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パラフィリア~人間椅子奇譚~のあらすじやネタバレを書いています(感想もあり)

パラフィリア~人間椅子奇譚~

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル パラフィリア~人間椅子奇譚~
原作・漫画 佐藤まさき
出版社 小学館

体質的に人と目を合わせられない、
内気な少女、亜間宮瞳子。

生徒会長の神楽木に惹かれる彼女は
椅子にもたれる神楽木の姿に、
自らも椅子になることを決意し……。

極めて斬新な「人間椅子」の
強烈なシチュエーションと、
瞳子のこだわりが光る、

異色かつ新感覚の、
学園サスペンス物語です。

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パラフィリア~人間椅子奇譚~のあらすじ紹介

両親を亡くしたことで、周りから
同情の目で見られることになった
亜間宮瞳子は、それがきっかけで、

人と目が合っただけで
大号泣してしまうという
体質になってしまいました。

そのために今まで、恋人はおろか
親友も作れなかった瞳子ですが、
自分のためにハンカチを出してくれた、

生徒会長神楽木の優しさと美しさに
魅せられてしまいます。

しかし体質上、正面から彼女に
告白することが難しい瞳子は、
椅子にもたれて休む神楽木を、

目撃したことをきっかけに
自分も「椅子」になることを
決心しました。

多くの時間をかけて椅子を分析し、
さらには改造を施して、
見事、神楽木のいる時間だけ、

椅子の中に入り込んで、
彼女の体温や感触を
満喫することに成功した瞳子。

しかし、「椅子生活」を続けるうちに、
瞳子は神楽木の秘密を
知ることにもなるのでした。

パラフィリア~人間椅子奇譚~のネタバレと今後の展開は?

女子高生、亜間宮瞳子。

一見どこにでもいる少女のようですが、
彼女は人の視線が苦手で、特に、
人と目が合うとすぐさま、

反射的に大号泣してしまうという
体質の持ち主でした。

そのために周りとは馴染めず
孤独を強いられた彼女ですが、
瞳子のためにハンカチを

取り出してくれた生徒会長、
神楽木さんに魅せられてしまいます。

しかし直接思いを伝えるのは
目が合っただけで号泣してしまう
瞳子には難しい話でした。

そんなある日瞳子は、神楽木さんが
椅子にもたれて眠っている姿を目撃、
強烈な羨望とともに、

自分も椅子になろうと決意を固めます。

一人暮らしで時間が自由になるため
連休をフルに使って、椅子を改造して
自分が入り込めるスペースを作り、

見事に同化してしまったのです。

神楽木さんの温もりだけでなく
感触まで伝わってくる状態は、
瞳子にとってはまさに至福であり、

瞳子は椅子としての生活を
満喫するようになっていきます。

しかし、神楽木さんの方は、
秘密の交際を続けていた教師から
別れ話を切り出されてしまい、

もみ合いになる中で思いもよらぬ
「大事件」を引き起こし、
窮地に立たされてしまいます。

顛末を見ていた瞳子としては
神楽木さんへの信頼は、
微塵も揺らぐものではありませんが、

しかし、恋人や親友ではなく
「椅子」に過ぎない自分が
彼女を止めることはできなかったのです。

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パラフィリア~人間椅子奇譚~の読んでみた感想・評価

冒頭から強烈な展開の連続で
ドキドキが止まりませんでした。

自分の体質などに引け目があり、
生きづらさを感じていたところ、
真に信頼できる人と出会って、

新たに人生を開いていく、
そうした作品は多いですし、
本作もまたその流れを進みます。

しかし瞳子さんは、人と目が合うと
自動的に大号泣してしまう体質から、
思いを告げる告げない以前に、

まず安心して見ていられる環境を
整備する必要があり、結果、
「椅子」になることを思い付くんですね。

この段階でもかなりビックリですが、
一人暮らしという「優位」を活かして
椅子の構造を調べ上げ、

妄想をほとんど力づくで
現実にしてしまったのですから、
さらにビックリしてしまいました。

ギャグ作品であればせいぜい
一発ネタで終わりそうな展開ですが、
瞳子さんはあくまで真剣に、

そして全力で満喫し続けていきます。

本来であれば嫉妬してしまいそうな
先輩の「秘密」に触れた時さえも、
むしろ充実感を得ていたりと、

ノーマルな恋愛感情とは
ちょっと違う感じですが、だからこそ
「真っ直ぐ」さも感じました。

言うまでもなく瞳子さんの行為は
色々な意味で危険なのですが、
物語がより危険な方向に推移したために、

むしろ物理的に人と目を
合わせるのも難しい彼女がヒーローに
なったりと、意外性も満載でした。

また画力も極めて高く、お色気から
サスペンスシーンに至るまで、
極めて細密なディテールで、

ともすると「笑い」になってしまう
全体的な状況に、常に緊迫感を
持たせていたのも良かったですね。

パラフィリア~人間椅子奇譚~はこんな方におすすめな作品!必見

人間を奴隷のように扱い、時に「椅子」に
したりするような描写は、創作世界では
結構お馴染みですが、座り心地的には、

どうしても本物の椅子にはかなわず、
必然性が乏しい一面がありました。

故に椅子に「させる」キャラの
残酷さだけが目立つ感じでしたが、
本作ではその価値観が一変。

人と目を合わせると号泣してしまう
特別な体質の持ち主の少女が、
思い人を直に感じるために、

自ら「椅子」に「化ける」という
強烈な導入から入っていきます。

いくら同意の上と言っても、
椅子になることを「受け入れる」的な
受け身の姿勢だけに読むのが辛い、

あるいは演出的だと考えていた方にも
本作の「説得力」は胸に刺さります。

しかも「椅子になる」にあたっての
ディテールの細かさもまた強烈で、
瞳子さんの凄いこだわりと、

今まで味わってきた生きづらさが、
如実に分かる形になっています。

色々な情念が重なり合い、
サスペンス的な色彩を帯びる
物語の熱さももちろんですが、

一見荒唐無稽なようで、
家具の今後の進化を
示唆しているような展開も魅力です。

CMで話題のAIスピーカーなど、
家具がどんどんと進化する中で、
限りなく賢く人に近くなった

家具とは一体どういうものか、
改めて考えるきっかけとしても
面白いかも知れません。

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