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ナポレオン ~獅子の時代~のあらすじとネタバレと感想を書いてます!最終回が気になる!

ナポレオン ~獅子の時代~

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル ナポレオン ~獅子の時代~
原作・漫画 長谷川哲也
出版社 少年画報社

フランス辺境の地コルシカ島で生まれ、
のちにフランス皇帝に上り詰める
英雄ナポレオン・ボナパルトの生涯を描く。

フランス革命の群像から、ナポレオンの
天才的な戦争指導の数々までが、
余すところなく網羅されている歴史漫画。

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ナポレオン ~獅子の時代~のあらすじ紹介

イタリアからフランス領に編入された
コルシカ島に生まれた
ナポレオン・ボナパルト

(のちのフランス皇帝ナポレオン)は、
父親の力で王立士官学校に入学して
砲兵将校になります。

フランス革命という激動の時代に
めぐり合わせたナポレオンは、

ロベスピエールの革命政府に支持を表明し、
戦場で功績を立てることで
出世していきます。

ロベスピエールたちに対する
バラスのクーデターが成功すると、

今度はバラスに一目置かれた将軍として、
対外戦争に勝利して
一躍フランスの救世主になります。

ナポレオン ~獅子の時代~のネタバレと今後の展開は?

話はアウステルリッツの
三帝会戦から始まります。

1巻の途中でクラウゼヴィッツの
ナポレオンに対する評言で
アウステルリッツが終わると、

コルシカ島がイタリアからフランスに
編入された時代から始まり、
ナポレオンの幼年時代になります。

序盤は、コルシカ島出身者として
ナポレオンが自分の
アイデンティティーに苦悩する話や、

フランス革命の歴史的展開がメインです。

ナポレオンは、トゥーロン港で
イギリス軍に支援された王党派を破って
功績を立てるものの、

テルミドールのクーデターの混乱で、
一時的に逮捕されたり生活が困窮します。

しかし政治腐敗に怒った民衆蜂起で、
バラス側に立って鎮圧したことから
出世の糸口をつかみます。

イタリア戦線では一癖も二癖もある
ベテラン司令官たちとナポレオンが
渡り合い、

フランス軍は苦戦を強いられるものの、
やがて奇跡的な勝利をおさめます。

その後はエジプト遠征で苦戦する
ものの、フランス本国に帰還して
ナポレオンが政治の実権を握るまでが、

「ナポレオン -獅子の時代―」の
お話です。

それ以降は、
「ナポレオン -覇道進撃―」に
続いています。

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ナポレオン ~獅子の時代~の読んでみた感想・評価

作者の長谷川哲也先生は、
以前原哲夫先生のアシスタントを
務めていたことがあるそうで、

迫力ある劇画タッチで
フランス革命の時代が描かれています。

長谷川先生の絵は、決してうまいとか
丁寧とは言えませんが、

慣れてくるとその荒々しさが
ストーリーにマッチしていて癖になります。

長谷川先生には独特の乾いた
ユーモアがあるようで、

理想に人々が熱狂した時代を描きながら、
ときにニヒルなセリフのやり取りが
面白くてたまりません。

混沌とした情勢の中で、
ときに情熱的でありながら、
行き当たりばったりで愚かな

人間模様が読めます。

当時のリアルな兵士の実態も
垣間見れて、オリジナルキャラクターの
一兵卒ビクトルなどを通して、

常軌を逸した過酷な行軍の中で
疲れてボロボロな兵士たちや、

運が悪ければすぐに命を落としてしまう
厳しい戦場の様子が伝わってきます。

史実で実際にロベスピエール支持者
だったナポレオンも、フランス革命の
理想に共感するよりも、

もっと野心や出世欲で政府に仕えたり
部下を掌握するプラグマティックな
人物になっています。

ナポレオン ~獅子の時代~はこんな方におすすめな作品!必見

歴史好きには当然おすすめの漫画です。

先行作品では池田理代子
「ベルサイユのばら」で有名な時代ですが、
絵柄や作風が全く違うので、

むしろ原哲夫「花の慶次」や
王欣太「蒼天航路」のような
戦国時代・三国志の漫画が

好きな人向けだと思います。

難しくないので、
「世界史はよく知らないし苦手」という
人でも大丈夫です。

「花の慶次」以上に、シリアスな中に
おふざけのギャグも入っているので、

硬派で真面目な漫画よりも、
とにかく面白ければ何をやってもいい
というフランクな方向けだと思います。

実在の人物や歴史上の事件が
大胆にアレンジされているので、

「この時代のことはもう知っている」
という人でも、新鮮な気分で
読み進められるでしょう。

「あの人物がどういう解釈で
描かれているのだろう」という期待値で
先を読む楽しみが膨らむ点は、

「蒼天航路」に似ていると思います。

たとえば史実でロベスピエールは、
恋人ではないかと目された
女性はいましたが、

結局生涯結婚することは
ありませんでした。

本作では、それに基づいたのか、
ロベスピエールが自分のことを
「童貞だ」といっています。

巻末で作者自身が
突っ込ませているように、

本当に童貞だったのか
どうかわかりませんが、

冷酷なまでに理想を実現しようとする
ロベスピエールの人間性を、

アクロバティックに
造形しているといえます。

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