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変のネタバレと感想!あらすじや無料試し読み!

変

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル
原作・漫画 奥浩哉
出版社 集英社

普通の高校生佐藤くんは、
電車内で絡まれた不良男子に、
何故かいきなり告白され……、

女装や男の娘といった
ちょっと異色の要素を、
巧みな構成力で王道ラブコメにした、

今の時代の先駆けになるような
青春漫画の傑作です。

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変のあらすじ紹介

大学入学を目指す浪人生の少年。

最近疲れ気味の彼ですが、
やる気はみなぎっています。

しかし参考書を買いに出たある夜、
街を行くすべての人から、
糸が伸びているのを見てしまいます。

地面を伝わって長々と伸びる糸は、
人の足から別の人に伝わっています。

そのことを知った彼は、自分が
誰とつながっているが知るための、
言わば「糸探しの旅」に出ます。

この糸は案外便利で、
男女が物理的に引っかかったりしない
あるいは絡まらないような性質があり、

彼もまたスムーズに歩き続けます。

しかし相手は見つからず、
旅は四日目に突入。

いい加減帰ろうかと思ったところで、
彼は自分と同じように、
先行き不明な糸を持つ

山田さんと名乗る女の子と
出会うことになるのでした。
(「糸」)

変のネタバレと今後の展開は?

普通の高校生、佐藤くんは、
電車内で友達と会話中に
揺れで体が動いてしまったため、

リーゼントの不良の足を
踏んづけてしまいました。

そのことで因縁をつけ、
お金を要求してくる不良に、
佐藤くんが毅然な表情を見せると、

その不良は「冗談だ」と
去っていってしまいました。

一方、足を踏まれた不良、鈴木くんは
電車での一件以来、踏んできた少年、
佐藤くんの顔が頭から離れません。

ホームで佐藤くんを見つけた鈴木くんは、
勢いのままに告白してみせます。

佐藤くんは当然断りますが、
鈴木くんは性別など関係ないと意気込み
諦める態度を取りません。

下校時にはバイクで佐藤くんを待ち、
佐藤くんの家にはチケットを持って
参上するほどの徹底ぶりです。

そこで佐藤くんは一つの作戦に出ます。

鈴木くんを映画に呼び出し
協力して貰った女の子に
デートのフリをして貰うという方法で、

鈴木くんはたまらずに帰ってしまいます。

しかし、佐藤くんの部にトラブル発生、
メンバーが怪我で出られなくなったため、
バスケが得意な鈴木くんに

助っ人を頼むことになってしまいました。

一旦は無関心を装う鈴木くんですが、
佐藤くんが一日付き合ってくれるならと
助っ人を承諾します。

鈴木くんは強力な実力を見せつつ、
さらに佐藤くんも活躍させるなど
チームに物凄く貢献し、

見事、女装した佐藤くんとの
一日デートを勝ち取るのでした。
(「嫌」より)

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変の読んでみた感想・評価

当時、少年誌か幼年誌ぐらいしか
読んでこなかった私にとって、
偶然見つけた本書には

かなりの衝撃を受けたものです。

まず、可愛らしいけれども
完璧な男性である佐藤くんが、
ガッチリ女装した状態で、

不良の鈴木くんとデートしたり
キスしたりした時点でびっくり。

当時の少年誌などでも確かに
女装したりといった話は
皆無ではありませんでしたが、

それはギャグの「小道具」的な
意味合いが強くて、
誰かとキスをしたりするのも、

お笑いのシーン的な感じで、
鈴木くんのように「本気」な
感じというのは新鮮でした。

ストーリーの独自性にも関わらず、
ラブコメ的には極めて王道で、
いい感じの甘酸っぱさがあり、

それでいて「変」な感じを忘れず、
完全に活かし切ったセンスには、

突き抜けたレベルの高さを
感じてしまいました。

今読んでも当時の印象は変わらず、
凄いなとただ驚くだけです。

「GANTZ」に代表される
ハードなSF系物語が
大ヒットしている奥先生ですが、

本作が再評価されることで、
さらなるファン層の拡大が、
なされればと思っています。

変はこんな方におすすめな作品!必見

様々な名作が漫画にはありますが、
そこには色々な考えが反映されています。

現実には有り得ない展開こそ漫画の醍醐味、
という部分は確かにありますし、一方で、
現実的な描写こそが第一との

劇画的なスタンスも非常に重要です。

本作を描いた奥先生は、
非常にリアルな情景描写、人物描写と、
どこか変わった「変」な設定を

巧みに組み合わせることで、
この異なる要素を両立させています。

デビュー期に描かれた本作ですので、
現在に比べて荒削りではありますが、
とても魅力的なキャラ達を

縦横無尽に活動させることで
極めて独自性のある世界を
描き切っているのが印象的でした。

また、短編集的に世界観が変わる、
描く側の発想力が試される状況でも、
各エピソードの面白さは保たれており、

後の「GANTZ」などの名作に通じる
強力な漫画力と言うべきものの片鱗を、
読者は満喫することができるでしょう。

また、メインストーリーである、
鈴木くんと佐藤くんの恋愛話では、
単に同性の恋の話にとどまらず、

美形な佐藤くんに女装させたりと、
今風に言うところの「男の娘」的な
描写が出てくるあたりも斬新です。

こうした難しいテーマへの挑戦が、
後の作品の基礎になっている感もあり、
原点としての楽しみも強いですね。

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