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村祀りのネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

村祀り

この記事は約 4 分で読めます。
タイトル 村祀り
原作・漫画 木口銀 山口譲司
出版社 芳文社

今や経済大国だが、
かつては多くの山村、寒村が
存在していた国、日本。

本草学者を名乗る男三神は、
悪者とも手を組みつつ、
自らの探索を進めていくが……。

魅惑的で恐ろしい「村の伝説」が、
山口先生の筆によりいっそう強烈に
形を成していく、

新感覚民話系村漫画です。

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村祀りのあらすじ紹介

本草学の学者である三神は、
闇社会の一員である蓬莱とともに、
漢方薬の訪問販売と身分を偽り、

蛇神信仰を持つ忍冬村に、
入っていくことになります。

一週間に一度きりというバスには、
村の巫女、水主の後輩である
学生たちが乗っており、

三神たちもまた熱烈な歓待を
受けることになります。

しかしこの村の温和な光景の裏には、
通常の「伝統的な村」とは
まったく違う一面があり、

そこに恐るべき本性と、
三神たちが狙う宝物を
宿していたのでした。

村祀りのネタバレと今後の展開は?

今や世界有数の経済大国であるが、
同時に高い森林率を誇り、
多くの隠れ里があった日本。

そんな寒村の一つに、学者三神は
闇ブローカーの一員蓬莱を伴い、
バスで訪れていました。

一週間にたった一便しか
バスが停まらないという山中、
まさに陸の孤島と言っていい、

その村の名は「忍冬村」。

近くに群生するスイカズラから
取った名前とのことですが、
栄えた風情はまったくありません。

見るからに怪しい三神たちは、
先輩に会いに来たという
学生たちとともに村に入り、

蛇神を信仰しているという
神社に足を伸ばします。

そこにいたのは神社の巫女で
学生たちの先輩でもある水主。

男子学生の方が無断で
村に来たということもあり、
彼らの間で少し揉めますが、

三神の方は拒絶されることなく
無事接触を果たします。

「宝探し」を目的とする
三神や蓬莱にはいい感じの
流れと言えますが、

状況証拠を固めもてなしを受け、
良い感じに時間を過ごす中で
もうひと押しを求めていました。

しかしこの村の因習は深く、
通常有り得ないもてなしを
訪問者にしていく一方で、

条件さえ合えば容赦なく
恐るべき牙をむくという
危険な側面もあったのです。

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村祀りの読んでみた感想・評価

色々な民話や伝記を読み、
同様のジャンルの漫画も
ずっと読んできた私も、

とても満足できる、
素晴らしい仕上がりの一作です。

本作は、いわゆる「村の民話系」の
フィクション作品です。

だからこそミステリアスな
人里離れた村々や、
恐ろしくも魅惑的な因習、

知られざる宝物などの
要素が出てきます。

しかし本作は同ジャンルの
多くの作品とは異なり、
魅力ある主人公やディテールの細かさ、

高い画力と構成による説得力と、
あらゆる部分の完成度が高く
非常にいい具合に仕上がっています。

一つ、あるいはいくつかだけが
優れているだけでも十二分に
楽しめるのが民話系作品ですが、

本作の凄い気合いの入り方には
読んでいて素直に驚き、
また嬉しくなりましたね。

また、村人と来訪者には、
つながりがないというのが
一般的なところですが、

冒頭エピソードから、
先輩と後輩の関係があったり、
「崩し」が入るのもいいですね。

基礎がしっかりしているからこそ、
アレンジも変化も映えるという、
模範的な作品だと思います。

村祀りはこんな方におすすめな作品!必見

日本の村に存在するとされる
様々な伝統の類は、今でも微妙に形を変え、
言い伝えられていたりしますが、

ある程度の法則性というか流れがあり、
似たような話が多いだけに
信ぴょう性が怪しかったりもします。

本作ではそんな「村の話」を全面、
様々な虚実を交えたエピソードが
魅力たっぷりに展開されていく、

「民話もの」に近い作品です。

「花園メリーゴーランド」に雰囲気が
近かったりもしますが、本作の方が
より世間から隔絶されている分、

「本気度」がやたらと高く、
あっさり禁忌に触れた人を
潰していく怖さがあります。

一方、様々なしきたりや言い伝えに
裏打ちされた「村の話」の
どこか湿っぽい存在感は強烈で、

今まで「村の話」系の物語に、
リアルを感じられなかった方にも、
安心してオススメできる完成度です。

また、作品全体を彩ることになる、
魅惑的な女性や村全体の景色なども、
山口先生の筆により抜群の美しさと、

物騒さを示し続けており、
一息に読み切ってしまえました。

非常に丁寧に「隙」がなく
作り込まれた作品であり、
主人公であり語り部である、

ミカミさんの性格も、
単なる善人でないのがいいですね。

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