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ピンポンのネタバレと感想です!どうなる結末は!?

ピンポン

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル ピンポン
原作・漫画 松本大洋
出版社 小学館

片瀬高校一年の星野と月本。

飛び抜けた能力を持ちながらも
普通の高校に進んでしまった二人は、
非合理な部活に完全に飽きていました。

しかし、興味本位で打った留学生の
孔の実力は物凄く……。

九十年代の高校卓球を
これ以上なくリアルに描いた、
青春スポーツ漫画の名作です。

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ピンポンのあらすじ紹介

ずば抜けた卓球の才能を持ちながら
普通の高校に進学した星野(ペコ)と

月本(スマイル)は、性格も
プレイスタイルも正反対でしたが

親友同士であり、互いの実力を
認めていました。

ある日ペコは辻堂学院に中国からの
留学生がいると聞きつけ、

遠征に出かけますが、半ば強引に
勝負を仕掛けた割には一点も取れずに

敗北と、まったく惨めな結果に
終わってしまいます。

一方のスマイルは、顧問の小泉先生から
目をつけられ、もっと卓球に全力を

傾けるようにと促されることに
辟易していました。

しかし、練習試合でラケットを交えた
小泉の実力はただの老人のものではなく…。

ピンポンのネタバレと今後の展開は?

自らの才能と、かつてタムラで覚えた
技術の貯金で卓球をやっているようなペコ。

当然本物には太刀打ちできず、
孔(チャイナ)に完封され落ち込みますが、
根本的に何かを変えようとはしません。

一方、顧問の小泉先生に素質を見初められ
目をつけられるスマイル。

当初激しく反発するスマイルですが、
かつてバタフライ・ジョーと呼ばれながらも

ついには世界の舞台で活躍できなかった
小泉との激闘などを経て、一人別格の
猛練習に取り組んでいくことになります。

そうして迎えた大会当日。

一年生のペコとスマイルにとっては
高校初の大勝負でしたが、二人は
まったくひるまず、ペコに至っては

全国大会に進むへの皮算用まで
進めていきます。

そんなペコたちの前に現れたのが、
かつてのチームメイトである
佐久間(アクマ)。

アクマは普通の高校に進んだ
ペコたちとは違い、県内一の名門、

海王学園に進学、しかもそこで
レギュラーを任されていました。

アクマに突っかかられながらも
自分の強さを疑わなかったペコでしたが、

彼にとって意外な展開が
待ち受けていたのでした。

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ピンポンの読んでみた感想・評価

まさに青春群像、といった感じの一作です。

それもドキュメンタリーでもなく、
卓球に励む高校生たちを八ミリカメラで

撮り続けたような、ただ事ではない
リアルさを含んでいます。

マスメディアに注目され、日本選手が
世界で大活躍を続けている今とは違う、

ちょうど停滞期にある九十年代半ばから
後半ぐらいの頃の卓球をやっている

高校生の姿、とりわけ神奈川で卓球を
やっている選手たちをあますところなく
描いている点がとにかく凄いと感じました。

当時私も卓球をやっていたのですが、
学校の同じ代の部員全員がこの作品の

ただならぬ存在感と、まるで自分たちの
ことを描いているかのようなリアリティに
ハマってしまったほどです。

特に今の卓球とは違う、
一セット21点制の長丁場や、

強い選手と戦うと
本当にボールが取れない感覚が
再現されていたのは驚きでした。

当時は今よりも公式球が小さかったので
体感スピードが速く、本当に強い相手の

ボールだとラケットにさえ当たらなくなって
しまうことがあったのです。

卓球ほど急速に対外的な強さや評価が
変わったスポーツも少ないだけに、今から
すると昔のことはまるで夢のようですが、

しかし確かに存在したということを、
読むたびに思い出させてくれる作品です。

ピンポンはこんな方におすすめな作品!必見

近年、オリンピックなどの活躍もあって
卓球人気が急上昇していますが、

かつては決して花形スポーツでは
ありませんでした。

外からの注目がない中、延々と
意味があるか分からない練習が
繰り返され、そうした厳しい状況を

乗り越えても世界で勝てるようには
ならない、悶々とうっぷんが積み重なる
時代が確かにあったのです。

本作は、そうした日本が強くなる前の
「あの頃」の空気が
完璧に描写されています。

最近は面白い卓球漫画も
多くなってきましたが、

九十年代半ばから後半あたりの
高校卓球界(神奈川)の雰囲気や現実、

体育館にこもった汗の臭いまでをも
再現してみせた作品は他にはなく、

当時卓球をやっていた方にとっては
まさに「俺たちの物語」でしょう。

アニメ版なども出色の出来ですが、
個人的にはもっとも「当時」から近い、

ボールが三十八ミリで、一セットが
21点だった頃の状況をも

再現している漫画版こそが
ベストではないかと思っています。

また、かつての天才がやる気を失い、
挫折し、悩み苦しんで復活していく、

というストーリーの筋立て自体は
王道そのものですが、それを
引き出す微妙な表情や仕草、

登場人物の動き方が抜群に巧みで、
スポーツ漫画でありながら、
ワイワイと皆で楽しむ感じではなく、

もっと黙々とそして熱く球に
向き合っていく姿勢も異質なので、

「スポ根」的な雰囲気が苦手な方でも
楽しめる作品かも知れません。

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