タイトル | 先生! |
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原作・漫画 | 河原和音 |
出版社 | 集英社 |
感情表現がうまく、純愛が得意な
河原和音先生の代表作品です。
高校生と先生という、難しい関係での
恋愛を事細かに描いており、
主人公をはじめとする高校生と、
先生たちとなる大人の両方の
気持ちが描かれています。
映画化もしており人気の作品なので
ぜひ読んでみてください。
先生!のあらすじ紹介
高校生になったばかりの響は
まだ恋をしらない女の子。
そんな響が初めて好きになったのは、
通っている高校の先生である
伊藤でした。
真面目でまっすぐな性格の響は
伊藤先生に真剣に恋心をぶつけていき、
そんなひたむきな思いに
伊藤先生も徐々に心奪われていきます。
教師と生徒という壁、
受験や部活など高校生ならではの
多くの問題に悩みがら、
真剣に立ち向かっていく響と
伊藤先生の恋を描いています。
そして響きの大切な友達の
千草と浩介の恋愛模様も描いた、
高校生の純愛が詰まった作品です。
先生!のネタバレと今後の展開は?
伊藤先生を好きになってしまった響は、
試験前で学校に泊まり込んでいた
伊藤先生のところに行き、
「好きになってもいい?」
と聞きます。
伊藤先生は「俺はやめとけ」
といい、響は失恋。
さらに、伊藤先生は実は
以前生徒と付き合っていたことがあり、
その彼女が離れて行ってから
「女は裏切るから」
と女嫌いを公言します。
それでも響は伊藤先生に近づく
ために、一生懸命アプローチします。
そうした努力が実を結んだのか、
伊藤も響のことを好きになり、
二人は付き合うことになります。
しかし、付き合ってからも
二人には問題だらけです。
響のライバルが登場したり、
伊藤先生が響の可能性を
摘み取ってしまうのではないかと
身を引こうとしたりと
幸せな状態と不安定な状態を
交互に繰り返します。
しかし、何度か別れてしまいそうに
なりながらも結局、
響と伊藤先生は固いきずなで結ばれ
ハッピーエンドを迎えます。
ラストでは響が受験に無事合格し、
高校を卒業します。
伊藤先生と響は二人で卒業式をし、
二人一緒にいることを
誓い合います。
先生!の読んでみた感想・評価
響のまっすぐで真面目な性格が
本当に良い子で何度も涙しました。
いつも、相手のことを思って
言いたいことが言えない性格の響が、
一生懸命何度も思いを伝えるシーンは
感動します。
また、先生もまだ学生である
響にとって自分と付き合うことが
本当に良いのかという思いと、
それでも響が好きだという気持ちの
どちらを優先しようかという葛藤からも
誠実な人柄がうかがえて、
感慨深かったです。
先生の同僚の中島先生も
大人の女といった感じで、
初めは意地悪ばかりしていますが、
後半では響たちを助けようとする
シーンも目立ち、
好きなキャラクターになりました。
また、響の友人の千草や浩介も、
とても友達思いで優しいキャラクターで
魅力的です。
彼らの恋も、高校生らしく
まっすぐで、力強いです。
様々なキャラクターが登場し、
それぞれの魅力を発揮してくれます。
巻数がやや多いですが、
全然すぐに読めてしまいました。
全体的にやっぱり若いって
いいなと思える作品です。
先生!はこんな方におすすめな作品!必見
やはり、高校生が恋愛にまっすぐに
頑張る姿を描いた漫画なので、
10代の学生にはタイムリーに
受け止めることができて
読みやすいと思います。
試験や受験、先生のあこがれなど、
自分にも当てはまるところを
見つけながら読んでいけると
面白いかと思います。
そんな青春真っただ中の高校生にも
読んでもらいたいですが、
個人的には25歳~30歳くらいの女性にも
とてもおすすめの作品だと
思っています。
この年齢はちょうどこの物語に
登場する先生たちと同世代です。
大人になってから、高校生くらいの
若々しさやまぶしさ、
素直にまっすぐにぶつかっていく
勇気を忘れがちになっている人も
多いのではないでしょうか。
大人になってから不思議と
感じるようになった寂しさも、
この漫画に登場する先生たちと重なって
共感できるかもしれません。
そして、響たちの純粋でまっすぐな
頑張りに触れることで、
いつもよりもいろんなことに
一生懸命になれるのではないかと
思います。
ぜひ読んでみてください。