タイトル | 匠三代 |
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原作・漫画 | 倉科遼 佐藤智一 |
出版社 | 小学館 |
地元ではとても評判がいい
工務店「小野寺工務店」
親子三代で工務店を営んでおり
お客からの依頼は絶えることはない。
だがそんな彼らにも時代の余波が
押し寄せてくる。
それはハウスメーカーの存在。
そのメーカーとの戦いや様々な
建物の悩みを解決する作品!!
匠三代のあらすじ紹介
東京深川にある小さい工務店がある。
その工務店の名は「小野寺工務店」
大工棟梁の”虎之助”社長の”玄”
そして建築士の”拓巳”。
この親子三代で工務店は動いている。
そんなある日のこと。
毎朝の出来事のように拓巳が
二人に家の相談を始める。
拓巳が今進んでいる家の間取りを
変えたいと言い始めると玄は
その提案を一蹴する。
そこで拓巳は言う。
「小野寺工務店のモットーは
最後まで手を抜かず施主の人生のため
いい家をつくるだろ!!」
それを聞いた社長は納得する
しかなかった・・・。
そんな事が毎日のように繰り広げる
工務店の話が始まる。
匠三代のネタバレと今後の展開は?
そんな朝のドタバタも終わり
仕事をしているとお客さんが
工務店に訪ねてきた。
その夫婦は家を建てるため
ハウスメーカーにほぼ決まったが
何となく悩んでいるという。
その家は内装はとてもいいのだが
何か気になると妻が言い始める。
だが夫はこれ以上の予算は
考えられないと妻に言う。
すると拓巳は夫婦にこれから買う
場所は直ぐ近くにある土地か尋ねると
夫婦は頷く。
それを見た拓巳と玄はその場所に
行こうと言った。
そしてその場所を見た二人は確信する。
その土地は両側に4階建てのビルがあり
日当たりは悪くプライバシーも
守られないような土地だった・・・。
そこで玄は「本来ならこの土地に合わせた
プランを考えないといけないかもしれない」
と夫婦にいう。
拓巳は土地を見て間取りの構造や
建物のことを頭で考え始める。
拓巳はその考えがまとまり夫婦に言う。
「絶対にいい家が建つので、プランを
考えさせて下さい!」
夫婦は小野寺工務店に建物の
依頼をするのか!?
匠三代の読んでみた感想・評価
ここ最近減ってきましたよね。
この漫画のような工務店。
物語中でも言っていますが
工務店で建てる方が高いと
思っている方結構いるんですよね。
決してハウスメーカーさんの
ことを悪く言うわけではないのですが・・。
結局メーカーさんは売ればいいと
思っている営業マンの方が多いです。
私もそうでしたから・・・。
立地なんて関係なくメーカー推奨の
家を建てその後の住みづらさなんて
関係ないですからね・・・。
そんな家を何件売ってきたのか・・・
自己嫌悪に陥りますね。
まぁすぐに別部署に異動になり
ましたがそれでもほかの方たちは
同じ手法で売っていましたから・・。
それを私の父に言ったら「それが
現実の業界だ。勉強になったろ?」と
言われたのが今でも頭に残っています。
そうなんです。
うちの父は工務店を経営していたんです。
ただその後も私はそこで働きません
でしたが・・・・。
やはり父が携わっている物件は
とても評判が良かった。
そんなことを思い出させてくれる
漫画でした。
匠三代はこんな方におすすめな作品!必見
地元密着型の工務店を描いた
とても面白いマンガです。
もし今家の購入やリフォームなどを
考えている方にとってはこの漫画は
とてもいい教訓になるでしょう。
それほどよく書かれている漫画で
勉強になります。
業界に携わっている人が読めば
何となく耳が痛い話が出てきますので
少し嫌な気分になるかもしれません。
でもその嫌な気分を味わったほうが
今後お客様目線で物件を捌けるのでは
ないかと私は思いますよ。
この業界に長くいると段々と忘れて
いきませんか?
「お客様目線」ということを・・。
当然営業なので売らなければなりませんが
その後の信頼度が違いますよ。
そのことをもう一度考えて下さい・・・。
私も最近家の購入を考えて様々な
物件や業者さんのところへ顔を出しますが
結構ひどいものですよ。
知らないと思って色々なことを
いってきますので話の流れで
私は絶対に言います。
「私もつい最近まで業界にいたんですよぉ」
これを聞くとガラッと態度が変わりますよ(笑)
新人営業マンからベテランの人に変わり
話を進めてきますが私は「お断りします」と
言って直ぐに出てしまいます(笑)
もう辟易です。
とにかくこの漫画は忘れていた
気持ちを思い出させてくれるので
とてもいい漫画だと思いますよ。
業界の人にとってはね。