タイトル | 奇異太郎少年の妖怪絵日記 |
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原作・漫画 | 影山理一 |
出版社 | マイクロマガジン社 |
立ち入り禁止の蔵に入り
叔父を怒らせた奇異太郎。
本宅を追い出された彼は
離れの古い家に住むように
言われるが
そこにはちょっと変わった
”妖怪たち”が住んでおり…!?
日本を代表する
有名な妖怪たちと少年の
笑える共同生活!!
奇異太郎少年の妖怪絵日記のあらすじ紹介
少年の名は
奇異(きい)太郎。
ちょっと霊感の強い
自称・ナイス美少年だ。
今日は本宅を追い出され
離れに住むように言われた。
本宅から400メートルほど
先にあるその離れは
土地の手入れもされていない
とても古い家で……
(児童虐待だろこれ)
と太郎は唖然とする。
しかしこれからは
自由に一人で暮らせるという事で
とにかくプラス思考を巡らす。
さらに気持ちを盛り上げるため
喜びのダンスを踊ってみる。
このまま脱いでしまおうか
と考えたその時
すぐ近くで見知らぬ少女が
太郎を見つめており…。
奇異太郎少年の妖怪絵日記のネタバレと今後の展開は?
離れにいた見知らぬ少女に
喜びの踊りを見られ
心の何かが
急激にしぼんでいく太郎。
「誰ぞ?」
少女の問いに
それはこっちの台詞だ
と思いつつ威嚇します。
「我が名は奇異太郎
現時刻よりこの離れの主なり」
「……ふっ」
ですが恐れられるどころか
鼻で笑われました。
「我はすず
この離れの主じゃ」
それを聞いた太郎は
「人外に居住権なし」
と言い返します。
「ほう…分かるのかや」
少女と出会った時から
彼女が”人間ではない”
という事は分かっていました。
すずと名乗るその少女は
自ら正体を”座敷童子”と
明かしました。
少女・すずの言う事を
最初は信じようとする
太郎でしたが…
やがて深く考えていくうちに
混乱してしまいました。
そして何を思ったのか
すずに勝負を仕掛けます。
「己の存在の全てをかけて
かかってくるがいい」
と構える太郎。
しかしすずは
「初対面の人間と何故そんな
バトルをせねばならぬ」
と言って断りました。
「さっきから見てると
つまり奇異太郎は阿呆か?」
阿呆とからかわれた太郎は
怒りにかられますが
「かくれんぼで勝負ならいいぞ」
と言われ…。
奇異太郎少年の妖怪絵日記の読んでみた感想・評価
タイトルを見た時
”絵日記”という部分に
惹かれました。
ページをめくると
驚きましたよ!
本当に絵日記のようで
面白かったです。
子どもに人気が出そうな
作品ですね~。
テーマは
『ゲゲゲの鬼太郎』と同じく
”日本の妖怪”ですが
シリアス要素が全くなく
ギャグ全開で楽しいです。
座敷童子のすずをはじめ
登場する妖怪たちは
とてもユーモラス!
特に座敷童子のすずは
見た目が好きでした
(個人的に)。
着ている服はミニ着物と
今時なのに対し
口調は老人っぽいのが
ギャップがあって萌えます。
主人公・奇異太郎も
名前のインパクトといい
中身も負けていないです。
悪い奴ではありませんが
自分をナイス美少年と
言ってしまうあたり
ナルシストなのかな~
と感じました。
まぁ憎めないタイプの
キャラクターですね!
目目連(もくもくれん)との
やり取りには笑いました。
本物の妖怪を前にして
「角膜バンクに持っていったら
いくらで売れるだろう」
なんてセリフが言えるのは
太郎くらいなんじゃ…!?
最後に買い集めた風船に
目目連を乗せて飛ばし
「世界を見てくるといい」
と言うシーンは
ほっこりしてよかったですが
結局カラスに割られるという…。
オチがしっかり笑えるので
最後まで楽しめました!
奇異太郎少年の妖怪絵日記はこんな方におすすめな作品!必見
子どもから大人まで楽しめる
妖怪マンガを読んでみたい…。
そんな方には
「奇異太郎少年の絵日記」を
おすすめします!
妖怪をテーマにした作品は
有名なものを挙げると
『ゲゲゲの鬼太郎』や
『妖怪ウォッチ』などが
ありますよね。
これらの作品も人気ですが…
本作も負けていないと思います!
むしろもっと
評価されていい作品です。
本作の見どころは
ギャグ・コメディー全開で描く
少年と妖怪の日常物語。
作中には
シリアス・アクション要素は
一切ありません。
どのエピソードも
最初から最後まで笑えます!
子どもがいる方は
親子でいっしょに読めば
きっと楽しいはず。
そして登場する妖怪たちの
紹介や解説もあるので
勉強になります。
例えば座敷童子は
小学生くらいの男の子や
女の子の姿をしていて
姿形が整っているほど
高級な座敷童子とされている
…など。
妖怪好きな方には
たまらないと思いますよ!
絵は決して上手とは
いえませんが
ストーリーが面白いので
全く気になりません。
ユーモア溢れる独特な本作は
子どもから大人まで楽しめる
最高の作品です!