タイトル | インモラル |
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原作・漫画 | 坂辺周一 |
出版社 | 芳文社 |
ある事件の犯人を追う
外苑警察署の巡査部長
鐘子(しょうこ)は
三人の女性と共に
”女性だけの特捜班”
というチームに入る。
しかしこのチームは
警察署の好感度を上げるため
作られたマスコット的存在…。
そんな中”全裸女性の
変死事件”が起きる!
インモラルのあらすじ紹介
主人公・葛原鐘子は
外苑警察署の巡査部長。
彼女はつい最近起きた
ストーカー殺人事件の
犯人を追っていた。
そんな中”女性だけの
特捜班”が編成される。
メンバーは鐘子を含め四人。
しかしこの特捜班は
警察署のイメージを
回復させるためのもので…
いわばマスコット的存在。
ある日の夜……
東京・渋谷のアパートで
全裸女性の死体が見つかる。
第一発見者は鐘子。
鐘子は全裸女性の友人から
連絡がつかないと通報を受け
アパートにやって来たのだが…。
インモラルのネタバレと今後の展開は?
「嘘でしょ…!?」
アパートに駆けつけた鐘子は
目の前の光景を見て絶句します。
何者かに荒らされた部屋。
床に散らばった食料品。
そして冷蔵庫に詰めこまれた
全裸女性の死体ーー…
一方とある場所では
女性を殺した犯人が
息を切らしています。
手の震えが止まりません。
ですが罪悪感など一切なく
全裸女性を犯しながら
首を強く絞めたことに
とてつもない興奮を感じ
酔いしれていました…。
事件が起きてしばらくした後
全裸女性の死体を調べた結果
強姦殺人と断定しました。
この事件は鐘子達
女性だけの特捜班が
担当することになります。
事件の名は……
”渋谷OL強姦殺人事件”。
犯人の血液型はO型
10代後半~40代までの
やや大型の男と推定されます。
冷蔵庫に死体があったのは
死亡推定時刻を偽装する
工作だそうですが…
鐘子は疑問を抱きます。
事件を調べていると
署長に呼ばれました。
鐘子だけでなく
特捜班のメンバーも
署長の元に向かいます。
しかしそこで待っていたのは
大勢のマスコミでした…。
インモラルの読んでみた感想・評価
見分けがつかない顔
(特に女性キャラ)に
苦労しましたが…
最後まで飽きずに
楽しめました!
鐘子達”女性だけの
特捜班”は見ていて
かっこよかったです。
女の痛みがわかるのも
女だと思うから…という
セリフにグッときました。
女性警官って頼もしいですね。
作中は鐘子達だけでなく
犯人の心理も描かれており
とても惹きこまれました!
続きが気になりすぎて
一気読みしちゃいましたよ。
作者・坂辺周一さんは
ストーカーや性犯罪者を
描くのが上手だと思います。
(上から目線ですみません)
生々しいというかリアルなので
思わず身震いしてしまいました。
きっとストーカーの大半は
ああいう考え方・捉え方を
してしまうんだろうな…。
善悪の判断がつかない上
執着が強く自己中心的。
作中に登場した犯人も
そんな感じでしたね。
ですがこの犯人の場合
異常な性癖がありました
(首絞めに興奮するなど)。
こんな人がもし現実にいたら
…なんて考えると怖いです!
今後の展開が気になります。
インモラルはこんな方におすすめな作品!必見
女性の活躍を描いた
作品に出会いたい…。
そんな方には
「インモラル」を
迷わず推します!
本作は”女性だけの
特捜班”の活躍を描く
サスペンス・ミステリー。
女性を苦しめるストーカー
そして性犯罪者を取り締まる
鐘子達の活躍は必見ですよ。
見どころは主人公・鐘子!
一見おとなしそうですが
捜査のためなら危険を顧みず
行動する勇敢な女性です!!
そして被害者の女性を思う
気持ち・接し方も魅力的。
彼女を見ていると
被害者のことをしっかり
考えているのがわかります。
最初から最後まで
彼女から目が離せません!
それと鐘子以外の
特捜班のメンバーにも
注目してくださいねっ。
本作を手がけるのは
『ドメスティック』などで
有名な漫画家・坂辺周一さん。
坂辺さんといえば…
独特な絵柄が特徴です。
画力のレベルは高いものの
キャラの見分けが難しい…
という欠点があります。
物語を読んでいると途中で
誰が誰なの?と思う時が
多いかもしれません。
そのことを理解した上で
楽しめるなら大丈夫です!