タイトル | 僕は妹に恋をする |
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原作・漫画 | 青木琴美 |
出版社 | 小学館 |
昼ドラのような禁忌の
恋愛を描いた作品です。
2006年には松本潤主演で
映画化もされました。
文武両道、加えてイケメンな
双子の兄、結城頼が想いを
寄せる相手はなんと双子の妹の
結城郁。
双子ということに葛藤しつつ、
周囲を巻き込みながら
恋を成就させることができるのか?
それとも家族として生きていくのか?
最後までハラハラさせられる
ちょっとHなお話です。
僕は妹に恋をするのあらすじ紹介
結城頼は文武両道でモテモテの美男子。
それに対して双子の妹、結城郁は
勉強も苦手でドジな女の子。
そんな郁に頼は冷たく当たります。
昔は常に一緒にいる仲の良い
兄妹だったのに。
しかし、実は頼は幼い頃から
郁の事を女性として
好きだったのです。
双子であるという禁忌に悩んだ
あげくに頼は郁に冷たく当たり、
わざと嫌われるようにしていたのです。
そんなことは露知らずな郁は頼との
関係に悩みますが、ある日の夜
我慢できなくなった頼から
告白されてしまいます。
そこで自分も頼が好きだと
自覚した郁。
両想いになることが出来たのですが、
二人は血の繋がった兄妹です。
そこで頼は寮のある県外の高校へ。
距離はありますが、遠い土地で
愛を周囲を気にせず愛を育むことに
幸せを感じていた矢先、頼と
同じ高校に頼の元カノが現れてしまいます。
あらゆる障害を経て二人が下した
決断とは?
最後まで目が離せない展開が続きます。
僕は妹に恋をするのネタバレと今後の展開は?
遠い高校に通う事で、周りにはばからずに
愛を育むことが出来た頼と郁ですが、
頼と同じ高校には元カノである
楠木友華が通っています。
彼女は頼とヨリを戻そうと、高校まで
追いかけてきたのです。
そんな彼女が頼と郁の仲に
気づかないはずがありません。
なんとかして二人の仲を裂こうと
あの手この手で郁を追い詰めるのですが、
郁を守ろうとした頼が
退学になってしまいます。
退学になったことで、再び同じ家で
暮らすことになった頼と郁ですが、頼の
親友矢野立芳から
「頼と郁は血がつながっていない」という
情報がもたらされます。
自分とよく似た男性が母親と
口論しているのを目撃して、その
情報が真実だと確信します。
それ以来家でも気にせず郁と
イチャイチャします。
しかし、部屋で情事に
ふけっているところを母親に見つかり、
二人の真実が発覚します。
二人は結論からいくと二人は血の
繋がった双子でした。
それにより頼は全てを背負って
一人家を出ていってしまいます。
全く行方が分からなくなってしまった頼。
郁は頼に再会するために苦手な
勉強をがんばり、外資系に
勤めることになります。
ある日、いつも通り仕事の電話を
終えた郁は見慣れた人物と
擦れ違います。
偶然にも頼と再会できたのです。
運命的な再会に二人は再び
強く抱きしめあって物語は終わります。
僕は妹に恋をするの読んでみた感想・評価
双子の恋愛ということと、少しHな描写に
ドキドキしながら読んだのですが、話が
進むにつれて郁に意地悪してしまう
友華にイライラしたり、なかなか
一歩を踏み出せない頼にもだもだ
したりして、頼がいなくなるシーンでは
郁と一緒に呆然としてしまう程
感情移入させられました。
二人とも周りと同じようにドキドキして、
普通の恋愛をしているだけなのに、
兄妹というだけで周りからは全否定されて
しまうのですよね。
普通の恋愛なのに認められない、むしろ
嫌悪すらもたれるってどれだけ
辛いんだろうかと何度も胸が痛みました。
しかし、母親にバレてしまった時は
どちらの気持ちも細かく書かれており、
どちらを応援する事も出来ずに
ハラハラしました。
母親の過去も壮絶だったために、
母親にも今の幸せを失って欲しくない
って思ってしまったんですよね。
でも最後はずっと流されていた郁が
頼の為に苦手な勉強をして、
努力していたこと、そして
運命のように偶然にも
再会できたことで、やっぱり二人には
幸せになって欲しいと感動しました。
後、矢野くんも幸せになって欲しいですね。
僕は妹に恋をするはこんな方におすすめな作品!必見
普通の恋愛漫画には飽きた!
刺激的な話が欲しい!
という方におすすめです。
特にここ最近泣いてない、
感動したいという方にもおすすめします。
お互いが好きでも自分では
どうしようもない障害のせいで
想いを叶えられような、そんな
じれったいお話です。
少し違うかもしれませんが、身分差の
恋愛話のような、手が届くのに
届かないお話が好きな方には
ぴったりかもしれません。
似たようなお話で
『ママレード・ボーイ』という
漫画があります。
あちらは血の繋がった兄弟では
ないのですが、両親の入れ替えにより、
いきなり学校一のイケメンと
一つ屋根の下暮らすことに
なるものです。
切ない話ではなくこちらは
ドタバタコメディといった感じですね。
切ない障害を抱えたお話ですと、
同じ作者の『僕の初恋を君に捧ぐ』も
おすすめです。
こちらは『僕は妹に恋をする』の
スピンオフとなっており、頼の
進学した高校の寮で登場した
先輩二人のお話です。
逞と繭は両想いなのですが、逞は
心臓に難病を抱えており、20歳まで
生きられないと医師に
告げられていたのです。
繭が大事なあまり、幸せな
人生を歩んで欲しいと思う逞と、
逞と少なくても良い人生を歩みたい
繭との擦れ違いが、切なく、
泣きたい方におすすめです。