タイトル | 星間ブリッジ |
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原作・漫画 | きゅっきゅぽん |
出版社 | 小学館 |
1936年(昭和11年)
7月7日の七夕。
幼いハルは両親と共に
住み慣れた長崎から
中国・上海へ渡る。
虹口(ホンキュー)という街で
暮らすことになったその日
ハルはシンと名乗る
”支那人の少年”に出会う。
仲良くなった二人は
絆を深めていくが…。
星間ブリッジのあらすじ紹介
昭和初期ーー
幼いハルは両親と共に
中国・上海に移り住む。
世界都市である上海は
生まれ育った長崎から
26時間で行ける”異国”。
おしゃべりなハルの父が
今や上海に住む日本人は
世界各国で一番多いと語る。
しかしハルからすれば
そんなことはどうでもよく
長崎を恋しく思っていた…。
ハルがこれから暮らすのは
虹口(ホンキュー)という街。
新しい家はとても大きく
父の趣味でモダン風だった。
ハルはその日の夜
”支那人”シンに出会う。
星間ブリッジのネタバレと今後の展開は?
上海にやって来た夜
新しい家のベランダから
美しい夜空を眺めるハル。
するとどこからか
人物や風景を描いた紙が
何枚も落ちてきました。
手に取ってみたその時
薄汚れた服に身を包む
幼い少年が現れます。
思わず驚いたハルは
母を呼ぼうとしますが
上海語で止められます。
どうやらこの少年は
絵を描いた本人らしく
誤って落としたようです。
全て拾い終えた後
去って行きました。
この出会いをきっかけに
強く興味を抱いたハル。
それから翌日…
庭で寝ていたハルは
少年に再会しました。
人懐っこい彼に手を引かれ
やって来たのは秘密基地。
秘密基地はやや高所にあり
黄浦江の河が見えます。
感動したハルは
日本語で話しかけますが
もちろん通じていません。
それでも少年は
ただ黙ってにこやかに
聞いているのでした。
少年に名前を尋ねると
嬉しそうにシン(星)と
答えてくれました。
日々交流しながら
絆を深め心を通わせ
”友達”になった二人。
しかし戦争は非情にも
その仲を壊すのですーー
星間ブリッジの読んでみた感想・評価
こんなにもひきこまれる
作品は初めて読みました。
絵も物語も完璧で
シリアスだけではなく
ギャグもあって面白い。
一気読みしちゃいました。
日本人の少女・ハルと
支那人の少年・シンの
国境を越えた絆が泣ける!
もし戦争が起こらなければ
二人の仲が壊されることは
なかっただろうに。
つくづく戦争というのは
最悪なものですね…。
なぜ国の偉い人たちは
他国と戦争を始めるのか
その理由はわかりません。
偉い人たちからすれば
メリットがあるのかも
しれないけれど…
国民にはデメリットしか
考えられないですよね!
戦争は本当にダメです。
本作を読み終えた後
きゅっきゅぽんさんの
制作裏話も読みました。
そこで知ったのが
本作で描かれた物語は
ほぼ実話ということ!
これには驚きました。
そしてきゅっきゅぽんさんの
ペンネームの由来もあり…
最後まで楽しかったです。
きゅっきゅぽんって
声に出して言いたくなる
可愛いペンネームですね。
とても覚えやすいので
私は気に入っています。
きゅっきゅぽんさんは
新人漫画家とのこと。
今後の活躍が楽しみです!
星間ブリッジはこんな方におすすめな作品!必見
感動できる漫画を
読んでみたい…。
そんな方には本作を推します!
「戦争」をテーマに
二人の子供の絆を描いた
本作はとても面白いです。
手がけるのは
”期待の新人漫画家”
きゅっきゅぽんさん。
声に出して言いたくなる
ペンネームですね~。
きゅっきゅぽんさんの
繊細かつ美しい作画は
本当に素晴らしい!
画力のレベルが高く
強くひきこまれること
間違いないと思います。
隅々まで細かいので
見ていて飽きませんよ。
物語の舞台は
日中戦争が始まる前の
昭和時代(1927年)です。
幼いハルが両親と共に
上海へ渡るところから
物語が始まります。
ハルは新しい家で
支那人のシンに出会い
交流を深めていきますが
やがて戦争によって
二人の仲は壊されます…。
テーマがテーマなだけに
「シリアスでは?」と
思うかもしれません。
しかし物語の中には
ほのぼのするシーンや
ギャグも見られます!
そして感動もあるので
最後まで見逃せませんよ。
感動できる少年漫画なら
本作が一番だと思います!