タイトル | 古屋先生は杏ちゃんのモノ |
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原作・漫画 | 香純裕子 |
出版社 | 集英社 |
女子高生の杏は、バイト先の客で
豪快にフラれた男を目撃、
その後担任と生徒という関係で再会する。
徐々に先生に惹かれていく杏は
これが恋愛感情なのだと自覚する。
しかし、先生に伝えると
常識的な文句を並べたてられ
思いを拒否されてしまう――!
古屋先生は杏ちゃんのモノのあらすじ紹介
女子高生の宇佐美杏(あん)16歳は
京都のカフェでバイトしている。
あるバイトの日の出来事だった。
杏は男性客がプロポーズするタイミングで
ケーキを出すことになっていた。
そしていざ、男性がプロポーズ、
女性に指輪を渡そうとすると――
女は自分には彼氏がいる、と
あっさりとプロポーズを断り
笑いながら店から出て行ってしまった。
凍りつく店内――凍りつく杏――
男は涙を大量に流して泣いていた・・・
杏が男にハンカチを渡すと
男はお礼を言って
しょんぼりと帰って行った――
古屋先生は杏ちゃんのモノのネタバレと今後の展開は?
杏はまだ恋愛をしたことがなかった。
友達の恋バナを聞きながら、
人を好きになるってどんな感じだろう?
と想像をめぐらす杏。
ある日、担任の先生が産休に入り、
代わりの先生が来ることになった。
その名は古屋先生。
教室に入ろうとするなり
ドアに顔面強打するも
格好をつける古屋先生。
その先生の顔を見て
杏は驚きを隠せない・・・
何故ならその古屋先生こそ、
あの時プロポーズを断られ
号泣していた人だったからだ!
生徒に「彼女はいますか?」と
聞かれる古屋。
それに対し、サラリと
「先生の顔見て物言いや?」
と答える古屋。
その答えを聞いた杏は
思わず噴出してしまう。
そんな杏の顔を見て
古屋は杏がカフェの店員だと
気が付いた。
焦った古屋は
放課後杏を呼び出した・・・
そして古屋は杏に土下座し、
いくら払えば店での一件を
黙っていてくれるか聞く。
そんなことしないでも
自分は言いふらさない、と杏。
そして杏が先生を慰めるため
相手の女のことを悪く言うと
先生は杏をたしなめた。
誰だって、好きな人の悪口は
言われたくないやろ、
という古屋。
ただのヘタレな先生と
思ってたけど、
マシなところもあるんだな
そう思った杏だった――
古屋先生は杏ちゃんのモノの読んでみた感想・評価
古屋先生がとっても魅力的で
大好きになってしまいました!
先生なのに生徒に土下座!
格好つけてもなんだか決まらない!
と、何とも微笑ましいところもありながら
とても優しく、真面目な先生
であるのが良かったです。
特に良かったのが、杏の恋心を常識で
否定していた先生が
杏の言葉で考えが変わったところ。
常識と思っていたことが、
本当は何の根拠もなく
間違っていることもある・・・
この先生が授業中に言った台詞は
とても印象的でしたし
考えさせられる言葉でした。
先生が生徒の言葉を真摯に受け止める
真面目な性格だからこそ、出てきた
言葉だと思います。
こんな風に自分の言葉を
くみ取ってくれるような先生がいたら
本当に嬉しいと思います。
きっと先生は、もともとこういう
真面目で優しい性格なんだろうなと
感じられるところでした。
教師と生徒という一般的には
許されない恋愛、ですが・・・
古屋先生が真面目で
とてもいい先生なので、
なんだか応援したくなってしまいます。
古屋先生は杏ちゃんのモノはこんな方におすすめな作品!必見
古屋先生は大人の包容力もありながら
母性本能をくすぐられる
年下要素を持っている男性です。
年上好き、年下好き、
どちらの方にも好まれる
男性で、とても魅力的です。
私は年上好きですが、ヘタレでも
ドジでもめげない先生は
見ていて面白いし楽しい!
そして時々見せる優しく男らしい
言動とのギャップに
メロメロになってしまいました。
さらに、舞台は京都なので
京都弁で話すというところが
いいんです!
自分が標準語しか話せないので
特に方言を話せる男性には
弱いんですよね・・・。
イケメン教師と京都弁
というマッチングは
初めてだったので斬新でした。
登場人物も皆、京都弁なので
学校内の雰囲気もアットホームな
感じがしてとてもいいです。
京都や京都弁が好きな方
方言が好きな方には特に
喜ばれる作品だと思います。
そして猪突猛進型の杏と
クソ真面目な先生のやりとりは
笑いあり!キュンキュンあり!
さらに強力なライバルも登場して
先生もうかうかしていられない!?
という展開もあり!
読んでとっても楽しい作品で
面白いですよ!