タイトル | デビルズライン |
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原作・漫画 | 花田陵 |
出版社 | 講談社 |
最近連続で発生している吸血鬼殺人。
大学院生のつかさを
ひっそりと見つめる視線。
友達との帰り道、
その男は姿を現した。
人間と吸血鬼のハーフ「安斎」と出会い
つかさは「鬼」の世界と大きく関わり
あってしまう事になる。
人間の中にまじり吸血鬼が存在
する世界。
人間と吸血鬼が織り成す
せつない愛のファンタジー!
デビルズラインのあらすじ紹介
大学院生のつかさは電車の中で友達が
見ていた番組から、連続で吸血鬼殺人
が起きていることを知った。
その友達との帰り道、電車の中で
一瞬目が合った怪しげな男が現れた。
その男はつかさと一緒にいた友達、秋村
を吸血鬼だと言った。
連続で起きている殺人事件の犯人だと。
秋村はつかさの事が好きだったが、
吸血欲をつかさの向けず他の女の子を
襲う事で欲望を発散していた。
秋村はつかさの事が好きだったが自分が
「鬼」であることは徹底的に隠していた
のだった。
つかさは「気づかなくてごめん」と
謝り、その男は「鬼」の秋村に
麻酔を打ち眠らせた。
その男は自分の事を安斎といった。
そしてつかさを自宅まで送り届けたが、
つかさの口元から出る血を見て目の色が
変わり「鬼」となりつかさに口づけをした。
安斎も吸血鬼だったのだ!
デビルズラインのネタバレと結末(最終回)は?
安斎は人間と吸血鬼の血をどちらも
引いているハーフの吸血鬼です。
警察の公安に所属し鬼を
捕まえています。
今まで人間の血を吸血した事が無く
つかさが初めてでした。
安斎は自分ではハーフの為吸血欲が
高くないと思っていましたが、つかさの
血を見て暴走しそうになりました。
しかし何とか鎮静剤を自分に打ち込んで
衝動を抑え込みます。
一方のつかさは鬼になった安斎を見て、
恐がるのかと思いきや意識をしてしまう
ようになります。
安斎も無意識につかさを遠くから眺めて
しまったり、再びつかさに会う為に
理由をつけて会いに行ってしまいます。
ちょうどつかさも安斎の事を考えていて
ふと家の窓のカーテンを開けると、
そこには安斎の姿が・・・
何という偶然か、お互いびっくり
してしまいます。
そして淡々と用件を話し帰ろうとする
安斎に「ちょっとあがっていけば?」と
つかさは声をかけます。
安斎はどうしてつかさに世話を
焼いてしまうのか?
ここ1ヶ月ずっと観察して
しまったのか?
自問をする安斎をよそに
つかさはとても嬉しそうです。
そんなつかさを見ながら安斎は
ウトウトとコタツで眠ってしまい
ました。
デビルズラインの読んでみた感想・評価
人間と吸血鬼を描いたファンタジー
ですが、恋愛・暴力・サスペンス・
欲望など色々な要素が詰まっています。
鬼は身体能力が高く人間の血を飲み
回復したりとアクションシーンも魅力
ですが恋愛要素が個人的にグッときます。
つかさと安斎の少しじれったいながらも
少しづつ進展していく恋愛の様子が
とても微笑ましいです。
出会った瞬間から共に惹かれあって
お互いが意識してしまいます。
つかさは安斎とのキスが初めてで、
安斎も今まで人間とは距離を置いていた
のにつかさには特別な反応を示します。
安斎の何か必死に理由を探して
好きな子に会いにいくシーンはとても
ニヤニヤしてしまいました。
そして2人は付き合うことになりますが、
そこには沢山の障害が待ち受けています。
鬼は吸血欲と性欲が結びついていて
普通の恋人のように体を重ねて愛し合う
事が困難であったり、不注意で血を見て
しまった瞬間でも理性飛んでしまい
人間をおそってしまいそうになるなど
とても制約が多い事です。
そんな困難を2人がどのように越えて
いくのかが大きな見所です!
こんな方におすすめな作品!必見
完成度の高いファンタジー漫画を
読みたい方にとってもオススメです!
吸血鬼が題材のものは結構あると
思いますが、デビルズラインはその中
でも群を抜いて面白いと思います!
とてもしっかり作り込まれていて
1度読み始めると止まらなくなる事
必至です。
絵のタッチも重すぎず、軽すぎず
作品と良く合っていてすごく
カッコいいです。
ストーリーも恋愛・戦闘シーン・
サスペンス要素が絶妙に散りばめられ
圧倒的です!
キャラクターも主人公・安斎がとても
クールでカッコよくて魅力的です。
ヒロインのつかさはとても献身的で
可愛くて思わず抱きしめたくなって
しまいます。
この2人のやりとりがとても微笑ましく
愛おしいです。
お互いが出会った瞬間から惹かれ合い、
まさに運命の相手と言えますが、種族が
違う事で色々な葛藤があります。
献身的なつかさをよそに万が一つかさを
傷つけてしまう事を恐れる安斎。
自分では簡単に抑える事のできない
欲望と戦っていく安斎の姿はとても
切なく考えさせられます。
作品の中で「怪物に落ちるかどうかは
いつでもその人次第」という印象的な
言葉が出てきて、本当にその通りだな
と思い、人間も全く同じで結局は
気持ちが大切なんだといえますね。