タイトル | 北斗の拳 |
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原作・漫画 | 武論尊・原哲夫 |
出版社 | ノーススターズピクチャーズ |
世紀末救世主伝説として、
核戦争が終わった後の
暴力で支配された時代。
一子相伝の北斗神拳伝承者ケンシロウが
ライバルたちと戦いながら、
おさめていくストーリー。
北斗の拳あらすじ紹介
199X年、世界は核の炎に包まれます。
その後の世界は荒廃し、
暴力が支配する時代になっていく。
力のある者たちだけが
荒野を支配することになります。
こんな時代に一筋の光がさします。
そう、それが北斗神拳です。
愛の力を信じる北斗神拳の
伝承者ケンシロウがこの暴力の荒野を
少しずつ変えていくことになります。
一度は愛する女性ユリアを
南斗聖拳のシンに暴力によって
奪われてしまうケンシロウ。
ケンシロウは一子相伝の北斗神拳の伝承者
でありながら、時代を生き抜くためには
甘さがあったのです。
ユリアを奪われ、
自分の胸に7つの傷を
つけられたことで
そのことを思い知ることになる。
そして、ユリアを求めて
ケンシロウは荒野を旅することに。
その中で出会うライバルたちとの
戦いを通じてケンシロウは
強くなっていきます。
宿敵シンを倒したがその時には
すでにユリアは死んでいたという。
しかし、実際にはユリアは生きており、
最終的にはケンシロウと
めぐりあうことになる。
しかしそこまでには一子相伝であるかゆえに
生まれる戦い、ラオウ、トキ、ジャギとの
戦いの日々が待っていたのです。
そして、羅王との戦いを終えた後も、
北斗宗家として戦う。
まさにケンシロウの宿命を収めていく
最後の戦いが待ち受けています。
北斗の拳ネタバレ・今後の展開
北斗の拳は非常に根強い人気を誇り、
原作終了後もDVDや映画化がされました。
その中でも北斗ファンドを募って、
制作されたサイドストーリーは必見です。
北斗の拳の中でもケンシロウ以上に
ファンから愛されたラオウの生き方、
ユリアへの愛、ケンシロウへの思い。
そして戦いに焦点を当てた「ラオウ伝」。
北斗の次兄で核の病に侵されながらも
時代を切り開こうとする
トキの姿を描いた「トキ伝」。
さらにはケンシロウがシンに
7つの傷をつけられた後、
いかに復活してきたかを描く「ケンシロウ伝」。
といったオリジナル
ストーリーが展開されます。
ここには原作では描かれなかった
ストーリーやキャラクターも多く
登場するので非常に見ごたえがあります。
オリジナルの北斗の拳のファンこそが
このオリジナルストーリーを
称賛することができるのではないでしょうか。
北斗の拳の一端の区切りは
ラオウとの戦いを終えてからだという
意見も多くあります。
しかし北斗宗家の章に関しても、
ラオウ、トキの兄であるカイオウ。
北斗宗家の嫡男、ヒョウ、
そして実弟ケンシロウ
という複雑な関係を解きほぐしていく
ストーリーとして非常に読みごたえありです。
北斗の拳の大団円として
最高のシナリオだと思います。
北斗の拳読んでみた感想・評価
北斗の拳は原作が終了してすでに
20年以上たっていますが、
私にとっては不朽の名作です。
もちろん、この漫画を知っておる方なら
ご存知の方も多いと思います。
でも当初はその暴力描写があまりに激しくて
放送上の問題として
取り上げられることもありました。
しかし、こうした声以上に
重要だったのは愛を説く心、核戦争のひどさ、
暴力では真の統治は
ありえないというところです。
これは個人的な意見です。
ラオウは暴力によって荒廃した世界を
おさめようとします。
最終的には愛の力で世界を変えようとした
ケンシロウに倒され、
覇権まじかで倒れることになります。
海ノリハクという長老も語っていましたが、
ラオウは荒廃した世の中はある程度までは
恐怖や暴力でないとおさまらない。
しかし、本当に真の統治は愛の力によって
生まれるのだということを
最初からわかっていたのではないでしょうか。
だからこそ、真のライバル、
そして愛の力を人に説くことが出来る
ケンシロウに倒されることを
最初から望んでいたのではないでしょうか。
こんな壮大な話を読者に考えさせられる
深いテーマをもった漫画が
ほかにあったでしょうか。
これからも定期的に読み返して、
その深さを感じてみたいと思います。