タイトル | 命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ |
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原作・漫画 | みきさえ |
出版社 | 笹倉出版社 |
孤独死などで亡くなった方の
お部屋や家そのものなどを
整理するお仕事。
母方の遠い親戚が亡くなったので
確認や立ち合い、遺品整理まで
任されてしまった森内。
そこで見た現場と
初めて知る遺品整理の仕事。
とても大変な仕事
でもそれだけじゃない何かに
惹かれて森内もその会社に。
森内が見た遺品整理の現実とは。
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~のあらすじ紹介
森内は派遣社員。
派遣の仕事をしているが
毎日の生活に生きがいはなかった。
そんな時に舞い込んできたのは
死んだ母の遠縁の男の死の通知。
遺体の確認・遺品整理と
知らない男の為に森内は
お金と時間を使う事に。
初めて見る孤独死の現場。
布団に死んだ人の影が残る
その現場で淡々と仕事をする業者。
季節によって遺体の腐敗や
部屋の痛み方が違う話に
森内はつい本音を言ってしまう。
自殺するのなら冬の方がいいのね。
業者の男は、彼女に
自殺の現場のすさまじさを
綺麗には死ねない現実を語ります。
説教するわけでもなく
淡々とでもどこか優しさのある
話を聞いた森内の決意とは。
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~のネタバレと今後の展開は?
アラサー世代でお見合いも
うまくいかない。
頼る人もいない。
仕事も派遣で孤独を抱えていた
主人公は、生きていても仕方ない。
そんな風に思って生きてきた。
そんな彼女に突然舞い込んだのは
顔も知らない遠い親戚の孤独死。
全然知らない人なのに
警察から依頼を受けて最後の
処理を嫌々ながら受ける森内。
戸惑いながら遺品処理業者と
現場での作業を見ていると。
人はただ死んで終わりじゃない。
後片付けをしなければいけない。
そんな面倒なものなのを知る。
森内自身も自殺を考えていた。
ふと彼女の本音が口をついた時。
遺品処理業者の男は、優しく、
でも淡々と森内から自殺したい気持ちが
離れるように自殺現場の話をする。
遺品整理の最後に、死んだ男から
ありがとうと言うように
遺産が森内に渡されます。
遺品整理をして、後々の処理を
しても森内に残る金額。
お金をもらえたからだけじゃなく
その男の死の現場で
何かを見つけた森内。
森内は、遺品処理を依頼した会社で
働くことを決めました。
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~の読んでみた感想・評価
最近テレビのニュースなどでも
よく耳にする孤独死。
テレビのワイドショーなどでも
そう言った現場の特集などを
することがあります。
見つけられるまでの時間が
長ければ長いほど。
処理するのは大変なことになる。
第1話で主人公が言う
命の足あとを消してもらう
最後のその時まで。
人は忘れてはいけない。
すごく重いテーマなんですが
この漫画に出てくる業者のように
淡々と語られています。
だからこそ、あとでジワジワくる
感じがします。
人間、死んでしまいたい
そんな風に思ったことがある
人は少なくないと思います。
でもその時にその後片付けは
誰がするのか。
そんな仕事に興味をもって
その世界に飛び込む主人公。
すごいと思います。
とりあえず、彼女は事務職での
採用なのですが。
この会社に入った経緯が
依頼人からだったので、
現場にいろいろ呼び出されます。
呼び出すのは、
森内の依頼を担当した男。
森内とはお似合いの年代です。
人が歩いた足跡は
一見幸せそうに見えても
中身はそうじゃないことも。
なんだか、自分もいつその日が
着てもいいように片づけを
しておかないとと感じました。
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~はこんな方におすすめな作品!必見
とりあえずは、身内に孤独に暮らして
いる人がいる人。
一人暮らしの人。
話の中には、親と離れて暮らしていて
友達もたくさんの人もいました。
生きることがとても辛くて
死んでしまいたくなるような
そんな想いを持っている人。
足あとを消すための人や
残された現場はこんなに大変。
そんなことを知って欲しいです。
安易にネットで死にたい。
そんなことを書く人もいます。
この漫画を読んで
現実を知って欲しいと思います。
映画『おくりびと』が流行った時に
納棺師の希望者が増えたと言いますが。
簡単な仕事じゃありません。
それでも死者の旅立ちを
見送りたいという人には。
『葬儀屋と納棺師が語る不謹慎な話』
おがたちえさんが、納棺師の方と
共同で書かれたまんががあります。
こちらは4コマ漫画で簡単に
描かれていますが。
けっこうグロイところもちゃんと
描かれています。
『お見送りいたします』
円山みやこさんの納棺師に
恋した男の子の話です。
身内の死から、こういう仕事の
バイトを始める高校生。
この仕事を知ることができます。