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月のしっぽのネタバレや結末が気になる漫画!

月のしっぽ

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 月のしっぽ
原作・漫画 上田倫子
出版社 集英社

忍術皆伝もできない
ダメ忍者のうさぎの結婚相手は、
超イケメン忍者、半蔵。

しかし半蔵は結婚する気はないと
断言していて……、

明るく柔らかな雰囲気で描かれ、
歴史やディテールも考慮した、
戦国忍者ものの少女漫画です。

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月のしっぽのあらすじ紹介

もう周りが忍者として仕事をしているのに
まだ忍術皆伝にもなっていない、
「うさ姫」ことうさぎ。

サボり癖も未熟の一因でしたが、
忍者に向いていないのならばと
曽祖父が縁談を持ってきました。

当初は嫌がるうさぎでしたが、
半蔵の評判を聞くとすぐさま承諾。

しかも道中で一目惚れした相手でもあり、
うさぎの心はとても盛り上がりますが、
半蔵の方にはその気はないとのこと。

そうこうしている間にも
半蔵の妻になりたいと
天才くノ一のゆうりが来たりと、

半蔵の妻になるのは
なかなか大変な様子でした。

月のしっぽのネタバレと今後の展開は?

天正八年(1580年)、伊賀の国。

喰代と呼ばれるその土地で、
十五歳になるうさぎは、
姫と呼ばれ親しまれていました。

しかし忍びとしてのセンスは鈍く、
周りが一人前に仕事をしていく中、
まだ皆伝にもなっていないほど。

人手不足で大変という状況でも、
畑の草刈りぐらいしか任されず、
しかもうさぎは良くサボります。

そこで彼女の曽祖父は
本家本元千賀地の服部半蔵との
縁談を持ってきます。

良く尻もしない相手との縁談に
うさぎは強く反発しますが、
半蔵のルックスと能力を聞かされ態度一変、

お供の豆蔵を引き連れ相手先に向かいます。

しかしそこで超イケメンの忍者と出会い、
一目惚れしてしまったうさぎは、
改めて縁談を断ろうとします。

しかしそんなことが通るわけもなく、
うさぎは半蔵の部下たちに連れられ、
二人の祝言の席へ座らされます。

そして、半蔵との対面となりますが、
場に入ってきた半蔵は
先ほど会った超イケメン忍者であり、

しかも結婚の意志はないと、
ズバリと言い切ってしまうのでした。

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月のしっぽの読んでみた感想・評価

やたらと殺伐だったり、
万事大変な忍者ものが多い中で、
本作のバランスは良かったですね。

何と言っても主人公のうさぎが
いい味を出しています。

仮病でサボりまくっていたら
腹痛が板につき、
性格的にも素質的にも忍者は無理。

その上女性らしくもなく
明らかな「お荷物」感はありますが、
明るくて楽しいのが素晴らしいです。

かと思えば意外と現金だったり、
薬の飲み過ぎで毒が効かず、
製薬のスキルがあったりと、

額に汗する努力とは別のところで
したたかさを身に着けているのも
ヒロイン的ではなくいい感じです。

また本作の「忍者」風景は、
他の多くの作品よりも大分ソフトで、
読んでいて辛くならないのもグッドです。

そしてうさぎちゃんのお相手である
半蔵も単なるクール系ではなく、
かなり思いやりのあるタイプです。

オラオラ感が強過ぎて、肝心の
愛情が感じられない作品も多い中、
人間として尊敬できるのはいいですね。

ただ単に明るく面白くだけでなく、
男女による能力の差や仕事の違いなど
弱肉強食の戦国時代ならではの、

厳しい社会情勢が見えることも
作品に深みをもたらしていますね。

月のしっぽはこんな方におすすめな作品!必見

かつては隠された存在だった忍者ですが、
最近では各地の観光の目玉や、文化にまで
なっているようですね。

創作世界でも大人気で、あらゆる色合いの
忍者もの漫画が人気を博していますが、
本作「月のしっぽ」は割とソフト。

一人前にならないうちでも
皆伝できるレベルのレッスンですし、
周囲の人はかなり優しくて、

多くの作品のように何かの物のように
ひどい扱いを受けたりはしません。

一方で「忍者」と「くノ一」との違いや
練習では簡単な車型手裏剣を使うなど、
ディテールや史実も踏まえています。

柔らかい忍者ものを読みたい、
しかし忍者というガワだけの
とってつけたような作品は嫌だ、

そういった考えを持つ方には
かなり適している一作だと言えます。

キャラクターの魅力もたっぷりです。

主人公のうさぎちゃんはダメ忍者ですが
明るく元気で周りを和ませるタイプ。

一方の半蔵はクールながらも色々と
目が行き届いているお兄さん的存在で、
単なる冷血漢ではありません。

こうした、いかにも忍者的ではない
二人の男女を軸に、壮大な物語が
進んでいくのですから、

ドキドキ感もひとしおと言いますか、
グイグイ読み進めていけます。

また、忍者が超人的な働きをする
作品が多い中で、情報担当としての
役割を全面に出しているのも、

昨今のゴツゴツした格闘ゲーム等と
差別化がはかられていて
好感が持てましたね。

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