タイトル | 恐怖のメロドラマ |
---|---|
原作・漫画 | 御茶漬海苔 |
出版社 | グループ・ゼロ |
ねぇお願い
私だけを愛して。
でないと私は
”自殺”するからーー
死をほのめかせることで
恋人の気を引こうとする
哀れな女・里江。
彼女の行動は次第に
エスカレートしていき
やがて職場のビルから
飛び降り自殺を図るが…。
恐怖のメロドラマのあらすじ紹介
同じ職場に勤める
光と”恋人同士”の
主人公・里江。
どこか暗い彼女には
相手に構ってもらうため
死をほのめかす癖があり
それがきっかけで
ある日ふられてしまう。
里江は自宅の浴槽に居た。
”今から死ぬ”と書かれた
メールを光に送信した後
剃刀で手首を切る。
浴槽の中は血で溢れ
意識も遠のいていく。
だがここまでしても
彼女を無視する光。
このままじゃ死ねないと
思った里江は助けを呼び
結局”自殺未遂”に終わった。
次の日職場では
彼女の自殺未遂で
話題になっていて…。
恐怖のメロドラマのネタバレと今後の展開は?
里江の自殺未遂は
職場で話題になっており
光の耳にも届いていました。
するとそこへ
入院していたはずの
里江が姿を現します。
驚きを隠せない光…。
里江は血走った目で
自分だけを愛してくれ
でなきゃ死んでやると
光に向けて言いますが
本人は迷惑そうにして
彼女を突き放しました。
里江の行動は次第に
エスカレートしていき
ついにビルのベランダへ。
しかしどんなに訴えても
彼に思いは届きません。
絶望した里江は
泣き叫びながら
飛び降りました…。
彼女が飛び降りたことで
車の大追突事故が起き
10人の死者が出ます。
それでも奇跡的に
擦り傷で済んだ里江。
自殺未遂に巻き込まれて
死んでしまった10人には
何も思っていません。
世間から”迷惑女”と
猛烈な批判を浴びても
謝ることなどなく……
光への思いが消えない里江は
病院からの脱出を考えます。
ところが表に出ると
たくさんのマスコミが。
里江はその場を去り
電源室に逃げます。
電源室には病院にとって
大事な主電源がありました。
里江はその主電源を使い
光が来ないと…と言って
死をほのめかしーー!?
恐怖のメロドラマの読んでみた感想・評価
御茶漬海苔さんの作品は
独特な絵といい物語といい
かなりトラウマになります。
ずっと前に読んだ
作品のタイトルを
忘れてしまいましたが
本当にどの物語も
生きた人間の方が怖くて
二度と見たくなくなる…。
本作もまさにそうでした!
”単行本未発表作品”として
収録されていた『自殺願望』
そして『一郎と二郎』。
どちらも幽霊など一切出ず
生きた人間の恐怖を描いた
バイオレンス・ホラーでした。
『自殺願望』の里江は
好きな人に対する執着が
凄まじく気持ち悪かったです。
もしあんな女性が
リアルにいたら…と思うと
ゾッとしちゃいますね~!
ああいう人間のことを
”かまってちゃん”だったり
”メンヘラ”と呼ぶんだろうけど
里江はレベルが違うような…
犯罪者予備軍の方が強い
(というかすでに犯罪者)。
私だったら関わりたくない
友達になりたくないっ!
しかしまさか里江が
最終的にあんな形で
死んでしまうとは…。
執着が強い彼女の場合
きっと未練があるだろうから
幽霊になって出そうですね。
恐怖のメロドラマはこんな方におすすめな作品!必見
幽霊の恐怖ではなく
生きた人間の恐怖を描く
作品に出会いたい…。
そんな方には
「恐怖のメロドラマ」が
ぴったりだと思います!
本作を手がけるのは
『TVO』などで知られる
漫画家・御茶漬海苔さん。
御茶漬海苔さんといえば
バイオレンス・ホラーを
描くことで有名です。
独特かつ不気味な絵と
トラウマ必至の物語は
強烈な印象を与えます。
きっと一度見たら
忘れられないはず!
本作は”単行本未発表”の
短編集『自殺願望』と
『一郎と二郎』を収録。
『自殺願望』では
恋人の気を引くため
死をほのめかす女を…
そして『一郎と二郎』は
一郎という中年男に嫁いだ
女の悲劇を描いています。
御茶漬海苔さんの作品を
初めて読むいう方は
まず本作を読んでから
他の作品を読んだ方が
いいかもしれません。
本作は他の作品と比べると
”グロ”が少ないと思います。
『一郎と二郎』では
”大人の営み”や”異常すぎる
親子愛”なども見られるので
18歳以下はもちろん…
苦手な方は閲覧注意です!