タイトル | ナギと嵐 |
---|---|
原作・漫画 | もんでんあきこ |
出版社 | 集英社 |
社会のはみ出し者で、裏社会で
生きている冴えない鈴木哲司は
ある少女と出会って運命が変わった。
明らかにこの世のものとは思えない
圧倒的な力を目の当たりにした。
天使や悪霊に振りまわされながら
進んでいくラブファンタジー!
ナギと嵐のあらすじ紹介
夜の繁華街をフラフラと歩いている
1人の少女・ナギ。
社会のはみ出し者・郷田弘樹は
借金の返済のため、
ナギを売り飛ばそうと近づいていく。
舎弟の鈴木哲司はその様子を間近で
見ていたが何が起きたのか
さっぱり分からなかった。
黒く、恐ろしい何かを感じた。
「お前がおばあちゃんを殺した男だ!」
とナギは郷田に向かって叫んだが
気絶させられてしまう。
鈴木は場所を変え、明らかに
別人となった郷田の話を聞いて
起きたことを整理した。
ナギと嵐のネタバレと今後の展開は?
郷田は嵐と名乗る天使に
取り憑かれていて
嵐はナギを守るために人間界に来た。
信じがたい話だったが
人間離れした嵐の力を目にした為、
事実だと確信した。
そこへ一時的に別の場所へ
縛りつけておいた郷田の魂が
悪霊になって鈴木に取り憑いた。
次の瞬間、ナギの中の黒い何かが
郷田の怨霊を喰いつくす・・・
鈴木はたまたま、
舎弟にされただけだったが
兄貴として慕っていた。
郷田の魂は完全に消えてしまったが
命は助かった。
ナギはたった1人の家族である
おばあちゃんを火事で亡くしたばかり。
嵐たちについて行くと決めた
鈴木はナギのおばあちゃんの
葬儀へと足を運んだ。
そこで、第六感の能力を持つ一族
「再華の会」の会長に話を聞いた。
彼らは死者の魂ではなく、嵐のような
天の者を引き寄せる力を持つという。
しかし、能力者が生まれなくなり
数が少なすぎると考えた先代は
胎児に能力発動のきっかけを
埋め込んだ。
それは自我を失った悪霊のことで
ナギは悪霊を埋め込まれて
生まれてきた子どもだった。
悪霊は宿主によっては
取り憑かれることもあるという・・・
ナギと嵐の読んでみた感想・評価
どんな話なのか前知識もない状態で
読んだので嵐やナギが不思議な能力を
使える設定に驚きました。
郷田はろくでもない人間でしたが
そんな彼を慕っていた鈴木が
良い人すぎてなぜ裏社会にいるのか
不思議なくらいです。
郷田が死んでしまい、嵐たちに
ついて行くと決めたシーンは
心を揺さぶられました。
郷田に取り憑いて人間として生活を
送る嵐がスマホなど色んなものに
反応するのが面白かったです。
霊的な力を使ったり、
幽霊が出てきたりしますが
ホラー並の怖さではないので
読みやすかったです。
嵐(外見は郷田ですが)は
ちょっとヒゲを生やした
渋いイケメンおじさんで
とても好みでした。
ナギを守るために人間界に来たなんて
最高なうえに、特別扱いされていて
私がナギなら嵐に惚れそうです。
ナギの生い立ちや持つ力の
危うさなどが明かされましたが
まだまだ始まったばかり。
鈴木や嵐の過去にも何かワケや
秘密がありそうで
知りたい気持ちと不安な気持ちが
半々ですが期待しています。
ナギと嵐はこんな方におすすめな作品!必見
不思議な能力を持って生まれた
ナギと天使の話です。
天使や悪霊などオカルトじみた
要素が多く、好きな人には
たまらない設定になっています。
幽霊というと嫌なイメージですが
少女漫画ということもあって
あまり怖くはありません。
ホラーよりもファンタジーや
恋愛要素が強いので
読みやすいと思います。
キャラクターも個性的で
所々クスッと笑えるシーンもあります。
いきなり天使や悪霊が登場するので
頭が混乱するかもしれませんが
何も知らない鈴木によって
読者と同じ目線で進んでいきます。
鈴木が状況を整理したり
他の登場人物が分かりやすく
セリフで喋ってくれたり。
モノローグでも説明してくれるので
置いてけぼりになることもありません。
画力が高く、ナギも嵐も色気を感じる
艶やかで綺麗な絵です。
愛の物語なので、天使や悪霊という
設定にはピンと来なくても
感動できる作品です。
少女漫画でこれまでにない作品や
しっかりしたストーリーの漫画を
探している人にぴったりです。