚すらありません。

冒頭のワンシーンですが、
記憶中枢へのダメージの
恐ろしさと難しさが

集約されているような一幕で、
簡単に流すことはできませんでした。

主人公はその後も「鍵」を頼るように
様々な「かつての大事な人」と
思い出を振り返っていくのですが、

やはり誰に会うにせよ、
ここまで噛み合わないものかと
思ってしまいました。

やはり記憶が人の一部を
担当しているのは事実であり、
だからこそ眼鏡ではないですが、

外部の何らかの「装置」で
補正をするような手立てが
あればいいのにとも思いましたね。

アイ’ム ホームはこんな方におすすめな作品!必見

創作の世界においては「記憶喪失」は
非常にメジャーな症例と言えますが、
実際のところ、記憶障害と言っても、

すべてを忘れ去っていることは
決して多くはありません。

そして断片的だからこそ
残っている記憶を埋めるピースを
探したりギャップに苦しんだりと

辛い日々が待っているものです。

本作はごく普通の父親が
自分が起こしてしまった事故で、
近い年月の記憶を失ったという、

創作としては珍しい
「断片的喪失もの」であり、
人格が崩壊したりはしていません。

しかし、普通に会話も運動もでき、
仕事にも行けるからこそ、数年間の
「空白」は決定的に大きいものがあり、

周囲からの「配慮」も期待できない
厳しいシチュエーションがあります。

人生リセット、的なある種気楽な、
スッキリした転生とは異なり、
淡々とした中に辛い描写が続きますが、

だからこそリアルな「記憶障害」の
苦しみを知れるという意味で
一読の価値はあると思います。

ご都合主義ではない「障害」への
理解に役立つことはもちろんですが、
ギリギリの状態でも互いを思いやる、

家族愛というか人間の普遍的な
善良さの素晴らしさも
非常に良い部分だったと思います。

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