タイトル | 天は赤い河のほとり |
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原作・漫画 | 篠原千絵 |
出版社 | 小学舘 |
現代の日本で暮らしていた中学生の鈴木ユーリが
古代オリエントのヒッタイト帝国にトリップ。
ここから物語が始まります。
ユーリは持ち前の行動力と正義感で
ヒッタイトの国民にイシュタルと
呼ばれるようになります。
ヒッタイトの皇子カイルと一緒に色々な
危機を乗り越えて国の為に頑張る壮大な漫画です。
天は赤い河のほとりあらすじ紹介
ユーリがなんでヒッタイト帝国に
トリップしてしまったか。
それはヒッタイトの皇妃が自分の息子を皇
帝にするための生け贄の為でした。
その為、執拗に命を狙われてしまいます。
しかしあとちょっとの所でカイル皇子に助けられたり、
とっさの機転で助かったりします。
これには、悪役の皇妃も悔しがっていました。
物語の前半の山場は、日本に還りたいユーリと
ユーリが好きなのに還してあげたいため
想いを封じ込めてしまう
カイル皇子とのジレジレなロマンス展開です。
この間にユーリはエジプトのラムセス将軍に
見初められて連れ去られてしまったりします。
しかし、結局ユーリは葛藤しながらも
カイル皇子と生きていくことを決めます。
後半想いが通じあった二人ですが、
このあとも次々に問題がやってきます。
それでも二人で立派な皇帝と皇妃に
なっていく流れはまさに大河ドラマのようで
とても読み応えがある物語です。
天は赤い河のほとりネタバレ・今後の展開
ユーリが日本に還る事を諦めたのは、
二人が別々に戦争に行っていた時に、
カイル皇子に矢が刺さってしまったからです。
なんで遠くにいるはずの
ユーリがその事に気付いたか。
それはユーリのつけていた
カイル皇子に貰った宝飾品が
壊れてしまったからです。
虫の知らせなのかその事によって
ユーリは日本に還る事を諦めます。
そしてカイル皇子と
生きていくことに決めたのです。
こうしてようやく結ばれた二人は、
今までのジレジレ展開から
一転ラブラブになります。
なかなか熱々な場面があるのですが、
これも絵になる二人なのでとっても素敵です。
この辺りから後半で、皇帝になったカイルと、
まだ側室のユーリに怒濤の展開が待っています。
カイルに他の側室候補が現れて
ユーリが嫉妬してしまったり、
ユーリが妊娠したと思ったら、
悲しいことに流産してしまいます。
そしてユーリはエジプトの
ラムセスの所で暮らしたりします。
こうしてみると本当に
この漫画大河ドラマのようであり、
ロマンス要素もあったり凄いと思います。
今でも、読んでみたいと思う方は
たくさんのいるのではないでしょうか?
最後に二人は、立派な皇帝と皇妃となり、
子供も生まれて素晴らしい治世をしていった形で
終わりとなるので本当に心に残る漫画だと思います。
天は赤い河のほとり読んでみた感想・評価
私がこの漫画を読んだのは、
今から30年ほど前でしょうか。
当時中学生だったのですが、
少女コミックが発売される日は、
この漫画を読むのを
楽しみにしていたのを覚えています。
この漫画は恐らく中学生には
少し早かったかもしれないです。
主人公たちの熱いシーンが多かったですし、
人の生皮を剥ぐなんて残酷なシーンもありました。
でも、恋愛のドキドキ感や
二人のラブラブな場面も多かったですし、
エジプトとかの古代の事に興味をもてたりしました。
私がこの漫画で一番好きなところは、
ユーリに赤ちゃんが出来たのを知った
カイルがこう言うところです。
走るな、持つな、転ぶな、冷やすな、
と言ってシーツでグルグル巻きにして
しまったシーンです。
幸せそうで何回も
読み直したのを覚えています。
ただ、このあとまさか流産してしまうとは、
ショックを受けてしまいました。
このように、二人の恋愛を軸に、
歴史へのロマンと、権力者の隠謀など、
今の大人が読んでも楽しいと思います。
また、女性として忘れてはいけないのが
ヒーローのカイル皇子です。
まさに乙女の憧れである、イケメンでお金持ちで、
ヒロイン一人を情熱的に愛する、
まさにパーフェクトなヒーローであります。
「自分は側室をもたないで生涯一人を愛する」
なんて言われたら世の中の女性は
もうたまらないのではないかと思います。
さらに、ユーリはヒーロー1人だけに
愛されるわけではないにです。
エジプトの皇子ラムセスとか
どこかの国の王様とか、
そうそう側近の隊長さんにも愛されてました。
まさに乙女の夢に
ドストライクな作品だと思います。
30代以上の方に是非読んでほしい作品
今流行りのネット小説の人気ジャンルといえば、
異世界トリップ、逆ハー、
悪役令嬢などでしょうか?
[この天は赤い河のほとり]を見てみると、
トリップして逆ハーレムになって、
さらに令嬢ではないけど、悪役皇妃までいます。
まさに今読んでも充分に面白い漫画であると思います。
私がこの漫画を読んだのは
中学生の時ですが、
是非読んでもらいたいのは
30代から上の方々です。
何故なら恋愛のドキドキもあるし、
古代の歴史を感じることも出来る。
ロマンスもある韓国ドラマに
ハマった方が多かったように
きっと夢中になる方が多いと思うからです。
日常から離れた世界にトリップすることで、
ストレスも軽くなると思うからです。
もちろん若い方々だってこの漫画は
あくまでも少女漫画なので、
恋愛要素も…すれ違いに、嫉妬に、
ライバルにありますので楽しめる事でしょう。
最後に最終回のあと二人の
子孫たちの物語があったのです。
驚いた事に皇帝で側室を持たなかったのは
どうやらカイル皇子だけだと思われます。
この事からこの漫画、まさに女性の心を
分かってるなぁと感心しました。