タイトル | 山賊ダイアリー |
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原作・漫画 | 岡本健太郎 |
出版社 | 講談社 |
幼少の頃に
猟師だった祖父の影響を受けて
狩猟に憧れを抱いて育った健太郎。
狩猟免許や銃の許可証をえて
ライフル銃を手に入れた彼は
念願の猟師デビューを果たします。
若き新米猟師
健太郎による
様々な狩猟ライフが始まります・・・。
山賊ダイアリーのあらすじ紹介
新米猟師の岡本健太郎は
岡山県の山中へ
狩猟に出掛けていました。
雪の山中にいたウサギを
銃で狙い撃ちます。
白い雪の上に
赤い鮮血を流しながら
倒れるウサギ。
健太郎は死んだウサギを抱き
命を頂くことに感謝の念を忘れずに
その日の食料として持ち帰ります。
ウサギは唐揚げにして頂きます
鶏肉に近いヘルシーな感じの肉は
少し甘みもあって美味しいようです。
新米猟師の健太郎は
こうして獲物を撃ちそれらを食しながら
命と向き合っていきます・・・。
山賊ダイアリーのネタバレと今後の展開は?
健太郎は岡山県の田舎集落で育ちました
友達の家とは7キロも離れていたので
遊び相手にも恵まれませんでした。
そんな彼に
猟師であった祖父は
様々な獲物のとり方を教えてくれました。
そんな祖父の影響を受けてか
健太郎は狩猟に
興味を抱きながら成長します。
そして念願の猟師となるために
まずは銃と免許と
許可証を手に入れます。
銃所持の為の講習を受け
筆記試験を受け
銃所持の為の免許を手に入れます。
さらに銃や罠を使って
猟をするための狩猟免許をとるために
講習や実技試験なども受けます。
そして銃砲火薬店で銃を入手して
ようやく猟師デビューです。
まずは鳩を狙います
スコープのずれを直しながら
何度目かでようやく撃ち落としました。
鳩はかわいい動物です
普段から鳥肉を食べたりしますが
自分の手で獲ったものは複雑な心境です。
帰宅してからは
早速に鳩の解体から始めます。
羽根をむしり
足と頭部を落として
内臓を取り除いて水で洗います。
そして3等分して
タレ焼きで頂きます。
脂がなくて少しパサついた感じですが
香ばしくて美味しい肉です。
初めて猟を体験し
その肉を頂いた健太郎。
自分が生態系の中で
生かされている感覚が判ります。
こうして健太郎の
狩猟ライフは続いていきます・・・。
山賊ダイアリーの読んでみた感想・評価
新米猟師の健太郎を通して
様々な狩猟ライフにおける
知識も学べる本作。
例えば山で見かける
マーブルチョコのような
ウサギの糞。
セルロースやビタミンが
豊富に含まれていて
新鮮な糞であれば食べられるようです。
味は保証できませんが
山で遭難した際などには
貴重な栄養源となりそうです。
その他にもシカやイノシシの
足跡の見分け方や
罠の作り方。
倒したイノシシの売値や
狩猟に使う銃の種類
免許や許可証などの解説。
素人にも楽しめそうな
狩猟に関する豆知識が満載です。
まずは様々な小動物を相手に
狩猟ライフが進みますが
時にはトラブルも発生します。
地元の山だからと油断したのか
日没直前で道に迷って
プチ遭難してしまうことも・・・。
山中なので携帯の電波は届きません
森の中では空も見えません。
急ぎ来た道を引き返すも
見知らぬ場所に出てしまい
更に迷ってしまいます。
山で迷ったら
山頂や尾根を目指して登ります
見晴らしと下山道を得やすいためです。
一方で森の中では
谷を歩き沢を見つけ
川に沿って下ります。
川を下れば道や民家に
たどり着きます。
少しの油断で
思わぬ事故につながる
狩猟における大切な心得も学べます。
新米猟師として健太郎は
様々なことを自然から学びつつ
成長していくのです・・・。
山賊ダイアリーはこんな方におすすめな作品!必見
リアル猟師奮闘記として
様々な狩猟の様子が
垣間見れる作品。
自然との触れ合いや
サバイバルに興味のある方には
オススメの作品です。
人間以上の
優れた能力を持つ動物たち。
イヌやイノシシは抜群の嗅覚
シカやウサギは聴覚
鳥たちは視力が抜群に優れています。
そんな動物たちと
相対するためには
様々な駆け引きが必要となります。
1キロ先でも見通すカラスなども
頭が良いので一度警戒されると
簡単には捉えきれません。
そして倒された仲間を
助けに来るようなカラスもいます。
そんな彼らの様子には
健太郎も
様々な想いに駆られます。
猟師として
自然と向かい合うことでしか
判らないこともあるようです。
そんな自然との関りが
背景にみえる他の作品として
『ゴールデンカムイ』などもオススメです。
開拓時代の北海道を舞台にして
不死身の元軍人とアイヌの少女が
莫大な埋蔵金の行方を追う物語。
未開の自然が広がる北海道の背景
そこに暮らす人々たちによる
大自然への営みなども興味深いです。
現代人が失いつつある
自然からの学びや結びつき。
どちらの作品も
そんな大きな自然との営みを
想い出させてくれそうな興味深い内容です。