タイトル | ワンダーランド |
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原作・漫画 | 石川優吾 |
出版社 | 小学館 |
気だるい朝の眠りから
目覚めた女子高生のゆっこは
自分を取り巻く世界を見て驚愕した。
自分の身体が
スマホぐらいの大きさへと
小さく縮んでいたのだから。
その現象は
広い範囲で発生しているらしく
既に近所は大混乱となっていた。
小さくなった人間を
襲い始める動物たちと
暴徒化する人間たち。
愛犬ポコの背中に乗って
救助を求めて外の世界へと出るゆっこ。
果たして彼女に救いの主は現れるのか?
そしてこの現象の謎とは・・・。
ワンダーランドのあらすじ紹介
目覚ましの音
いつもと変わらない朝
いつもと同じ部屋・・・。
目覚めた景色は
何も変わらない
私が小さくなったことを除けば・・・。
アラームの音で目が覚めた
女子高生のゆっこ。
彼女は
自分の身体が小人のように
小さくなっていることに愕然としていた。
大きな椅子に巨大なベッド
そして怪獣のような大きさの
愛犬ポコ!?
一体何が起こったのか
ポコの背中に乗って階下へと降りると
両親は台所の戸棚の中に隠れていた。
危険だから戻れと叫ぶ父親に
突然飼い猫の
ミーくんが襲い掛かかった!?
ゆっこが逃げられるようにと
囮になった両親を振り返りつつ
2階へと逃げ戻るゆっこ。
しかし自室にもミーくんは潜入し
更に巨大なゴキブリも出現。
危険を悟ったゆっこは
助けを求めに愛犬ポコを連れ
外の世界へと向かった・・・。
ワンダーランドのネタバレと今後の展開は?
外の世界はカラスや猫などにより
今や危険に満ち溢れた
世界へと変貌していた。
背中に背負ったスマホによって
友人であるタクヤと
連絡を取り合ったゆっこ。
何かしらのバイオハザードにより
自衛隊が出動し
県内全域が封鎖されているらしい。
ゆっこはポコを連れて
ひとまず食料を求めに
コンビニへと向かう
そこで言葉の通じない
謎の少女アリスと出会い
行動を共にすることにする。
安全な県外に住むタクヤの元へと
出発する2人。
その途中で自衛隊と遭遇
ゆっこが助けを求めようとするも
アリスに隠れるよう指示される。
そこで見た光景は
信じがたいものであった。
人々を虫網で捕獲した自衛隊員は
感染者としてそのまま
処分していたのである。
自衛隊員が
味方ではないことを知った二人は
ショッピングモールへと避難する。
建物内で同じように避難していた
人々とも出会うが
そこにもまた新たな敵が出現していた。
暴徒と化したアウトロー集団により
建物は占拠されてしまい
人々は外の世界へと追い出される。
それを待ち構えていたかのように
襲い来る猫の集団・・・。
人々は
果たして無事に逃げ切れるのか?
ゆっこ達の
前代未聞のサバイバルは
まだ始まったばかりだった・・・。
ワンダーランドの読んでみた感想・評価
大きさが変わることによる
日常世界での
サバイバルを描いた本作。
身体が小さくなることで
日常がこんなにも危険に囲まれた
世界だったのかと愕然とします。
そこでは自分の部屋という
最も安全な空間でさえ
決して安全ではなくなります。
高すぎて届かない
ベッドや窓
大きすぎて強すぎるペット達。
慣れ親しんでいたものですら
その大きさが変わるだけで
危険なものへと変化します。
普通の女子高生である
ゆっこはこの世界で
どのように生き残っていくのだろう?
その先行きを握りそうなのが
アリスという謎の少女の存在です。
片言の言葉しか通じない彼女ですが
世界の謎に通じているかのように
ゆっこを助け導いてくれます。
救援に来た自衛隊から
逃げるようにゆっこを助け出し。
襲いくる暴徒たちを相手に
その秘めた力を垣間見せる・・・。
そんなアリスこそが
この世界の謎へと繋がる存在として
物語は進んでいきます。
果たして世界を変えた
この事件の謎とは?
そしてアリスの能力の秘密とは?
新たな街へと辿り着いた
ゆっことポコたちの
更なるサバイバルから目が離せません!
ワンダーランドはこんな方におすすめな作品!必見
朝目覚めると
自分の身体が小さくなっていた!?
魔法ファンタジーでは良くある設定も
サバイバルコミックとしては
目新しさもあり新鮮です。
巨大化した生物との戦いも良くあるが
本作のポイントは
自分自身が小さくなったこと。
それは日常生活にある全ての物が
凶器になりうる
危険なサバイバルの始まり。
犬や猫、鳥などの動物はもちろん
文具やラジコンカーなどの玩具すらも
危険な凶器になり代わる世界なのです。
一方で小さくなることで
新たな楽しみも出てきます。
何でもおなか一杯に食べられるし
ペットやラジコンに乗って移動したりと
思わず便利になる物もありそうです。
そんな常識が逆転した世界の緊張感が
サバイバルコミック好きには
魅力的な作品といえます!
同じような巨大生物を相手にする
サバイバルコミックとして山田恵庸の
『エデンの檻』などもオススメです。
グアムでの修学旅行の帰路で
見知らぬ無人島に
飛行機が墜落!?
その島では
かつて絶滅した巨大生物が
生息していた・・・。
こちらは周りの生物が
巨大化しているという設定ですが
古代生物なので想定外の危険も秘めてます。
どちらの作品も
大きさの変化で常識も変化するという
緊張感ある設定が楽しめる作品です。