[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

俺節のネタバレや感想を書いてます!最終回(結末)ってどうなってるのか続きが気になる!

俺節

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 俺節
原作・漫画 土田世紀
出版社 小学館

人とはうまく喋れない、異性にもモテない、
組織の中でうまくやれない、しかし
歌という「武器」を持つ青年、

コージは、大都会東京で、必死に
歯を食いしばりながら夢に向かって
今日も声を上げ続ける。

今時な器用さとはまったく無縁の、
ゴツゴツと激しく熱い男たちの
青春を描いた、傑作歌謡物語です。

サイト内で【俺節】を検索!

俺節のあらすじ紹介

あがり症で自分の感情を表に
出すことも苦手で、同級生はおろか
教師にまで疎まれていた少年、コージは、

淡い失恋の記憶とともに、ただ一つの
特技である歌で勝負をしてみようと
上京を決意します。

しかし、金もコネもなく世渡りベタな
コージにとって、それは決して簡単な道では
ありませんでしたが、同じような境遇の

オキナワと出会い、流しの師匠やライバルにも
恵まれ、レッスン場ではなく実戦の中で、

コージは歌の何たるかを
学習していくことになります。

一方、まったくモテなかったコージですが、
「出稼ぎ」中のテレサと出会い、
彼女と恋仲になります。

しかし、入国資格的にも物理的にも
様々な問題を抱える彼女と

一緒にいることは、トラブルや人生の
困難と向き合うことでもあり、その厳しさは

一人で夢を追っていたオキナワと
コージとの間のトラブルにも
つながっていきます。

俺節のネタバレと今後の展開は?

朴訥で同級生からも教師からも
馬鹿にされていた海鹿 耕治。

しかし彼には飛び切り優れた喉があり、
歌で勝負してみたいと、何の

保証があるわけでないにも関わらず、
上京を決意します。

しかし、当然レコード会社に
採用ということにはならず、路頭に
迷いかけたところで同じように

門前払いを食らった南風原
(オキナワ)と鉢合わせになり、
酒の力もあって意気投合します。

元々流しをやってきたオキナワと
歌で生計を立てようと考えていたコージは
二人して北野プロに出向きますが、

あがり症があるコージが実力を
発揮できなかったこともあり、
デビューのきっかけはつかめません。

興味本位で乱入したバンドの
バックについていたヤクザに
ボコボコにされたり、ひどい仕事を

させられていたダンサーのテレサを
かくまったりしているうちに、二人は

生活と夢の間ですれ違いに
なりますが、そんな中でコージは、
大ちゃんと呼ばれる流しと出会います。

一見風采の上がらない中年男性ですが、
客の心を完璧に掴む技術と経験を
持つ彼の実力に惚れ込んだコージは

頭を下げ、そこについてきた
オキナワともども、彼のところへ
弟子入りしていくことになります。

サイト内で【俺節】を検索!

俺節の読んでみた感想・評価

とにかく、「歌」がいいですね。

本作は、主人公の耕治が演歌歌手を
目指していくという物語ですので、

必然的に実際にある歌が多数
登場していくわけですが、実際に

歌っている声が聞こえるわけでは
ないにも関わらず、コージの熱い思いが
ビシビシと紙面から伝わってくる感じです。

物理的には有り得ない話なのですが、
そんなことがあると読者に思わせるだけの
バイタリティがあるんですね。

まさに演歌は日本の心といった感じです。

また、コージもオキナワも羽田も、
若い彼らを見守る大人たちも、驚く程に

一本気に人生に、そして歌に
向かい合っています。

仕事を、それもプロとして頂点を目指す
以上、本音のところでは規格外の

ストイックさが必要になって
くるのでしょうが、本作の

登場人物たちは、その部分を一切
ボカすことなく照れることもなく
目指す道を駆けていっています。

もちろんその道は平坦ではなく、
転んだり怪我をしたりすることも

少なくないのですが、あらゆることに
めげない強さがコージたちにはあります。

まさに、学校を出てから後に本番が来る
「大人の青春」が活き活きと

描写されている一作であり、本当に
優れた作品には奇をてらったような

要素が必要ないということを
思い知ることができる名作でもあると
感じましたね。

現在はとにかく演歌だけでなくCDが
売れない時代ですが、この熱さがあれば、

また勢いを盛り返すことも
あるかも知れません。

俺節はこんな方におすすめな作品!必見

流行りの音楽を聴いてもなかなか
乗れない自分を感じることが、特に
最近は多かったですね。

ルックスも基礎も素晴らしい
新人たちの歌なのに、何故か
胸の奥に響くものが少ない、

そんな思いがどうしても
拭いづらくなったところで、
本作を何年ぶりかで読んでみました。

すると物凄く心を惹きつけられて
しまいました。

情念の描き手として名高い土田氏の
比較的初期の作品ですから、当然今時風の

洗練とはほど遠く、主人公の海鹿 耕治も
とにかく不器用で泥臭く、上達や

成功に至るまでにとにかく
時間を必要とします。

しかし、その不器用さがたまらなく
独自的でしかも熱いのです。

考えて見れば、人生には便利な
フローチャートも地図もないもので、

時に無謀なほどの挑戦を繰り返しても
突き進まねばならない性質があります。

だからこそ、彼らの歌う姿には本質を
突いたような強さがあるのかも
知れません。

音楽にせよ漫画にせよ、今ひとつ
今時とは感じが合わないと

考えている方にこそ読んで
頂きたい作品だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA