タイトル | コミンカビヨリ |
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原作・漫画 | 高須賀由枝 |
出版社 | 講談社 |
舞台は日本の
とある地方都市。
アラサーにして
古民家を買うことを
決断した超現実的女子と、
突然現れた
古民家フェチの
イケメン建築士。
じっくり芽生える恋が
もどかしい、
ちょっと変わった
ほんわか古民家ラブストーリー。
コミンカビヨリのあらすじ紹介
一度東京で就職してから
地元の地方都市に戻ってきた、
イラストレーターの萌。
築80年超えの古民家を
35年ローンで購入。
そんなある日、
マイホームの前には
なにやら怪しげなイケメンの姿が。
建築士だという彼、
池内慶は、
萌の古民家をやたらと褒める。
なりゆきで家の中を見せると、
さらに感激する池内。
萌がリフォームを
考えていることを話すと、
任せてほしいとも
のすごい勢いで言ってきて……!?
ある切実な理由から
古民家を買った萌と、
好みの古民家を
最高にリフォームしたい慶。
絶妙にすれ違う
二人のこれからは……?
コミンカビヨリのネタバレと今後の展開は?
通帳を見つめ、
年金の支払いの高さに
ため息をつく主人公・赤石萌。
とある切実な理由で
買うことにした、
マイホームである古民家に帰ります。
すると、見慣れない男性が一人、
熱心に萌の家を見ていました。
垢抜けた容姿と
渡された建築士の名刺に、
怪しいリフォーム業者!?
と疑う萌。
彼・池内慶がご近所さんと
知り合いとわかり、
疑惑はなくなりましたが、
なんだかんだで、家
に興味津々な彼に
室内を見せることに。
古民家ならではの雰囲気に
慶は感動します。
家の広さや萌が一人暮らしの
イラストレーターであることなど、
世間話する二人。
リフォームの話になると、
慶は突然萌の手を握り、
任せてほしいと詰め寄ります。
イケメンの急接近に
戸惑うものの、
格安という言葉に
反応した萌は、
慶にリフォームを
依頼することにしました。
シーンが変わり、
慶の自宅、
東京のタワーマンション。
友人に、理想の古民家である
萌の家の魅力を、
変態っぽいほど熱く語る慶。
萌のことは、
都会ぐらしに疲れた女の道楽だろと
散々な言い草。
リフォームを
自分の思い通りにするために
萌に取り入らないと、と言い、
萌の家を民子と呼んで
焦がれる慶。
実は彼は周囲がちょっと引くほどの
古民家フェチでした……!
しかし、
民子に最高のリフォームを!
と慶が提示した
1200万円の見積もりは、
高すぎると萌によってすごい勢いで
却下されてしまいます。
萌はこんなボロ家に
そんなリフォームは必要ない、
自分がこの家を買ったのは
老後に飢え死にしないためだと
言い放つのでした。
超現実的女子と
セレブ古民家フェチの関係は、
果たして……?
コミンカビヨリの読んでみた感想・評価
現代日本の
地方都市が舞台で、
なにか劇的な大事件が
起こるわけでもなく
日常を描いていることもあり、
のんびり楽しめる作品でした。
その気楽な感じは
まさに古民家の
イメージそのまま。
柔らかい絵柄や
独特のギャグ顔も相まって、
肩の力を抜いて読めました。
でもキャラの
性格は個性的。
老後に飢え死にしないように、と
アラサーで古民家を
買ってしまう主人公の萌は、
普段から年金や
マカロンの値段を気にしたりと、
超現実的。
少女マンガの主人公にしては
ネガティブすぎ!?
とも思いますが、
そこが新鮮だし、
実際現実に生活してたら
気になるよな、と思うところを
言ってくれるので共感できます。
一方相手役のはずの慶は、
逆にセレブでイケメン。
けれど重度の古民家フェチで、
家の方を民子と名付けて変で、
序盤は萌に
恋愛的な興味は全くなし。
そんな二人の関係が
どう進んでいくのか、
そもそも進むのか?
日常のほんわかした
エピソードに癒やされつつ、
それをゆっくり見守るのが
醍醐味の作品かなと思いました。
コミンカビヨリはこんな方におすすめな作品!必見
まずなにより、のんびりほんわかした
マンガが読みたい人に
おすすめの作品。
ディフォルメされた
ギャグ顔もいちいち可愛く、
絵柄からすでに
癒やし効果があります!
内容も日常ものなので、
難しいところもなくて
とっつきやすく、
共感しながら楽しめます。
さらに主人公の萌が
フリーのイラストレーターとして
頑張っていることもあり、
悩みながら仕事を
頑張っている人や
フリーランスで
働いている人には、
より一層おすすめ。
仕事と恋愛のバランスに
思い悩む萌に、
さらに共感できるかもしれません。
また、もちろん作者の
高須賀由枝さんのファンの
人にもおすすめ!
高須賀さんの代表作と言えば
ドラマ化もされた
『グッドモーニング・コール』ですが、
のんびりした優しい雰囲気や、
もどかしいほどゆっくりで、
でもきゅんとする恋愛など、
同じような魅力は
『コミンカビヨリ』にも満載。
ファッションや
ちょっとした小物の可愛さも、
作者ならでは。
ファンなら間違いなく
楽しめる作品だと思います。