タイトル | 三国志 |
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原作・漫画 | 横山光輝 |
出版社 | 潮出版社 |
中国でかつて起きた三国志という時代を
漫画で表現した作品です。
劉備達3人による桃園の誓い、
曹操が勢力を増していく所、
孫策が領土を広げる場面などが描かれます。
張飛と関羽対呂布の戦い、
孫策と太史慈による一騎打ちなど、
武将同士が戦う場面も数多く出てきます。
三国志のあらすじ紹介
後漢の末期、
黄色い布をつけた者達が
中国各地で暴れていました。
それを何とかしようとして、
3人の男達が立ち上がり
義勇軍を引き連れて旅に出ました。
彼らは官軍達と共に奮起をして
黄巾賊を打ち破ります。
その頃、都では十常待による悪政が
配下の将軍達の手により終わりを告げました
ところが、西涼からやって来た董卓により、
都は制圧下に置かれることになりました。
国士無双の強さを誇る呂布も得たため、
董卓には隙が無い状態になりました。
それを見かねた曹操は一計を案じて、
董卓を倒そうとしますが、
呂布に察知されてしまいます。
辛くも逃げることに成功した曹操は、
各地にげきを飛ばして
董卓討伐軍を招集しました。
集まった者達は各国を収める太守達でした。
その中から総大将として選ばれたのは
渤海の太守袁紹でした。
劉備達は同じく募集に応じた
公孫サンの部隊に加入をしています。
三国志のネタバレと今後の展開は?
袁紹が率いる討伐軍は、董卓を
あと一歩という所まで追い詰めましたが、
長安に逃げられました。
曹操は単独でその後を追いかけようとして、
敵の軍師カクの策略に合い敗北しました。
曹操はその敗北で戦う余力をなくし
自身の国へと帰還していきました。
討伐軍は士気が上がらなくなったため、
解散ということになりました。
この後、袁紹は渤海に戻り、
隣国冀州を策略により奪い取ります。
それを良しとしない公孫サンと
争いが勃発しました。
一時は公孫サンを倒す寸前まで行きますが、
助っ人に入った趙雲に文醜を退けられたため
戦いは五分の形に戻りました。
都では呂布が董卓を倒す!
という事件が発生しました。
呂布を裏で操っていたのは貂蝉でしたが、
彼女は自身で人生の幕を下ろしました。
呂布はその後、転戦を重ね
一時的ではありますが
曹操の居城を落としました。
ですが呂布はその後の戦で敗れたため、
徐州にいる劉備を頼り落ち延びていきました
呂布は小沛にいましたが、
劉備が袁術の討伐に向かった際の留守を狙い
徐州を攻め落とします。
ですが、これは全て曹操の配下が企んだ…
劉備を弱くしようとする計略でした。
三国志の読んでみた感想・評価
関羽と張飛の2人と呂布による戦いの場面は
この作品の面白い場面だと思っています。
しかもこの2人は兵士扱いされていて、
身分が相当低い状態でした。
そのため、呂布は自身と互角に戦える者達が
兵士の中にいたことを驚いていました。
おそらくですが作者は…
身分が低くても強い人は沢山いる!
それを読み手に伝えたかった気がします。
この場面は見ていて
気持ちがすっきりしたので、
読みやすかったです。
黄忠と関羽による一騎打ちの場面も
名場面だと思っています。
関羽はまだ壮年でしたが、
相手となる黄忠は60歳を超えている…
お爺さんでした。
ですが、黄忠は歴戦の強者でもある関羽と、
ほぼ互角の戦いを繰り広げていました。
そして、戦っている最中に
黄忠の馬の足が石にぶつかったため
黄忠は地面に投げ出されてます。
絶好の好機でした…が関羽は
「攻撃をせずに馬を替えられよ」
と言って後ろに下がりました。
この辺の潔さは関羽らしいと言えますね。
そして次に戦った時に
黄忠は弓を持って来ました。
黄忠は矢を使わずに
弓を何度か引く動作を見せただけでした。
黄忠らしい借りの返し方かなと思いました。
ただ、この行為が
劉備達と通じていると太守に判断され、
ひどい仕打ちに合いました。
ですが、魏延が登場してきて、
黄忠を助け出したので安心しました。
あと、諸葛亮の魏延への言葉は
わかるような気はするのですが…
言い過ぎのような気がしました。
三国志はこんな方におすすめな作品!必見
三国志という小説を読んだ経験がなくても
読みやすい作品だと言えます。
それに内容がわかりやすい漫画なので
中学生くらいの子供でも問題なく読めます。
あと、難しい漢字は出てきますが
読み仮名がついており安心して読めます。
他にも、中国の地理情報を勉強するのに
役立つ可能性がありそうです。
桃園の誓いや赤壁の戦いなど…
歴史的に有名な出来事が上手く描かれていて
小説好きの人がニヤリとする場面が多いです。
特に赤壁の戦いの話の際に出てくる
色々な計略の話は
面白いと感じやすいと思われます。
船と船を結んでいくホウ統による連環の計
諸葛亮による風を起こす儀式
黄蓋による苦肉の策など…。
興味深いと感じやすい場面が沢山あります。
登場人物は主に男性ですが、
女性も好感を持てる内容だと思います。
また、登場人物の中には、
姜維や周瑜など
男らしくてカッコイイ人物もいます。
その点では女性にも読んで欲しい作品です。