タイトル | 天使達は闇夜に囁く |
---|---|
原作・漫画 | さちみりほ |
出版社 | 秋田書店 |
時は19世紀中頃…
若い娘の失踪事件が
後を絶たないウィーン。
美しい少女・チェリシアは
孤児たちに食べさせる為
盗みを繰り返していた。
そんなある日
盗みを失敗してしまい
追っ手から逃げる彼女は
ウィーンのリドリー橋を
勢いよく飛び降りる。
するとそこには
時代遅れの格好をした
青年が立っていて…!?
天使達は闇夜に囁くのあらすじ紹介
19世紀中頃ーー
主人公・チェリシアの住む
ウィーンの街では
若い娘が次々と失踪する
不気味な事件が起きていた。
噂によると消えた娘は
死体で見つかるという。
それも全身の血を抜かれて…。
ある日チェリシアは
孤児に食べさせる為
一人で盗みをしに行く。
ところがこの日は
盗みをしくじってしまい
男二人に追われるハメに。
疲れた彼女は勢いで
リドリー橋を飛び降りるが
飛び降りた先には
時代遅れの格好をした
青年が立っていて…。
運良くチェリシアの体は
青年に抱きとめられる。
青年は容姿端麗で優しく
どこか不思議に思えた。
追われた時に怪我した
チェリシアの手の甲に
軽く口づけすると
連中(追っ手)が諦めるまで
僕の館に隠れないかと言う。
すると青年の背後に
見知らぬ館が現れ…。
天使達は闇夜に囁くのネタバレと今後の展開は?
青年の背後に現れた見知らぬ館。
チェリシアは思わず
目を奪われてしまいます。
すると館の中から
アレクシスと呼ばれる
男が一人出てきました。
アレクシスは
青年をエルネストと呼び
誰か連れてきたのかと尋ねます。
その時チェリシアは
見知らぬ館を怪しいと思い
一言断って去りましたが…
また来てねと言う
エルネストの笑顔が
忘れられませんでした。
チェリシアは住処である
マリエン教会孤児院へ帰り
盗んだ食料を孤児たちに
分け与えます。
マリエン教会孤児院は
院長が寄付金を持って
夜逃げしてしまい
院内はすっかり廃れて
生活も苦しくなりました。
そんなチェリシアたちに
寄付を申し出たいという
優しい女性がいました。
女性は子爵夫人のエルゼといい
時折会いに来てくれます。
エルゼはチェリシアを
幼い頃から知っており
いつでもいいから
養子にきてほしいと言うほど
彼女を気に入っていました。
一方チェリシアも
その気持ちはありますが
まだ幼い孤児たちを
見捨てるわけにはいきません。
それから翌日
職探しに出かけたチェリシアは
街中でエルネストと再会します。
すると彼の背後に
あの館が現れました。
昨日館を見かけたのは
リドリー橋でしたが
ここは街の横丁…。
ひょんなことから
招待されたチェリシアは
警戒しながら入ることに。
しかし館の中は
豪華な外見と違って
朽ち果てており……。
天使達は闇夜に囁くの読んでみた感想・評価
19世紀中頃より
ずっと前から生きている
エルネストとアレクシス。
てっきり主従関係だと
思い込んでいましたが
終盤のアレクシスのセリフ
”帰るぞ父さん”に驚き!
まさかの親子…!?
しかもここでエルネストが
気になることを言います。
”不老不死なんか憧れたって
なんにもいいことないからね
ーー僕みたいに”
…やっぱりこの二人は
不老不死だったんですね。
不老不死=吸血鬼でしょうか。
にしてもエルネストのこのセリフ
なんだか悲しくて切ないなぁ…。
家が朽ち果てているのも
時の流れのせいでしょう。
二人の正体はまだ
明かされていないので
とても気になります!
チェリシアはヒロインとして
これから活躍すると思うので
期待しています。
わたしはチェリシアの
孤児を見捨てない優しさや
たくましいところが好きです。
結局若い娘の失踪事件の犯人は
エルゼだったわけですが
エルゼと対峙した時の彼女は
命に危機に陥ってもめげず
思いをぶつけていました。
逆境にめげないヒロインは
素敵で憧れます!
天使達は闇夜に囁くはこんな方におすすめな作品!必見
魅力的なイケメンが登場する
サスペンス・ミステリーが好き!
そんな方には
「天使達は闇夜に囁く」を
おすすめします!
本作は孤児の美少女
チェリシアを主人公に描く
サスペンス・ミステリーです。
彼女が登場する舞台は
19世紀中頃のウィーン。
霧深いこの街では
若い娘が失踪するという
事件が後を絶ちません。
それでもチェリシアは
廃れた孤児院に暮らす
子供たちに食べさせる為
街の中心へ行っては
盗みを繰り返していました。
ある日盗みをしくじった彼女は
青年・エルネストに出会い
助けてもらいますが…。
ストーリーの見どころは
チェリシアに出会う男たち
エルネストとアレクシスです。
エルネストとアレクシスは
系統の違うイケメンで
どちらも魅力的!
ですが二人の格好は
気品漂う中世の貴族っぽく
チェリシア曰く時代遅れです。
そして二人の住処である館も
内装や家具が朽ち果てており
住める場所とは言えません。
チェリシアはどこか不思議な
エルネストとアレクシスに
関わっていくうちに
驚愕の事実と二人の正体を
知ることになります…。
ストーリーの結末は
衝撃を受けると思いますよ!