タイトル | 信長協奏曲 |
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原作・漫画 | 石井あゆみ |
出版社 | 小学館 |
勉強は苦手でとぼけた性格だが
どこか憎めないサブローが
戦国時代にタイムスリップする。
偶然通りがかった織田信長と遭遇…
頼まれるまま織田信長として戦国の世を生き
歴史を繰り返すように様々な戦を
乗り越えながら天下統一を目指す物語。
信長協奏曲のあらすじ紹介
戦国の世に
タイムスリップした主人公サブロー。
大した怪我もなく安心したのも束の間…
見た事も無い景色に戸惑い
何も把握できないまま最初に出会ったのが
自分と瓜二つの顔を持つ織田信長であった。
信長は同じ顔を持つ人間として、
生来身体の弱い自分の代わりに
この戦国の世を生きてくれと頼み込む。
自身の証となる刀を置いて
そのまま去って行ってしまったのだった。
そして追いついてきた家臣に促され
城へ入ったサブローは・・・
信長協奏曲のネタバレと今後の展開は?
織田信長から刀を受け取り、
その家臣に見つかって城へと
連れ戻されてしまう平成産まれのサブロー。
訳の分からないまま…
信長になってしまったサブロー…
彼は動きのとりにくい格好を嫌いラフに、
また堅苦しい考えを嫌い
奇行とも思われる行動をとり始める。
やがて周囲からは
うつけ者と言われるようになる。
そんな中サブローは
帰蝶と過ごしているうちに彼女の心のうちに
寂しさを見つけデートに誘う。
人望のあった兄が変わった現状に失望し、
自分こそ当主に相応しいと考える様になった
信長の弟である信行。
信行は帰蝶をさらわせる…
家臣・恒興とともに
信行を捕らえ帰蝶の奪還にも成功する。
サブローは信長として幾度かの戦に勝利し、
帰蝶の父親・斉藤道三と会うことになる。
しかし家臣に召抱えたものが
替えの着物を汚してしまい、
自ら城に取りに行くことになる。
道山との席に現れたサブローは
タイムスリップ時のブレザー姿であった。
道三はこれを良しとし
自分も着替えて二人だけの宴席を設ける。
そこに現れたのは
警官の制服に身を包んだ道三だったのでした。
道三もまた現代から
タイムスリップしてきた一人と知り、
二人は心から打ち解けることとなる。
信長の帰還に胸をなでおろす帰蝶だったが
平穏な日々も束の間…
義父道三が危機との報を知った
信長はすぐさま馬を走らせるのだった。
死を覚悟しながらも信長の援軍に
心打たれた道三が取った行動は信長に
大きな衝撃を与えることとなるのであった。
信長協奏曲の読んでみた感想・評価
とても面白い作品になっています。
現代人がタイムスリップして
戦国の世に行くのはたまに見ます。
ですが、まさか信長になってしまう
というのは非常に興味深いです。
当初、何も知らない平成の高校生が
いきなり何も無い戦国時代で
どうやって過ごしていくのか心配でした。
ですが、サブロー自身が特にこだわりもせず
馴染んでいるのが何とも面白かったです。
ただ偽者とばれてしまった時のリスクは
大きいのにその辺は大丈夫なのかな?
と勝手に心配してしまいましたね。
作画自体は少し荒くて、幼いような印象も
受けましたがそこがまた時代背景に
マッチする効果があるのかとも思えます。
帰蝶と仲良くしているのはいいんですが、
他人の彼女を寝取ったみたいな罪悪感が
無いのか…と勝手に思ってしまいましたね。
道三との件では
まさか警官がマムシになっているとは
思いもよらずびっくりしました。
警帽をサブローに託すあたりは
後身への期待と親近感があいまって
嬉しくなってしまいました。
道三が死ぬって事はサブローも
いつかは死んでしまうのかなぁって
その辺が気になるばかりです。
信長協奏曲はこんな方におすすめな作品!必見
小さなお子様から成人男女に至るまで
読んで欲しいです。
お子様には信長とその周辺歴史の
勉強にもなる作品です。
勉強するよりもずっと頭に入りやすい作りに
なっていると思います。
男性陣にはサブローそのものの生き様身に
注目してもらえれば、楽しめると思います。
彼の様に破天荒な生き方が出来ない人達には
ストレス解消になること間違いなし
…と思いますよ。
女性陣にとっては女性を大事にする
サブローが映えて写るのかとも思います。
また戦に出かけて帰ってくるまで待ち続ける
女心なんかにも共感できる部分が
多いのではないでしょうか。
人間のつながりや困難な出来事、
人を大事にする精神と
己をかえりみない心意気が満載。
学校図書に指定されて
図書館に置いてあっても
おかしくない内容だと思います。
また、実写版しか見たことの無い人…
ストーリーの違いや
人物像のニュアンスの違いなど…
読んでみると、細かな点が見てとれて
非常に面白い読み方ができると思います。