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ブルーフォビアのあらすじやネタバレを書いています(感想もあり)

ブルーフォビア

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル ブルーフォビア
原作・漫画 鶴吉繪理
出版社 集英社

謎の鉱石、海鉱石。

世界を変えるほどの材料にも
なり得るその鉱石を解明すべく
某研究所ではごく秘密裏に、

非人道的な研究が
繰り返されていた。

拘束者の「価値」にも、
人々の暴走にも説得力がある、
まるで映画のような盛り上がりが魅力の、

ハードな脱出アクション作品です。

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ブルーフォビアのあらすじ紹介

太平洋に浮かぶ孤島。

四方を海に囲まれたその島では、
「海鉱石」という、深海を
そのまま形にしたような、

美しい鉱石が採掘されます。

しかしそれはただ美しいだけの
鉱物ではなく、莫大な
エネルギーをもたらす上、

触れた人間を海鉱石へと
変えていってしまうほどの
恐ろしい力を持っていました。

だが、化石燃料よりも
はるかに効率良く
エネルギーとなり、

世界の諸問題を解決できるためか、
鉱物化しつつある人に対して
非人道的な研究が行われてきました。

そんな中で反旗を翻した
「青い手足の少女」は、
唯一自分に温かく接してくれ、

脱出の算段まで立ててくれたカイを
危ういところで救い出し、
共に脱出しようと動いていきます。

ブルーフォビアのネタバレと今後の展開は?

太平洋のどこかにある孤島。

そこには秘密の研究所があり、
極秘にある研究が
行われていました。

そんな施設内で意識を回復した
青年カイは、体を拘束され、
矢継ぎ早に何らかの薬を

投与されそうになります。

自分の名前さえ思い出せない状況で、
明らかな危機に陥った彼を
助け出したのは、

美しい、しかし両手足が
鮮やかな青色に染まった
一人の少女でした。

少女は分厚いガラスを叩き割り
研究員たちを殴り倒して
カイを助け出すと、

鉢合わせになった別の
研究員たちもためらいなく
打倒してみせました。

そして少女は、過酷な扱いを
受けていた自らの過去とともに
カイを案内した地下の空間で、

この研究所の真実の一端を
示し始めるのでした。

ここはかつて監獄だったらしく、
囚人たちは「海鉱石」という
希少な鉱物を掘り出していました。

しかし海鉱石は、物凄い
エネルギーを生み出す一方で、
触れた者を鉱物化させてしまう、

恐るべき性質を持つ石でもあり、
だからこそ少女は研究材料にされ、
カイもそこで働いていたのでした。

ひどい苦痛を味わう少女に対し、
人間味のない応じ方をする
研究所の関係者の中で、

唯一カイだけが温かみを示し、
少女に手を差し伸べましたが、
その記憶も消されていました。

少女はかつてのカイが
連絡していた協力者を軸に
脱出の計画を立てていましたが、

そこにさらなる追っ手がやってきて
少女たちはまたも闘争を
する羽目に陥るのでした。

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ブルーフォビアの読んでみた感想・評価

オーソドックスな脱出ものかと
思いきや、非常に練られている上に
説得力ある設定と展開が、

実に熱く、ハマってしまいました。

まず、絶対に逃げられそうにない
孤島という舞台設定がいいですね。

こうした脱出モノ作品の場合、
逃走者と補足者の力量が
均衡していないと話として

成立できない関係上、
どうしても追跡側に
緩みが用意されているものです。

しかし本作の場合、被験者の
「価値」が極めて強烈で、
かつ説得力あるものだけに、

相手方はかなり本気であり
そこからどうやって逃げるか、
本気でハラハラできます。

また、拘束者が「超能力」などの
科学の力が発達すれば相対的に
その「優位」を失うものでなく、

「燃料」という、むしろ
時を追うごとに重要度が
増す立ち位置なのも斬新でした。

人に対する扱いとしては
無茶苦茶なものがありますが、
実際我々人類は、

太古の時代の化石を燃料として
活用してきた経緯があります。

そして海鉱石による「症状」には、
大原則となる人道を全て、
投げ捨てさせるだけのものがあり、

しかし当然拘束者側の反乱も
理の通ったものでもありと、
必然性ある戦いが熱かったですね。

とは言え現実にあれほど便利な
鉱物があったなら、いずれ皆が
秘密を嗅ぎつけ、

大戦争の発端にさえ
なりそうな気もしますが……。

ブルーフォビアはこんな方におすすめな作品!必見

常識をはるかに超えた「価値」を持った
人が理不尽に囚われ、そこから脱出する
物語は非常に定番ですね。

特に最近では、シビアでリアルな
世界観の作品が増えていることから
能力者の扱いとしても定番です。

その中でも本作「ブルーフォビア」は
「価値」の高さと説得力の強さが
極めて際立っています。

不善どころか極悪と知ってなお、
そうせざるを得ない人間の業が、
全面に描かれている形で、

ただ怖いだけでなく、必然性ある
脱出物語を楽しみたい方には
非常に適した一作と言えるでしょう。

また、石油や石炭といった
化石燃料の成り立ちを考えると
詰まるところ「命」でもあり、

人の命を吸い、同化させる海鉱石には
似通った部分があるなど、現実と
リンクした怖さがある部分も注目です。

導入から読者が得られる情報は
主人公のカイが得るそれと同様
非常に限定的なレベルに過ぎませんが、

それでも十分に危険過ぎることや
補足者側の「本気」具合が分かるなど、
構成の巧さも素晴らしいですね。

恐るべき計画の非人道性に
思わず「同情」してしまうような、
危険な魅力が「海鉱石」に存在し、

そのことが作品全体の
緊迫感を生み出していることにも
注目していきたいですね。

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