タイトル | 天下一!! |
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原作・漫画 | 碧也ぴんく |
出版社 | 新書館 |
うっかり間違えて
時空を超えちゃった
女子高生・虎(とら)。
タイムスリップ先は
なんと”戦国時代”で!?
生きて現代へ戻るには
織田信長の本能寺の変を
無くさなければならない。
虎は歴史を変える為
男として生きるが…。
天下一!!のあらすじ紹介
主人公・武井虎は
ある日ひょんなことから
タイムスリップしてしまう。
知らぬうちにやって来たのは
はるか昔の”戦国時代”。
そこで虎は人狩りに遭い
奴隷として捕らえられる。
状況を理解できないまま
呆然としていると…
怪しい片目の男に
五百文で買い取られた。
虎はその男とともに
船に乗せられる。
着いたのは
紀州国・雑賀荘(きしゅう
のくに・さいかのしょう)。
ところがその時
船酔いが原因で倒れ
気絶してしまった虎。
しばらくして目覚めると
茅葺き屋根の家に居て…。
天下一!!のネタバレと今後の展開は?
「おや、気がついた?
今湯を沸かしているからね」
気絶してしまった虎は
茅葺き屋根の家の中で
寝かされていました。
家の住人と思われる
女が声をかけます。
「船で酔って吐いたんだろ
湯浴みして着替えな」
虎は隙を見て
逃げようとしますが
どこへ行っても
草木があるばかりで
現代らしくありません。
ここは現代ではないーー…。
それをやっと知った虎は
驚いてしまいます。
すると虎の元へ
片目の男がやって来て
彼女を捕まえました。
「全く逃げ足の速い小僧だ」
抵抗した虎はその時
思わぬ出来事から胸を
見られてしまいました。
どうやら片目の男は
彼女を男だと思い込み
勘違いしていたようです。
「いいか、お前はこの
雑賀荘に買われて来た」
「もしここを逃げ出しても
この国では他所者は一人で
生きてはいけん」
茅葺き屋根の家に戻り
片目の男は虎を買った
理由を話します。
聞くと虎は”戦死した
美しき若衆”に似ており
買われたとのことですが…。
虎はその者の代わりに
ある男の動向を探って
ほしいと言われました。
その男の名は…。
天下一!!の読んでみた感想・評価
過去にタイムスリップする
作品は『信長協奏曲』以来!
思っていたより面白くて
最後まで楽しめました。
本作の主人公・武井虎が
男より美形でかっこよく
好感を持てます。
腕っ節が強いところも
魅力ですよね~!
本人は厳格な父親似の顔を
気にしていましたが…
むしろ誇るべきです。
物語では『不思議の国の
アリス』の白兎っぽい
奇妙な兎のせい(?)で
城の遺跡から戦国時代に
時空を超えちゃった虎。
市場で売られたところ
買われたのが幸運でした。
もしあの時
片目の男に出会わず
買われなかったら…
子供を産む”道具”になる
運命でしたよっ!
戦国時代は想像以上に
過酷だったんですね…。
人身売買は当たり前だし
男社会だったからか
女の扱いがひどい!
戦国時代=イケメン武将が
戦場を颯爽と駆けるみたいな
イメージがとても強かったですが
本作を読んでそのイメージは
ガラガラと崩れました…。
しかし本作の戦国時代こそ
”リアル”なんでしょうね。
こんな過酷な環境で
虎は大丈夫でしょうか?
今後の展開が気になります!
天下一!!はこんな方におすすめな作品!必見
強いヒロインが好き!
そんな方には
「天下一??」を推します。
本作はひょんなことから
時空を超えた女子高生を描く
タイムスリップ・時代劇です。
手がけるのは『鬼外カルテ』
『パンタパーン』などの
漫画家・碧也ぴんくさん。
本作の見どころは
美しさと強さを持つ
主人公・武井虎です!
虎(とら)は古武道の
道場の娘で雰囲気が
古風な女子高生。
本人は父親似のコワイ顔や
ナンバ歩き・見越し(後ろ
頭を動かして物を見る)を
コンプレックスに思っており
古武道を嫌っていました。
そんなある日
思わぬ出来事から間違って
時空を超えてしまいます…。
時空を超えた先は
乱世と呼ばれる”戦国時代”。
そこで虎は片目の男に出会い
歴史を変えなければならない
重要な使命を背負うことに!
現代と違って不便な生活と
過酷な環境を体験して
最初は現代に帰りたいと
弱音を吐きますが…
虎は持ち前の強さで
成長していきます。
見ると勇気がもらえる
かもしれませんね!
虎の気さくで男前な性格は
楽しめるので必見ですよ!