タイトル | 初恋はじめました。 |
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原作・漫画 | 山田デイジー |
出版社 | なかよし |
主人公はスクールカーストの底辺に満足し
高等部の学生生活を自分なりに
エンジョイする牧田姫子。
恋愛に興味なし、本をこよなく愛する
リアリストな姫子が中等部の
スーパーアイドル・春樹から
思いを寄せられて、“どストレート”に
思いを伝えられる
スクール・ラブストーリー!
初恋はじめました。のあらすじ紹介
高等部に所属する牧田姫子は
スクールカーストの底辺にいる
普通の女子高生。
好きなことは本を読むこと。
お昼には人通りのない
とっておきの場所で落ち着いて
本を読むことが楽しみの一つだった。
そんな中、中等部だけではなく
高等部の女子生徒までメロメロにしたのは
ハルキと呼ばれる
中等部のスーパーヒーロー!
容姿端麗・スポーツ万能・女子には
モテモテのスクールカーストの頂点に
君臨しているような春樹。
話を聞くだけでも絶対に
関わりたくないと思っていた
姫子だったが、偶然が重なりあって
ハルキとのむずがゆい
ラブ・ストーリーを織りなしていく…!
初恋はじめました。のネタバレと今後の展開は?
スクールカーストの底辺で
「底辺ライフ」をエンジョイしていた
高等部の牧野姫子だったが、
幼馴染の心愛がスクールカーストの
上位に昇格したことで学校内の
様々な情報が入ってくるようになる。
そんななか心愛に連れられて
やってきたのは中等部のアイドル、
ハルキの走り高跳びの練習風景だった。
嫌々連れられて見に行った先で
「ハルキ」という人間を
認識した姫子だったが、
ある日一人で昼休みの読書に
ふけっていると中等部から高等部へ、
女性の黄色い声援を振り切り
脱走してくる一人の少年が。
それは中等部のアイドル・ハルキだった。
その様子を目撃してしまった
姫子だったが、
「人から応援されるプレッシャー」
に押しつぶされそうになる「ハルキ」の
一面をたまたま見てしまう。
そして彼にかけた言葉は
「自分の為に頑張れ」だった。
その一言がきっかけでハルキは姫子に
「好きになってもいいですか」
と申し出るが、
スクールカーストの底辺でいたい姫子は
「嫌です」と一刀両断をしてしまう。
これで追ってこなくなるだろうと安心して
いたのに、ハルキはめげることなく
姫子を追い続けるのだった。
そしてある日、姫子は
「みんながみんな、
あなたを好きになると思わないで」
とハルキを突き放す瞬間が訪れます。
しかし、ハルキはそれでもあきらめずに
「本を読んでいる先輩が好きなんです」
と猛烈にアピール。
その一途さに姫子は
心をときめかせていく。
年下男子の一途な思いに、
カーストの底辺でいたい姫子は
どう応えていくのか、
ときめきが溢れだす
スクール・ラブストーリー。
初恋はじめました。の読んでみた感想・評価
ヒロインの女の子である姫子に
共感を得る女子生徒は多く
いるんじゃないかなぁと思いました。
それと同時にあれだけ
年下の男の子に一途に思われたら
心ときめかない女の子もまた、
いないんじゃないかなぁとも
思いました。
あれだけ素直に
「可愛い」といったり、真っ正直に
頑張っている人が素敵だと思う
と言われたら、
意識しないわけには
いかないと思います!
展開としても
こちらは拒んでいるにも関わらず、
天真爛漫に明るく肯定的に
迫ってくる相手に
どきまぎしているヒロインが
とても可愛らしいです。
もっと姫子に自信をもってほしい、
そして好意を寄せてほしいハルキと、
ハルキにはもっとふさわしい
可愛い彼女がいいと思って
遠ざけている姫子。
二人のもどかしさが
とても甘酸っぱく感じます。
さらに、「人から受ける期待」という
プレッシャーの大きさに対する描写も
とても上手に描かれているので、
ハルキがなんでもできる
完璧な男の子でないという部分にも
親しみを感じました。
絵柄も可愛らしく少女漫画らしい
丁寧なタッチで、
私はとても好きな作品でした。
初恋はじめました。はこんな方におすすめな作品!必見
ダントツで高校生の女の子や
少女漫画が好きな高校生の男の子に
おすすめしたい作品です!
「人に思われるドキドキ感」を
この作品以上にもどかしく
繊細に描いている作品は
あまりないと思います。
キャラクターの設定としても
子犬や太陽を思わせる年下の男の子が
好きな女性や年下の男の子(後輩)に
誠実に思われるストーリーが
好きな女性、
さらにヒロインも
一風変わった女の子の設定や
同じような
スクールカーストの底辺生活を
好む女性にもおすすめです。
少女漫画の中でも
ドロドロの人間関係や、
大人びすぎている少女漫画も
近年は多いです。
ですが、純粋に「人を好きになる」
という心のときめきを
上手に描写しているので、
王道の少女漫画を楽しみたい方には
ぜひおすすめしたい作品。
作風としては
やや丸みのあるタッチで、
アップ(寄り)だけではなく
風景や全体なども
バランスよく書けているので
画力的にも丸みのある可愛い絵が
好みの女性におすすめです。
見せ場も見開きのページを
存分に使っているので
胸キュンのシーン(見せ場)は
思う存分楽しむことが出来る点も、
王道の少女漫画が好きな女性に
おすすめしたいポイントです。