タイトル | 修羅のドレス |
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原作・漫画 | 寄田みゆき |
出版社 | 講談社 |
幼い頃父を事故で失くし
孤独に生きてきた四葉には
復讐したい女がいた。
それは実の母KALEN
KALENは、デザイナーとして
成功している女。
しかしその成功は
父のデザインを盗んで
得た成功だった。
そして父の死にも
KALENが関わっていると
知った四葉の復讐が始まる。
修羅のドレスのあらすじ紹介
父のデザインを奪って
成功した母KALEN。
幼い頃、父を失った四葉は
そんな母に復讐するために
母の会社を目指してきた。
会社の広報部に採用された
四葉は、ある日デザイン部で
いじめにあっている蘭に出会う。
幼い頃から孤独と闘ってきた
四葉はいじめにあっていた
1年先輩の蘭を助ける。
この会社に入ってから
友達もできなかった蘭は
助けてくれた四葉と友達に。
蘭から、この会社の者なら
デザイン部に昇格できる
コンテストの情報を得る。
母への復讐への一歩として
四葉はそのコンテストに
応募するのだが・・・。
修羅のドレスのネタバレと今後の展開は?
四葉の父はデザイナーだった。
同じ職場のKALENと
愛し合っていた。
愛と言う甘い言葉に騙され
父はデザイナーとしての地位も
彼自身が描いたデザインも母に奪われた。
彼の手元に残ったのは
KALENが産んだ四葉だけ。
それでも父は愛情をこめて
四葉を育てたが。
ある日、無残な形で
その命を奪われてしまう。
それはKALENの差し金と聞いて
四葉は母への復讐の為に
生きるようになってしまった。
施設で育った四葉だったが
父の残した保険金で
服飾系の専門学校を卒業した。
母の会社の広報部ではあるが
なんとか母に近づく
一歩を踏み出すことが出来た。
そんな中、会社内で
理不尽な理由でいじめを受けている
蘭を助けたことで二人は友達に。
実はこの蘭は会社内には
公表していないが、
KALENの娘で四葉の妹だった。
KALENは、この会社を蘭に
継がせたいと思っているが
蘭の夢は大好きな柊のお嫁さん。
KALENは、蘭にはまだ目覚めていない
ある才能があると言う。
ここまでの成功を収めた自分から
受け継いだはずの、ある才能。
それこそが、KALENが死んだあと
四葉との修羅の闘いの幕開けに
なるものだった。
修羅のドレスの読んでみた感想・評価
父のデザインや周りの人間の
デザインを自分のものとして発表し
その地位を築いたKALEN。
そんな母、KALENへの復讐をする娘の
物語という点だけみると
目新しさはない。
ここに普段は優しくてふわふわと
危なっかしい存在にしか見えない
蘭の変化によって引き込まれていく。
1巻で復讐する相手の母が
死んでしまうのであっけなく感じたが。
1巻もかなりドキドキするシーンが
あるのだけれど、すべては
幕開けの物語でしかなかった。
タイトルに修羅とまで書かれた
本当の理由は、蘭の覚醒に
よってわかってくる。
1巻では、友達になってくれた
四葉を守るためにいろいろな
いじめに耐えてきた蘭。
母の言う通りに自分が
KALENの娘だと言えば
そのいじめも無くなったはずなのに。
自分への自信のなさから
それを公表できなかった蘭。
ただあそこまでのいじめに
耐える必要性については疑問だった。
でもあの耐える姿があったから
次の展開の蘭につながってもいる。
キラキラしたデザイン業界という
強い光が当たる世界だからこそ、
影も濃くなるそんな物語です。
修羅のドレスはこんな方におすすめな作品!必見
昔からデザイン業界や芸能界など
スポットライトの当たる世界の
まんがは嫉妬渦巻く修羅の世界。
そんな風に描かれている世界。
この物語には、それにプラスして
出征の秘密や父の復讐など
さまざまな要素がある。
背中がぞくっとするそんな
人間の中の悪い部分も見られる。
だからこの漫画を勧めたいのは
復讐などが描かれている
作品が好きな人。
サクセスストーリーには
あくどい邪魔なども描かれるので
サクセスストーリーが好きな人。
人間の性の怖さも感じるので
ホラーが好きな人にも意外と
ハマるかも。
4巻で完結しているので
適度な読み応えの欲しい人にも
ちょうどいい長さだと思います。
この作品を読み終わった人に
おすすめしたいのは
まんがグリム童話 吉原華の乱。
こちらエロティックな要素が
あるので、成人した方なら
おすすめできる作品です。
吉原に売られた令嬢の復讐物語です。
サクッと短編が読みたい人には
怨み屋本舗
ちょっと残酷なシーンもありますが
いろいろと考えさせるものも
ある作品です。