タイトル | ムシヌユン |
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原作・漫画 | 都留泰作 |
出版社 | 小学館 |
子供の頃から「昆虫博士」に
成りたいと、ずっと願ってきました。
いつもいつも昆虫を観察して、
昆虫の名前なら知らないものなど
有りませんでした。
自分にできる全ての時間と事を、
昆虫博士になるための
時間に充ててきたのです。
ムシヌユンのあらすじ紹介
今回で5回目の大学院の試験に
落ちたのでした。
それでも敬愛する教授の元を
訪れました上原でしたが、
教授からセンスが無いと
言われてしまいます。
まるで全てを失ったかのような
深い絶望感を味わいました。
実家からの仕送りも止められてしまい、
家賃も支払えなくなりました。
そして食べるものにも
事欠くような窮状でした。
この先一体、
僕はどうしたら良いのだろう。
ー悩む、上原ー
実家に戻る事を決定付けたのは、
大家さんからの言葉でした。
ー向いて無いんじゃない?ー
ムシヌユンのネタバレと今後の展開は?
大家さんから言われた言葉が
ズキンと心に突き刺さった上原は、
故郷に帰る事を決断します。
ー与那瀬島ー
いつもは空港もガラガラの状態なのに
今日は何故か何かが違います。
混雑していて、活気があるのです。
最南端である与那瀬島は、
今はちょっと有名な暑いスポットに
なっていました。
それは「ダンゴ星団」と呼ばれている、
星が見られる事です。
海外でも見られる場所が有り、
リポーターがその様子を中継していて
今はその事で持ちきりだったのです。
新月の夜でも、自分の影が
出来るくらいに明るい光に、
世界中の人が湧いていました!
その星団は、人によって様々な学説が
あります。
爆発すると言う人も居れば、
地球外生命体からのメッセージだと
言う人もいました。
その夜は流星群が降ってくるような、
明るい光が空から大量に降ってきました
森にいた上原は、
光を放っている虫に触ろうとしました。
するとどうでしょう、
その虫がまるで体内に入るような
不思議な感覚が身体にあったのでした。
ムシヌユンの読んでみた感想・評価
上原は自分が幼い頃から、
将来の成りたいと思う職業が
ビジョンとしてあったんだと思います。
そういう人に共通するような、
そこだけを目指して生きていく
みたいなことがリアリティを持って
伝わってきました。
それはとても立派な事だと思うし、
同時に愚かしい事でもあるような
複雑な気持ちを感じました。
大抵の場合、目指す何かに成れなくても
セカンドで別の逃げ道を用意して
置いたりするものですね。
自分に才能が無いんだと分かった時の、
まさに上原は絶望の淵にいたと思います
道端の昆虫に気を留めて観察する様な
気持ちの優しい人だったのかも
知れませんよね!
競争心とか野心とか、
そういったものは感じられず
純粋に昆虫が好きと言う印象です。
人は皆んな、成りたいと思うものに
成れたらいいですよね!
そうしたらきっと!
世界はもっと素敵だし、
今よりも平和になる気がします。
皆んながキラキラとした瞳を持って、
月曜の会社へ通うのかも知れませんね。
そうしたら、今流行りのサザエさん鬱
だなんて言葉は無くなると思いますよ!
ムシヌユンはこんな方におすすめな作品!必見
男性は子供の頃とかに昆虫博士に
成りたいと思った経験がある人って
けっこう多いんじゃ無いでしょうか。
また天体望遠鏡を買ったりして、
学生時代に星を見て過ごす夜が
多かった人もいると思います。
私の知り合いで、天体望遠鏡で星を
見る事が趣味の人がいました。
その人は男性だったのですが、
星座に自分なりの名前を付けたりして、
それを聞かせてくれたりしました。
女性はそれを聞いて素敵ねえと
言いつつ影ではちょっとキモいと
言ったりしていました。
そう意味では女性の方が、
現実的なのかも知れませんよね!
昆虫が好きだったり、
星が好きだったりする人には
楽しめる作品だと思いますよ!
あと!アウトドアが趣味の方も
見ていて飽きない漫画だと思います。
テントで眠る、大自然の静かな夜・・・
夜空を見上げると巨大な星!!
その名も・・・
ダンゴ星団・・・
真っ暗闇の中の静寂な夜に、
光り輝く星の様・・・
本当に美しい事でしょうね。
想像を巡らせながら読んで見るのも
楽しめる要素ですね!!