全14巻からなる漫画作品「帝一の國」の映画が
2017年4月29日より公開されます。
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演じるのは
- 菅田将輝さん
- 野村周平さん
- 竹内涼真さん
- 間宮祥太朗さん
- 志尊淳さん
- 千葉雄大さん
など、実力と人気を兼ね備えた面々。
公開前から話題になっている
「帝一の國」の魅力をご紹介したいと思います。
時は昭和、主人公の赤場帝一は、野心溢れる高校生。
総理大臣になるという野望を持ち、
その足がかりとして名門である海帝高校の
生徒会長になることを誓います。
特筆すべきは、この帝一が自分の野心のためなら
「どんなことでもする」ということ。
将来有利になると思えば、
力を持つ者の「忠犬」になることも躊躇いません。
時には卑怯とも思える行動を取ることもあり、
これまでの「主人公像」とは一線を画します。
これだけを見ると、そんな主人公には
感情移入できないのではないか……と思うかもしれません。
しかし、不思議と帝一には憎めない愛嬌と魅力があるのです。
自分のビジョンがはっきりしていて、
そこへ向かってひたむきな姿には憧れすら抱きます。
そして、優秀で野心家であるものの「完璧ではない」ところが
人間味に溢れていて大きな魅力と言えるでしょう。
帝一だけでなく、個性豊かなキャラクターが
生徒会選挙を巡る闘争をより面白いものにしています。
どんな時も帝一を支える参謀的存在の榊原光明、
清く正しく大らかな大鷹弾、帝一のライバル。
いつも蹴落とそうと目論む東郷菊馬、唯我独尊の氷室ローランド、
穏やかで理性的ながら勝負事になると勝ちを取りにいく森園億人。
彼らの思惑と策略が複雑に絡み、
物語は時に思いもよらない様々な展開を見せます。
たかが生徒会長、されど生徒会長。
「帝一の國」の中で生徒会長選とは即ち、
将来のトップの椅子を賭けた本気の闘いなのです。
とことん真剣だからこそ、
彼らのなりふり構わない姿は時に滑稽にすら映ります。
しかし、それでもやはり
「本気であること」は素晴らしく、眩しいのです。
帝一たちの闘い抜く姿には、
清々しい読後感を味わえることでしょう。
舞台による実写化が好評、そして映画への期待
「帝一の國」は2014年に舞台化され、
それが好評を博し2015年に第二章、
2016年には最終章が上演されました。
キャストは
- 木村了さん
- 吉川純広さん
- 入江甚儀さん
- 冨森ジャスティンさん
- 三津谷亮さん
- 大河元気さん
など主に舞台で活躍する実力派が演じられています。
この舞台において真っ先に驚かされるのが、
キャスト陣によるキャラクターの完成度。
舞台ゆえメイクの影響もありますが、とにかく
「まるで原作から帝一たちが飛び出してきたよう」なのです。
古屋兎丸先生の絵柄は緻密でどこか耽美な雰囲気が漂うのです。
しかし、ここまでのビジュアルの完成度はなかなかないのではないでしょうか。
もちろん、ビジュアルだけではありません。
役者陣の素晴らしい演技により、
彼らのイキイキとした「本気の生き様」が見事にステージ上で
繰り広げられるので、一瞬たりとも目が離せません。
また、時代が昭和ということもあり、
最先端の技術などは使わず手作り感のあるどこか古典的な演出も、
この作品の世界観にとてもマッチしています。
キャスト・演出・脚本、とにかくすべてが素晴らしいのですが、
何と言っても原作による底力というものが大きいように思います。
帝一たちの懸命な姿はコミカルで個性的なのにどこかリアルで、
それが実写化との親和性の高さを生んでいる。
原作ファンにとっても違和感なく受け入れられるのです。
そんな「帝一の國」だからこそ、映画化への期待も高まります。
公式サイトではすでに予告動画が公開されていますが、
原作を知っている者からすると「あのシーンもあのシーンもある!」と
興奮するのではないでしょうか。
原作へのリスペクトを感じるとともに、
映画だからこそ引き出される面白さもあるように感じました。
男子生徒が本気で闘い、本気で野心を燃やし、
本気で友情を築き、本気で恋をし、本気で挫折し、本気で生きる。
そんな「帝一の國」を、ぜひ映画を観る前に、
もしくは映画を観た後にでも原作で読むことをおすすめしたいと思います。
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