タイトル | スイート オアシス |
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原作・漫画 | 秋里和国 |
出版社 | 小学館 |
泉は借金返済のため
CAを辞めてホステスとして
働いている。
ある日、変わった中年男性に
出会うが、その時の印象は
ただの変わった人。
だが、再会した時に
心を見透かされたような
気がしたのだった。
そして穏やかなその表情に
死んだ父親の面影を見る。
そして泉はその年上男性に
どうしようもなく惹かれていく!
スイート オアシスのあらすじ紹介
森尾泉はCAだったが、
ある理由で辞めた今
銀座でホステスをしている。
ある日店に若いパイロットが来た時
泉がどの会社のCAだったのか
という話題になった。
そのパイロットの名前は入江。
泉の元いた会社の人だった。
入江は泉のことには気が付かず
そのまま帰って行った。
そのことに泉は心の底からホッとし
青年がもう来ないことを願った。
泉は引っ越しを考えていた――
できれば今をときめくヒルズの側に・・・
しかし不動産屋に貼られている
チラシの家賃を見ると
とても高くて無理そうだった。
不動産屋の帰り、散歩していた
泉は何かに足をひっかけて
転んでしまった。
すると一人の男性が心配して
声をかけてくれたのだが!?
スイート オアシスのネタバレと今後の展開は?
「かわいそうに、痛かったろ?」
その言葉は当然
自分に向けられたものと
泉は思った。
しかし男性は泉がつまづいた
木の根っこに言ったのだった。
さらに根っこに対して
話しかけ続ける男性に対し
泉はこう思う。
変なオジ様――。
そして男性は泉が怪我していることに
やっと気が付くのだった。
「消毒してあげよう。ウサギちゃん」
男性が消毒キッドを持っていることを
泉が不思議がると、男性は
仕事柄必要だと言う。
仕事は何かと聞くと、男性の
返事はバイクの音で
「じゅ・・・い・・・」
と聞こえた。
獣医だと思った泉は
動物扱いされたくない、と
そそくさとその場を離れた。
その夜店でその話をすると
一緒に働いている人たちに
叱られてしまう。
獣医といっても医者のはしくれ
いずれヘルプを辞めるなら
もっと考えなくちゃだめよ――
そう言われても泉は
自分はずっとヘルプでいいと
思うのだった――。
泉は姉に頼まれて保証人になった。
来週に来る返済日のことを
考えると、また憂鬱な気持ちに
なってしまう。
暗い表情で店を出た泉を
入江が待っていた。
入江が泉に
伝えに来たこととは何か!?
スイート オアシスの読んでみた感想・評価
うっとりしてしまうような
大人の恋愛物語でした。
大人の男性は、スマートで
優しく包容力がある、
なんて夢見ているわけですが。
しかし年をとれば誰もが
素敵な大人の男性になれる
というわけではありません。
もし幸純のように紳士的で
余裕のある男性がいたら
女性は必ず惹かれると思います。
それは彼の従事している
「樹医」という職業も
関係しているのかもしれません。
余り耳にしない職業でしたが
こんな風に樹木を愛する人に
悪い人はいないと思います。
その仕事が、彼の優しい性格を
生み出しているのか、優しいから
その仕事を選んだのか・・・
どちらにしても優しい男性
ということは間違いないです。
それに樹木の様に、一緒にいて
癒される存在だというのは
素晴らしい魅力だと思います。
パイロットという職もハイソな
イメージで女性の虚栄心を
くすぐられるものですが・・・
主人公は眠れない夜に悩まされて
いたので、幸純が樹医の時に
出会って良かったと思います。
出会うべき時に出会った、
といった感じでしょうか、
哀しい過去もありながらもですが。
そんな二人の温かな時間の中に
大人の恋愛の情緒を感じました。
スイート オアシスはこんな方におすすめな作品!必見
樹医とは、知識も経験も
かなりハイレベルなものが
要求されるのだそうです。
ちなみに資格が必要なお仕事で
資格取得の方法はいくつかあります。
樹医という仕事を知らない方も
この作品を読むと、興味が
湧いてくるのではと思います。
また、この物語は
濃い人間関係での
入り組んだストーリーが魅力です。
幸純の息子二人(双子)が
登場して、主人公と合わせて四人、
ややこしい関係になります。
その息子たちは双子ですが
顔もタイプも全く似ておらず
当然のことながら、若い!
主人公は息子の一人に好意を
寄せられ、もう一人と同居
することになります。
これはややこしい!
更に同時並行して幸純(息子たちの
父親)との恋物語は展開する・・・
忙しい!ややこしい!
狭い世界でいろいろ起こりすぎる!
そういうところが
たまらなく面白いのです!
また、幸純も魅力的、しかし
息子たちもまた若い男の魅力を
持っていて、どちらも捨てがたい!
イケメンって遺伝するの
かもしれませんね・・・?
目の保養になりますし、
大人の恋愛と、からまる糸のような
ややこしい物語も楽しめる作品です。