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パンダミックのネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

パンダミック

この記事は約 7 分で読めます。
タイトル パンダミック
原作・漫画 手持望
出版社 アース・スターエンターテイメント

可愛らしい着ぐるみたちはいつの世でも
子供たちのアイドルであり、癒しの象徴。

しかし、何の前触れもなく、彼らは
人類に牙をむく…。

人類殲滅を宣言し殺戮を
繰り返す着ぐるみたち。

逃げ惑う人々。

増殖する脅威。封鎖された街。

果たして人類に明日はあるのか?

あまりの惨劇描写に賛否両論がうずまいた、
異色のポップホラーがここに開幕。

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パンダミックのあらすじ紹介

小蔭小太。フリーター。

小太と書いて「みにた」と読む。

この名前がきっかけとなり、これまで
いじめを受け続けてきた。

高校を卒業してからはあえて
「ショウタ」と名乗ることで、人から

関心を持たれないように
生きるようになっていた。

現在彼は香楽園ドームの
ファーストフード店に勤務している。

一般への販売以外にドームで行われる
イベントの際にはスタッフへの
仕出しも行っていた。

その日は「全国ゆるキャラ甲子園」の
イベントが行われ、関係者とゆるキャラの
着ぐるみたちが集まっていた。

アイドルグループオレンジチューリップ5の
メンバー、内海七香もMCとして
ドーム入りし、そこで小太と出会う。

大勢いる支援スタッフの一人と
人気のアイドル、お互いに相手のことを
知ることもなくイベントは終わる…筈だった。

主催者挨拶で登壇したスポンサー社長に
抱き着いてきたパンダの
ゆるキャラ「パンダもん」。

周囲は演出の一環と思って
笑ってみていた。

しかし、それはなかなか終わることがなく、
強まる力は彼の肉体を粉砕する。

唖然とする一同。

これを合図に、星型キャラ
「コーセン君」がビームを放ち
アリーナにいた観客たちを胴体ごと切断。

着ぐるみたちは人間に向かって
「終わりだよ」と告げ、攻撃を開始する。

パニックに陥り逃げ惑う人々。

我先にと出口に殺到するが、
殺人着ぐるみは何故か次々に
増殖していった。

小太と、運よく難を逃れた七香は
共にドームを脱出。

観覧車の頂上から隣接するホテルの
プールに飛び込み、現場の制圧に来ていた
警察隊と合流することに成功する。

状況を把握し活路を見出そうとする
彼らをあざ笑うかのように、
着ぐるみたちは増殖を重ね、

さらにコーセン君のビームは
東京外縁部を焼き払い、
東京は孤立無援の状態となる。

街は増殖した着ぐるみであふれかえり、
生き残った人々は、洪水対策用の

地下貯水池などに隠れて再起の時を
待つしかなかった。

しかし、そこも安全ではなかった。

カタチを変えて襲い来る着ぐるみたちは、
すぐそこまで迫っていた…。

パンダミックのネタバレと今後の展開は?

途中でヒロインが交代します。

地下貯水池に着ぐるみ側の
「怪物」が襲撃してきますが、

この怪物が、ドームでのバイトで
一緒だった石橋という男と、
巨大ダコが合体したもの。

ちなみに石橋は、コーセン君の
ビームで胴体を切断され、
死んだと思われる描写がされていました。

この男自体、バイトに入った目的が、
イベントでMCをする七香らのパンチラを

盗撮するというもので、スニーカーに
特殊カメラを仕込んで、獲物を
狙っていたのです。

このタコ怪物の襲撃から逃げるとき、
七香は瓦礫に足を取られて
動けなくなります。

小太は必死に助け出そうとしますが、
そのために小太が犠牲になることを
良しとしない七香は、ドームで

一緒に戦った刑事から譲り受けた
護身用の拳銃で自ら頭を打ち抜き、
果てます。

ドームから脱出し、観覧車に逃げ
延びたとき、小太と七香は、最後まで

生き残ろうと誓うのですが、それを
果たせずに終わります。

絶対彼女を守る、と誓っていた
小太には当然ながらショックな
出来事となります。

このあと、地下で出会った里奈という
女の子が事実上第二の
ヒロインとなります。

二人はさらに逃避行を続け、
武道館近辺まで行ったところで
話は中断します。

殺人着ぐるみたちは、着ぐるみの
被り物をかぶせられると人間としての
意識がなくなります。

首から上とそれが一体化してしまい、
取れなくなります。

その正体については今の時点では
語られていません。

ただ、目がセンサーの役割をしている、
とか、耳を切られると判断が鈍くなる、

といったことは部分的に明らかに
なっています。

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パンダミックの読んでみた感想・評価

ある意味、小太の成長物語ともとれる
物語だと思います。

その成長する過程に与えられる試練が、
かなりエグイと思えないこともないですが、
逆にリアルなようにも感じられます。

それだけ、人生は楽では
ないんだよ、と。

普通のセオリー通りの物語であれば、
七香は最後まで小太の心の支えとなり、

七香も小太のやさしさに惹かれていく、
といった具合になりそうなところですが、

それを覆すところがこの作品の面白い
ところでもあります。

あえて七香に死を選ばせることで、より
七香のやさしさが強調され、

小太がこれをバネにして、
強くなっていく、といった
意図があるのでしょうか。

実際、物語が進行するにつれて、
「人から関心を持たれない」ことを
良しとする姿は消えていきましたし、

物語中断直後、かつてのいじめっ子の
「変わり果てた姿」と対決しますが、

そこでも貪欲に生への執着を
見せるところは、頼もしくもあり、
男らしさも感じられました。

もっとも前半で描かれていた
「病的な部分」は多少

引きずっていて、時々顔を
出してはいますが。

現在、物語は中断状態にありますが、
敵の弱点らしきところが判明しつつあり、

一気に人間の反撃、と行きそうな
気もする一方で、この作者のことだから、

どんでん返しに近い形で戦い続投、
なんてこともあるのかな、
とワクワク感を持って待っています。

パンダミックはこんな方におすすめな作品!必見

サバイバルホラーものが
好きな人におすすめです。

系統からいうと、「ゾンビ」的な
ものの亜種、といった感じです。

敵がゆるキャラなので、敵の描写自体は
ゾンビみたいに怖い感じではないですが、
可愛らしい分憎たらしい感が増しています。

系統的に近いものは、最近でいうと、
「渋谷金魚」(蒼伊宏海:ガンガン
JOKER連載)でしょう。

かなり似ているところがあります。

敵が一般的には「可愛らしい(愛玩用)」
である、ヒロイン的活躍をすると思っていた
女性が早々に退場する、東京が何らかの

手段で隔離される、そこでサバイバルを
行う人々、と要素はほぼ同じです。

ただ、「金魚」の主人公は割と普通の
男の子に近いですが、今作品の主人公は
「病んでいる」感が相当ありました。

あえていえば、エヴァンゲリオンの
シンジ君あたりと同じ匂いもします。

そんなダメ男が成長していく話が好き、
「病んでる感のある」登場人物が

出る物語が好き、という方はこちらの
物語の方が断然お勧めです。

「金魚」も成長はしていますし、
描き方も緻密です。

「病んでいる感のある」人物も
登場しますが、(あまり良いい方では
ないかもしれませんが)人間の持つ

狂気の描き方は「パンダ」の方が
優れているところがあります。

どちらにしても、最後は好み、
となりますが、そのようなちょっと

変わった物語が好きな人はぜひ、
といったところでしょうか。

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