タイトル | 東京物語 |
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原作・漫画 | ふくやまけいこ |
出版社 | 早川書房 |
初期の昭和を舞台に
二人の青年が色々な事件を
解決するストーリーです。
ある日、主人公の平介は
ダイヤモンドが盗まれる事件に
偶然遭遇します。
事件を解決しようとする
平介の前に少しのんきな謎の青年、
草二郎があらわれます。
東京物語のあらすじ紹介
昭和初期の東京が舞台の
レトロな雰囲気の漫画です。
出版社で働く主人公の桧前平介は
作家の原稿を受け取りに行く際
「ダイヤモンドが盗まれてしまった」と
一人の男性に泣きつかれてしまいます。
その後、警察に「君が犯人なのでは」と
疑われてしまった男性は
「本当に自分が犯人ではない」と
落ち込んでしまいます。
話を盗み聞きしていた平介は
犯人を探そうとします。
そこで、そんな平介を見ていた
一人の青年に出会います。
そしてその青年は
真相を突き止め、
事件を解決します。
東京物語のネタバレと今後の展開は?
不思議な青年に出会った平介は
彼と一緒に
食事に行く事になります。
そこで青年から
「何か困った事が
あったのなら話を聞く」と
言われます。
最初はそれを
拒む平介ですが、
お店の女の子のフミから
彼は町の色々な事件を
解決してきた人だと言われます。
そしてダイヤモンドが
盗まれてしまった事件を
解決したい平介は
彼に一から説明をします。
疑われている男性が
犯人とは思えないという
平介に対し、
青年は
「その人は犯人ではない」と
断定します。
その後、いつの間にか
青年はいなくなってしまい、
平介は事件現場に戻ります。
そして警察に
平介は犯人ではないかと
疑われてしまいます。
その時、
さっきあった青年があらわれ、
事件の真相を話します。
この事件が解決した後、
平介は青年に名前を聞きます。
彼の名前は
牧野草二郎といい、
この後も二人は一緒に
色々な事件を
解決していく事になります。
事件を解決していくうちに、
二人は西王寺家の大きな陰謀に
巻き込まれる事になります。
東京物語の読んでみた感想・評価
私はふくやまけいこ先生が
雑誌のなかよしで
掲載していた
まぼろし谷のねんねこ姫や
星の島のるるちゃんの
大ファンでした。
その優しくも少しレトロな雰囲気は
どれも読んでいて
優しい気持ちになれたからです。
そのふくやまけいこ先生が
他にも色々な作品を
描いていると知ったのは
大人になってからです。
そして
この東京物語に出会いました。
丁寧なコマ割りや作画、
そしてふくやまけいこ先生ならではの
温かい雰囲気がとても心地よく、
文庫本三冊すぐに
読み終える事ができました。
ネタバレで書いているのは
一巻の最初のみです。
ここから二人の
長い付き合いが始まります。
時に苦しく、
人を疑ってしまうような
展開がありますが、
それでも辛い展開に
平介と草二郎は立ち向かいます。
その展開は私を含め
読んだ人の心を温かくしてくれます。
昭和レトロな雰囲気を
描くのはとても難しいですが、
ふくやまけいこ先生の高い画力で
読んでいる自分まで
タイムトリップしている
気持ちにさせてくれます。
先生の漫画の中でも
特に好きな作品の一つです。
東京物語はこんな方におすすめな作品!必見
ミステリと
冒険活劇ものが混ざった
老若男女問わず
誰でも楽しめる漫画です。
比重はそれほど重くないですが
恋愛要素も入っているので
少女漫画が好きな人にも
おすすめです。
また、昭和レトロな雰囲気が
大好きな人には
特におすすめしたいです。
東京物語を最後まで読み終えたら
そのまま文庫本三巻に載っている
東京物語番外編の「桜」を
読む事をおすすめします。
この「桜」は両親をなくし、
一人で海外から日本に飛行機で
帰ってくる12歳の孫、
桜を迎えに行く菊と
その友達で99歳の朔郎が出てくる
ところから始まります。
桜と二人が会った時
朔郎は倒れてしまいます。
それを見た桜も
気絶してしまい、
目覚めた桜は
祖父の菊から
朔郎がそのまま
亡くなってしまった事を知ります。
朔郎と菊は
一緒に小説を書いていた
仕事仲間でした。
原稿を取りに来た平介は
そこで桜と出会います。
この時、
東京では戦前の建物等が
崩壊される事件が
起こっていたという話です。
この話も本編同様、
とても温かく
ほのぼのした雰囲気の漫画です。
そして何より
桜の思いやりに
心が癒やされます。